ハイメール通信

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ハイメール通信No.813　2023.11.16
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ガザ・シファ病院解放への第一歩
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ハマスの司令塔となっているシファ病院に、14日（火）夜、イスラエル軍が踏み込みました。突入前に病院の外側で銃撃戦がありましたが、病院内で戦闘は起きていません。イスラエル軍は、あらかじめかなりの情報を得ており、病院内の捜索対象を正確に絞って作戦を実施。まだ初期段階ですが、ＭＲＩ室などから多量の自動小銃や弾倉、手榴弾といった武器などが見つかり、イスラエル軍が映像で公開しました。これらはハマスが病院を隠れみのに活動していたことを明らかに示す証拠で、紛れもなく国際法違反です。

突入には医療部隊も同行し、病院側がイスラエル軍に要請していた新生児用の保育器や呼吸器、離乳食の他、重要な医療機器や医療物資を運び入れました。前回、燃料の受け渡しはガザ保健省によって阻まれました。しかし、今回はイスラエルの医療部隊とアラビア語通訳が同行し、物資を必要としている人々に確実に届く手配がなされました。また院内の民間人に危険が及ばないよう細心の注意が払われています。

シファ病院がハマスの司令塔となっていることは、アメリカ政府も独自の情報で確認したと報じられています。実態は一部の関係者の間では以前から知られていました。米国際開発庁の元ディレクター（西岸地区とガザ担当）は、2014年ごろから、ハマスが病院を拠点としていたことは知られていたこと、戦闘員が救急車を乗り回していることを赤十字職員から聞いたと証言しています。イスラエルの軍事作戦でこのようなハマスの非人道性が明らかになっています。しかし、ハマスは、そんな証拠は見つかっていない、イスラエルのうそであると声明を出しました。

シファ病院の敷地は広大で、幾棟も建物があり、地下施設などの捜索はこれからです。ハマス戦闘員が潜伏、また民間人に紛れている可能性は十分にあり、内部に何が仕掛けられているか分かりません。そのため、作戦中、イスラエル兵だけでなく患者や医療スタッフも危険に巻き込まれる恐れがあります。これまでに大勢の民間人がイスラエル軍の誘導で南部へ避難しましたが、移動できない患者やスタッフなど2300人ほどが院内に残っていると国連は見ています。

病院で軍事作戦を行うことはイスラエルも決して望んでいません。しかしハマスが病院を拠点にしている以上、踏み込まざるを得ません。イスラエル兵が守られるように、患者や医療スタッフ、民間人が巻き込まれないように、人命を尊重するイスラエルの真の姿がガザの人々と世界に伝わるようにお祈りください。

主よ　私をよこしまな人から助け出し　暴虐を行う者から守ってください。（詩篇140：1）

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