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ハイメール通信No.817 イスラエル政府 人質の一部解放と停戦で合意

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ハイメール通信No.817 2023.11.22
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イスラエル政府 人質の一部解放と停戦で合意
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イスラエル政府は、本日22日早朝、ガザに拉致された人質のうち50人(主に女性と子ども)の解放と引き換えに4日間の戦闘中止に合意しました。人質は1日当たり12〜13人のグループに分かれて解放される見込みで、早ければ23日(木)から解放が始まります。この他、ガザへの追加燃料と大量の人道支援物資の搬入。さらには、イスラエル側に収監されているパレスチナ人の囚人(女性と未成年者 数百人)の釈放にも同意したと報じられていますが、合意事項の詳細は明らかにされていません。残る人質の解放交渉も続いています。

ハマスに拘束されている約240人の人質のうち、昨日までにノア・マルシアーノさん(19)とイェフディト・ワイスさん(65)の死亡が明らかになっていますが、今朝新たにイスラム聖戦が、拉致していたハンナ・カツィールさん(77)の死亡を発表しました。他の人質の安否は不明で、人質のうち40人は乳幼児を含む子どもで、生後数カ月の乳児もいます。また、病気の治療中の人や、拉致された際に負傷した人も大勢おり、彼らの安否が非常に懸念されます。

人道法では、武力衝突において捕虜になった人は定期的に家族と連絡を取れることや、健康状態に配慮されることなどが定められています。また、戦時における中立かつ人道的な活動を行う国際機関として赤十字国際委員会(ICRC)があり、ICRCは捕虜や人質と接触して解放に至るまでサポートします。

実際、97年に起きた在ペルー日本大使公邸人質事件では、テロを起こした左翼ゲリラがICRCの求めに応じ、早期に200人の女性と高齢者、子どもたちを解放。段階的に人質を解放し、最後に残った72人の男性が4カ月拘束された末に解放されました。その間、ICRCは、政府と武装組織の当事者間の対話を促し、人質となっている人々が家族と連絡を取れるようにし、食料を届け、健康や衛生面でのケアを行うなど、中立な人道支援を行っていました。今回も人質の家族がICRCの介入を強く求めてきましたが、これまでハマスが接触を拒んできたため実現に至りませんでした。しかし、今回の合意事項の中に、ICRCがガザに入り、人質と面会し、医薬品を供給することも含まれることとなりました。

どうか、赤十字の介入が合意どおりに実現し、人質の安否確認が進み、最善の治療ができるように。何よりも、人質解放のために国際社会が動き、全員が家族の元に帰れるように。そして、人質のお一人おひとりが恐怖や絶望、あらゆる困難から心身が守られるように。難しい交渉を続けるネタニヤフ政権に、続けて知恵と的確な判断力が与えられるように、お祈りください。

<ガザに捕らえられた40人の子どもたち:イスラエル外務省X(旧ツィッター)より>
https://www.bfpj.org/images/mail/bringthemhome.jpg

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