ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 309 宮城県 南三陸町を訪ねて B.F.P.Japan入路久美子
10月下旬、南三陸町ベイサイドアリーナを訪れました。敷地内にはイスラエル医療チームが2週間にわたり注いでくれた愛の足跡として「公立志津川仮設病院」が継続されていました。隣には「志津川薬局」も新たに併設されていました。
イスラエル医療チームがいた当時と比べて印象的だったのは「とても静か」なこと。自衛隊や救護のヘリコプターがひっきりなしに騒音を立て、飛び立つたびに巻き起こる砂と埃まじりの風。ご遺体安置所で遺族が泣き叫ぶ声。それらが無くなり、一見、平和とも言える落ち着いた光景となっていました。
ベイサイドアリーナ(当時町で一番大きな避難所だった)の中にはFMラジオ放送曲が設置され毎日2回の放送が流されています。また、求人雇用コーナーが設置され、移動式の図書館も再開されています。BFPが支援しているイスラエル・ベイトシェメシュ市の小学校の子どもたちから届けられた「被災地に向けての応援のメッセージと絵」がクリスマスまで展示されることにもなっています。
多くのクリスチャンの祈りと支援が用いられ、そして被災者の方々の懸命な努力により、今の南三陸町があることを感謝いたします。さらに神さまが働いてくださいますように心から願います。
8月、大規模な物価高への抗議デモを受け、ネタニヤフ首相は2012年の国防予算を300万シェケル削減することを決定。しかし、防衛システムの維持開発などに影響が憂慮され、国防関係者は「中東の政情が変化し、脅威が増している中で、我々は自国を防衛できなくなる」と猛反発しました。
イスラエル中央銀行の総裁スタンレイ・フィッシャー氏は「本来、我々のような国防予算を組まなければならない国では、他の国々が享受できるようなものを国民に提供することは難しい」とコメント。イスラエルは今まで緊縮財政を保つことで、金融危機を比較的うまく乗り越えてきました。しかし、ここにきて、限られた予算の中で生活の質と国防の両方を同時に追及できない状況となっています。
悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから。(マタイ5:4)
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