ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 265 東京都 キングダムシーカーズ牧師 久保田文吾先生より
7月1-2日、教会のメンバー計7名で東京から宮城県南三陸町を訪れました。
現地での支援活動を展開しているキリスト聖教団西仙台教会の中澤竜生牧師から事前に情報を受け取り、当日も合流させていただいたおかげで効率よく現地を巡回できました。
廃墟と化した現地を実際に見るとやはり最初はみな言葉を失います。根こそぎ波にさらわれた家々の、残されて露出したコンクリの土台にみんなで座り、主がこれから行う復興と、そしてこの地に主の教会が建て上げられることを信じて祈り、宣言しました。
宿泊した「ホテル観洋」は地元でもっとも大きな施設で、立派なものでした。支援活動=テントに寝袋のイメージでしたが、営業再開したホテルに泊まると現地の経済循環にとっても祝福となります。このホテルは避難所も兼ねており、およそ400人の被災者の方々も生活しています。ロビーのピアノを借りてみんなで賛美していると、ホテルの営業部門の方が声を掛けてくれて、 次回はここでゴスペルコンサートを開けることになりました。
ある避難所では、体育館に入ったとたん目の前のおばあちゃんが聖書を読んでいてびっくりしました。「その聖書、どうしたんですか?」と聞くと「昨日来た人が置いていってくれたの」と嬉しそうです。そこに残された名刺を見るとサマリタンズ・パースのチームの方のものでした。おばあちゃんと話が弾み、メンバーの一人が福音を伝えると、すぐに信仰告白の祈りへと導かれました。種をまく人、刈り取る人、それぞれ主に用いられています。
避難所である志津川高校では、中澤牧師が現地の人々と信頼関係を作っているので、とてもスムーズに交流でき、支援物資も届けることができました。ときには避難所生活のストレスで人間関係に軋轢が生じることも多々あるようですが、すでに中澤牧師はそれらの問題に対処する牧会的な働きもしています。避難所の方に「何かお手伝いできることはありますか?」と聞くと、「種まきをして下さい」と言われ、文字通り、暑い日差しの下でひまわりの種をメンバー総出で地面にまきました。預言的・象徴的な作業でした。
解放・復興のために祈る「霊的支援」と、物資の配給や人間関係を築く「物理的支援」のバランスが良いと、効果的な活動ができる気がします。
今回私たちに与えられたみことばは次のものです。
「この町は世界の国々の間で、わたしにとって喜びの名となり、栄誉となり栄えとなる。彼らはわたしがこの民に与えるすべての祝福のことを聞き、わたしがこの町に与えるすべての祝福と平安のために、恐れおののこう。」(エレミヤ33:9)
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