ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 278 福島県 北信カルバリー教会 久場政則先生より
福島市にある北信カルバリー教会は、震災直後から被災者の受け入れに携わり教会をあげて被災者支援に取り組んでおられます。福島市は、地震の被害を受け建物の損壊などからやっと落ち着いてきたと思った頃に、今度は放射能の問題が加わり、難しい状況が続いています。市と県による除染作業が続いていますが、先生は自ら線量計を用意し、ホットスポット(教会の入り口横の植え込みなど)を探して除染作業を行っています。また、クリスチャンの専門家を招いて、教会で放射能についての講演を行うなど、積極的に放射能と向き合っています。
先生が支援している、ある避難所の中には畜産業を営む方がいます。その男性は、毎週、避難所から住んでいた場所に戻って、牛たちに餌をやっていました。しかし、牛の殺処分が決まり、「もうエサをやりに行く必要がなくなっちゃったよ」と涙をこぼしておられました。このように涙を流したり、感情を吐露したりすることが、かえって心に癒やしをもたらします。「弱音を吐けない人が、一番危ない」と先生は言います。ハンドマッサージなどをしながら、身の上話を聞くなど、心のケアを重点的に、人々の心に寄り添うことを目指しています。
福島県では、30~40代の子育て世代が町を離れる流出が続いています。父親だけが残っての母子避難で家族がバラバラになってしまう問題や、子育て世代の流出によって経済活動にも影響が出てくることが懸念されています。また放射能のことについても、識者の間でも意見が分かれ、誰を信じて良いのか・・人々の心に不安がうずまいています。避難したくても、経済的な事情が許さないために避難できないような方々もいます。福島市には約25の教会があります。福島市に住んでいる方、そして福島市に避難して来られている方のため、それらの教会が今、ネットワークを築き、人々を支えていこうという段階に入っています。
イスラエルのシャリート兵士がハマス(ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織)に誘拐されてから、5年が経過しました。シャリートさんの家族を始め、解放を願う人々が抗議活動を続けています。彼の最後の生存記録は2年前の9月に出されたビデオメッセージで、それ以降の消息は絶たれたままです。ハマスはシャリートさんの解放条件として、イスラエルで収監されているハマスのメンバー450人をガザ地区ではなく、西岸地区へ釈放するよう要請しています。この要求をのんだ場合、イスラエルへの攻撃がガザ地区からだけでなく、西岸地区からも行われるようになることが必至で、首相をはじめ、交渉担当者は苦境に立たされ続けています。
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