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ハイメール通信No.823 解放された子どもたちの回復のために

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ハイメール通信No.823 2023.12.8
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解放された子どもたちの回復のために
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1週間の休戦中に解放されたイスラエル人の人質は、女性や子ども84人でした。解放された人々の証言からハマスの残忍な扱いが明らかとなっています。そして、ハマスが休戦中も協定に違反して、なぜ、赤十字を人質に接触させなかったのか、その理由も推察がつきます。

19人の子どもたちを治療した医師は、こう語ります。「子どもたちの体重は7〜15%減少していました。シラミが発生し、虫刺されの跡があり、劣悪な衛生状態に置かれていたことが分かります。顔は青ざめ、恐怖と悲しみでひどい表情をしていました。10月7日のテロで負傷したまま治療されていない子どももいました」

殴られ、飢えに苦しみ、薬を飲まされた子ども。銃を突きつけられて10月7日の大虐殺の映像を強制的に見せられた子どももいます。しかも、声を出すことも、泣くことも、叫ぶことも許されず、ささやき声で話すよう強要されました。また、行く先も、何が待っているかも分からないまま、あちこち移動させられた母子もいます。

親たちは、解放の安堵(あんど)と喜びも束の間、トラウマを抱えた子どもたちの様子にショックを受けています。拒食や過食、夜眠ることができず、知らない人の前ではとても不安になる子ども。今も声を出せず、ささやき声でしか話せない子ども。嗚咽さえも堪えて、涙をポロポロ流しながら顔を真っ赤にして泣き声を押しとどめる子ども。親と片時も離れることができなくなり、真夜中に悲鳴を上げて目を覚ます子どももいます。また捕らわれていた間に4歳になったアビガイルちゃんは、解放されても、親に会えません。10月7日に、両親とも殺されていたからです。

ガザの地下トンネルの中で50日間も、想像を絶する経験をした子どもたち。人格やアイデンティティーを形成する大切な時期にこの苦難に遭遇しました。たとえ目に見える外傷がなくても、たましいの傷の深さは計り知れません。自分は安全だと、安心して良いのだと再び感じる方法を学ばなければならない状態です。子どもたちの生きるための戦いは、解放されたあとも続いています。日常生活に戻る長い道のりは、まだ始まったばかりです。

いまだガザに捕らわれている137人(解放されるはずだった、あと20人の女性と子ども2人を含む)の安否が非常に懸念されます。外傷もさることながら心の傷は途方もなく大きく、拘束期間が長ければ長いほど回復に時間を要します。解放された人々と家族の癒やしと回復とともに、今もなおハマスに拘束されている人々の心身の守りと一刻も早い解放のためにお祈りください。

「ああ、シオンの民、エルサレムに住む者。
もうあなたは泣くことはない。
あなたの叫ぶ声に応え、主は必ず恵みを与え、
それを聞くとき、あなたに応えてくださる」(イザヤ30:19)

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