ハイメール通信

■ 宮城県　日本バプテスト気仙沼教会　臼井嘉男先生より

気仙沼教会では「愛耕幼稚園」を併設していますが、地震当日、子どもたちを家に送っていたバスが地震の情報を知り、とっさの判断で高台にある幼稚園に戻り、難を逃れました。

「愛耕幼稚園」の園児は全員無事でしたが、９９名の園児のうち約半数が罹災。子どもたちを迎えに来る親御さんも道が無いために迎えに来ることができず、安否も確認できない状況でした。特に役所や病院関係に勤務している親御さんはなかなか迎えに来られず、最後の一人の園児を無事に親御さんの元に戻せたのは、地震から一週間後のことでした。その間、一部の幼稚園の先生を除いて（小さな子どもがいる先生は自宅へ戻しました）、可能な人員で子どもたちを見守り続けました。

教会員も半数が罹災という状況の中、救世軍が寄贈してくれた大きなテントに多くの団体からの支援が届き、現在、地域へ物質支援を行い、とても喜ばれています。また、震災後も一日も欠かさず、礼拝を続けることができていることは大きな喜びです。

＜祈り＞

1. 臼井先生ご夫妻、幼稚園の先生方の健康が支えられるように。
2. 臼井先生と教会の皆さんはキリストにある者として、支援活動を当然のこととして、また、へりくだって取り組むことを常々心がけていらっしゃいますが、それを貫いてゆけるように。
3. 気仙沼の町全体に重油と魚工場の残骸の臭いがたちこめ、がれきの残骸が　残っている。
   海岸地域のがれき撤去作業が進むように。
4. 粉塵を吸い、肺と器官の疾患で入院する人が確実に増えている。
   人々の呼吸器が守られるように。