ハイメール通信

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ハイメール通信No.826　2023.12.13
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ガザ地下トンネルから２人の遺体を収容
収容作戦で兵士2人死亡
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昨夜（12日）、イスラエル国防軍は、先週行われた遺体奪回作戦で、ガザ地区の地下トンネルからイスラエル人２人の遺体を収容したことを発表しました。

遺体で見つかったのは、国防軍のジブ・ダド軍曹（36）。そして、昨日のハイメールでご紹介したエデン・ザカリアさん（28）で、エデンさんのご親族が来日中でした。発見されたのは、ハマスの元司令官の自宅近くに掘られたトンネルの奥深くです。遺体は、イスラエルに運ばれ、医療機関とラビ当局によって身元確認がなされた後、家族に報告されました。

エデンさんは、友人たちと車中でテロリストに襲撃され、上半身に傷を負った状態で拉致されました。父親が、エデンさんたちを捜しに現場付近に駆け付けましたが、エデンさんの痕跡も車も見つかりませんでした。エデンさんと一緒にいた友人１人は殺害され、1人は生き残りました。エデンさんの死亡を受け母親のオリンさんは、昨日Facebookにこう投稿しました。「私の愛するエデン、あなたとの思い出は祝福でした」。エデンさんは、生きる喜びに満ちた人で、パーティーが好きで、デジタル・マーケティングの勉強を始めるつもりだったそうです。

ジブさんは10月７日の朝、妻と娘と過ごしていました。テロリスト襲撃の一報が入った後、妻と娘は安全な部屋に隠れ、ジブさんは朝7時38分、「任務が入った。行ってくる」と言い、大急ぎで車で出ていきました。その目は使命に燃えていたそうです。

この遺体奪回作戦では、兵士2名が命を落としました。1人は、エヤル・メイル・ベルコウィッツ曹長（28）で、２歳の娘を持つ父親です。娘さんは誕生日を迎えたばかりでした。もう1人は、ガル・メイル・アイゼンコット曹長（25）で、アイゼンコット元国防軍参謀総長の息子でした。先週行われた葬儀には、首相を含む数千人が集まり、アイゼンコット氏は息子の思い出を語りながら、「愛する息子よ、あなたと戦死者の大きな犠牲を無駄にしない…」と、悲痛な痛みと共に軍人としての決意を語りました。

地下トンネルでの救出作戦は、大きな危険を伴う任務です。ハマスの主要な軍事基地は、地上よりも地下にあります。イスラエルの兵士たちは、人質を救出し、通信センターや作戦室、弾薬庫などを見つけるために地下深くに下り、迷路のような地下道で作戦を行わなければなりません。

たとえ遺体であっても、命懸けで奪回する、これがイスラエルの姿です。10月７日のテロから今日で67日。現在捕らえられている人質は135名。人質の心身は限界に達しており、救出作戦も困難と命の危険を伴います。一刻も早く、全人質が救出され、ハマスの解体が進むように。人質と国防軍の兵士たちに天からの守りがあるように。また、ガザの一般市民のためにもお祈りください。

「神よ　私から遠く離れないでください。わが神よ　急いで私を助けてください。…あなたは私を多くの苦難とわざわいとに　あわせられましたが　私を再び生き返らせ　地の深みから　再び引き上げてくださいます」（詩篇71:12、20）


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