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ハイメール通信No.855 ガザ支援NGOへの誤爆という悲劇について

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ハイメール通信No.855 2024.4.5
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ガザ支援NGOへの誤爆という悲劇について
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1日、ガザ地区で、食料支援活動中の国際NGO団体、ワールド・セントラル・キッチン(WCK)の車両をイスラエル国防軍(IDF)が誤爆し、WCKのボランティア7名(うち6名は外国籍)が死亡する事故が起きました。IDFは2日、誤爆を正式に認め、謝罪しました。

事故は1日夜に起きました。今はラマダン(断食月)の最中ですが、イスラム教徒は日没後には飲食ができます。その夕食を配達し終えて拠点に戻る途中だったWCKの車両を、IDFが誤認して無人機で攻撃してしまったのです。ネタニヤフ首相は入院中でしたが、手術明けの退院直後に謝罪を表明、外務大臣も直ちにオーストラリアやポーランドなど関係国の外務省に謝罪しました。事故原因は独立機関が調査中で、数日以内に完了し、再発防止策を早急に実行するとしています。

WCKは世界各地の戦争や災害による被災地で、地元の人々の食に合わせた炊き出し活動を行っている国際NGOです。10/7の虐殺テロの直後には、イスラエルに真っ先に駆け付け、被害者や家族、避難民のためにも食事を提供した団体であるだけに、今回の事故はイスラエルにとっても本当に心痛む出来事です。IDF参謀長は「今回の事故は重大な間違いでした」と、非を認めています。WCKのイスラエル国内の活動は短期間で終了し、以降はガザの活動に注力しています。この数カ月、IDFと緊密に連携しながら活動が行われていた中での事故でした。

IDFは事故後、直ちに、支援を行う諸団体との連携方法を改善するために新しい人道支援センターを開設しました。事故の調査結果はWCKを始め他の国際機関とも共有し、今後も継続的な支援が行えるよう努めます。今のガザ地区は、戦闘区域と住民の居住区域や避難区域が隣接して複雑に入り組んでいます。またハマスは、かなり戦力を削がれたものの、一度追い出された病院や民間施設に戻って拠点を再構築し、民間人に紛れ込んで戦うという「いたちごっこ」を続けています。イスラエルは激しい非難を受けていますが、IDFは常にガザ住民の保護に努めており、まして支援組織を攻撃する意図はありませんでした。悲しみに暮れるボランティアの遺族と、WCKの同僚たちの慰めを覚えてお祈りください。また、このような悲劇が重ねて起こらないように、ガザの人々と支援団体が守られるように、IDFが彼らを誤って巻き込んでしまうことがないよう、どうかお祈りください。

心配されるガザの食料事情ですが、さまざまな支援国や団体の協力で大幅に改善が進んでいます。3月末時点でトラック計1万2千台、25万t以上の食料が搬入された他、水352万立方メートル(水道を含む)、調理用ガスタンク401個が供給されました。一部地域では、ラマダン開始前に通常の露店が再開し始めていました。食料は日々必要です。ハマスや一部組織の手に握られることなく、すべての人々が安全に食を確保できるようにお祈りください。

「主は倒れる者をみな支え かがんでいる者をみな起こされます。すべての目はあなたを待ち望んでいます。あなたは 時にかなって 彼らに食物を与えられます」(詩145:14〜15)

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