ホーム祈るハイメール通信 登録・停止バックナンバー > ハイメール通信No.856 10月7日テロから半年を経て

ハイメール通信

ハイメール通信No.856 10月7日テロから半年を経て

------------------------------
ハイメール通信No.856 2024.4.10
------------------------------
10月7日テロから半年を経て
------------------------------

ハマスの残忍なテロから6カ月がたちました。昨年10月7日、ハマスは3千人ものテロリストをイスラエルに侵入させ、約1200人のイスラエル人を惨殺、人質253人を拉致しました。そしてこれを「アル=アクサの洪水」と称してイスラエルに対し宣戦を布告、「我々は10/7を何度でも繰り返す」と宣言しました。以来イスラエルは、人質全員の奪還と、イスラエル殲滅(せんめつ)を誓うハマスの排除、そしてガザ地区が二度とテロの温床にならないようにするための戦いを続けています。この戦争はイスラエルが望んだのでも、イスラエルが始めたのでもありません。戦わざるを得ない状況に追い込まれた、強いられた戦争なのです。

ガザの人道危機と高まり続ける国際社会のイスラエル非難を受けて、今までイスラエルに理解を示してきた友好国までもイスラエルと距離を置き始め、戦争を終わらせるよう圧力を掛け始めました。もちろんイスラエルも一日も早い戦争終結を望んでいます。そもそも人質拉致は国際法違反ですから、まず圧力を掛けられるべきはハマスであり、残る人質133人を無条件で即時に解放することが求められます。ハマスが人質全員を解放して武器を置けば、ガザの戦争は終わります。実はガザの人々からさえ、人質の即時解放で戦闘終結を望む声が上がっています。現在、アメリカやエジプト、カタールの仲介で休戦交渉が行われていますが、ハマスが高い要求を突き付け、交渉を決裂させ続けているというのが実情です。しかもハマスにとって休戦は、ガザ住民の人道目的ではなく、戦力立て直しの時間稼ぎに過ぎません。事実、前回の休戦を破って一方的に戦闘を再開したのはハマスでした。イスラエル殲滅という目的のために、ハマスはガザのパレスチナ人にも犠牲を強いています。

この6カ月、イスラエル中が断腸の思いで人質全員の帰還を待ち続け、解放交渉が一向に進展しないことに対して焦燥感と怒りが募っています。しかし現在の交渉内容を見ても、ハマスの要求は理不尽です。調停を重ねた結果、アメリカがまとめた現在の提案は、6週間の休戦、イスラエルに収監されているパレスチナ人の囚人900人の釈放(ハマスの指名で、うち100人は終身刑などの重罪犯)、ガザ北部への住民6千人の帰還(ハマスは住民の身元チェックを拒否。テロリストが紛れて移動する可能性あり)などとなっています。これに対し解放される人質は、全員ではなく、たった40人です。それでもイスラエルは前向きに検討しています。しかしハマスは、当初から休戦ではなく恒久停戦とイスラエル軍の完全撤退を主張し続けており、これが含まれていないと見るや、この提案も拒絶しました。今は、住民帰還を増やして1万5千人とする案が再検討されていますが、結果は未知数です。

一刻も早い人質の全員帰還を求めるイスラエルの人々の葛藤も、終わりが見えないガザの人々の苦境も、察するに余りあります。6カ月を経て、私たちも祈り続けるのに困難を覚え、忍耐を試され始めているかもしれません。戦いが長期化する中で、主が私たちの心にご自身の祈りを注いでくださり、私たちを祈りの器として用い続けてくださいますように。

「あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい」(エペソ6:18)

======
*BFPの支援活動については、B.F.P. JapanのFacebookやインスタグラム、またはB.F.P. 本部のFacebookで、随時アップデートしております。ぜひご参照ください。

B.F.P. Japan https://www.facebook.com/bfpjapan
B.F.P. Japanインスタグラム https://www.instagram.com/bfpjapan/
B.F.P.イスラエル本部(英文のみ) https://www.facebook.com/bridgesforpeace

*イスラエルへの緊急支援は以下のリンクからご支援を受け付けています。
皆様のご支援はBFP現地スタッフが直接お届けさせていただきます。
https://www.bfpj.org/support/ezra/project/ambulance/

*イスラエル情勢は刻々と変化しています。時事関連のニュースは、石堂ゆみ師(クリスチャンのジャーナリスト)による「オリーブ山通信」もご覧ください。
https://mtolive.net/


B.F.P.Japan
ハイナイト部

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.