ツアー体験談

永井 結樹ながい ゆきさん (茨木キリスト福音教会)

ハレルヤ!主の御名をほめたたえます。

ZION2016に参加させていただけたことを本当に感謝いたします。このことがどれほど感謝なことだったかということは、ツアーが終わり、振り返りながらしみじみと感じておりますが、ツアーに行く直前の私は心が曇っていました。参加が決定してから出発日までは特に不安に陥ることなどはなかったのですが、関西空港でツアー参加者の方々が集合している場所へ行ったころから、それまでは安定していた気分がぐらつき始めました。自分を場違いな存在だと感じ、感謝の心を忘れ、自分がこうしてイスラエルに行かせていただくのは間違いだったのではないかなどと、自分本位なことを思い巡らしてしまいました。「神さまの目」ではなく「周りの目」ばかり気にしてしまったために、あのような気分になったのだと思います。しかし、そんな曇った気分は、愛と笑顔あふれる参加者の皆様のお陰で晴れ、ツアーを楽しむことができました。

その出発初日のことも含め、今回のツアーを通して気付かされたことの一つは、自己中心的な自分の姿です。ポーランドで命の行進に参加し、強制収容所に行くに当たって与えられたテーマは「人類の罪深さを知る」ということでしたが、その罪深い人類の中には私自身が含まれているのだ、という当たり前のことを再認識したツアーでした。そして、私にはイエスさまが必要であるということを改めて示されました。みことばに親しみ、イエスさまと共に歩まなければ私はすぐに自分本位な考えに陥り、神さまの視点で物事を見ることができなくなってしまう。その危険性を認識できたことを感謝します。

また、私には愛がないので、人を愛するためにもイエスさまが必要です。イエスさまの愛について思い巡らしたのは、イスラエルでヴィア・ドロローサを歩いた時でした。ヴィア・ドロローサを歩く前にガイドの享子さんが、イエスさまが十字架を担がれたのは過ぎ越しの祭りの時だったので、道は混雑していただろうとおっしゃっていました。私たちが歩いた道も人通りは少なくはなく、私はその道を歩きながら、あの時見世物のようにされたイエスさまは、道行く人々を見て何を思われたのだろうかと考えました。私がもし誰かに苦しめられたら、その人を責めたり憎んだりしてしまうか、あるいは口では「あなたを愛します」と言いながらも心の中では「自分は寛容だ」などと高慢になったりしてしまうと思います。コリント人への手紙第一 13章4節に「愛は自慢せず、高慢になりません」とあるように、寛容に見えても高慢を伴っていれば愛ではありませんし、私は聖霊さまの助けなしには、心から人を愛することはできないのだということを改めて感じました。

イスラエルでは数カ所で礼拝の時を持ちました。その際に、ZION2016チャプレンの永井先生がメッセージの中で「証人として生きること」をテーマの一つとして語られ、何の証人かということに関して二つ挙げられました。一つ目は、歴史の証人となること。今回のツアーを通して学んだ歴史は重たいものでしたが、知る機会が与えられたことは感謝なことでした。アウシュビッツなどの強制収容所、そしてイスラエルのマサダにて、ユダヤ人がたどってきた、繰り返された迫害の歴史を少し知りましたが、この歴史は知って終わりの過去ではなく、これからも問い続ける必要があるのだということを学びました。二つ目は、イエス・キリストの復活の証人となること。エルサレムの園の墓では聖餐式をし、復活の主を喜びました。今も生きて働かれる主に感謝します。

今回のツアーではユダヤ人の過去を知ることができましたが、実際にイスラエルの地を歩くことで、現在のイスラエルがより身近になったということも感謝です。エルサレムにて、写真でしか見たことのなかった分離壁が見渡した景色の中に見えた時、この土地が抱える問題や複雑さが現実的なものとなって迫ってきました。イスラエルに行く2週間ほど前に、この分離壁が取り扱われた新聞記事を読んだばかりでしたので、なおさら身に迫るものがありました。その記事の内容は、パレスチナ人の社会を分断するもの、「占領」の象徴という分離壁のイメージを強調するようなものでした。エルサレムでは、目にするものやガイドの享子さんの話しの中で、現在のイスラエルの複雑さがうかがわれることもあり、「エルサレムの平和のために祈れ」というみことばの重みを感じました。しかし、問題ばかりではなく、多くの実も実ってきているということも、ツアーを通して知ることができました。ユダヤ人と異邦人クリスチャンが一つとされる時代になってきている、その背後には多くの方々の祈りと働きがあり、その結果の一つとして今回のツアーも実現したのだということを思う時、今自分が置かれている状況、そして今回、ZION2016というツアーを通して、イスラエルに行かせていただけたということに対する感謝の思いが増し加えられました。この時代に、復活のキリストの証人として、神さまの壮大なご計画の中に生かされている恵みに感謝いたします。

「私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。」(ローマ 7:25)

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