ハイメール通信

■ 岩手県　日本ベテルミッション　陸前高田キリスト教会　森田為吉先生より

陸前高田市は、教会がこの陸前高田キリスト教会一つだけという特殊な地域です。森田先生はこの陸前高田で46年間、牧会してこられました。今回の津波で陸前高田市は壊滅的な被害を受けましたが、津波は教会堂・牧師先生宅の手前２、３メートルで止まり、奇跡的に被害を免れました。以前は、教会から海が見えなかったのですが、町全体が流され、教会近くの家も流されたため、現在では教会から海が見通せるようになっています。
震災当初はライフラインが止まった為に、先生ご夫妻も数日間避難所に行かれ、2日間食べ物がない状態を過ごされたとのこと。先生方は大変お疲れの様子でしたが、B.F.P.Japanスタッフの訪問を快く受け入れてくださいました。陸前高田キリスト教会では、４名の信徒さんが被災し、すべてを失いました。現在は離散された信徒さんのために、毎週日曜日奥様は大船渡へ、また牧師先生は花巻に車で迎えに行っておられます。教会に集うための交通機関が早く復旧するように願っています。
森田先生は一枚のトラクトをアメリカの軍人さんから渡され、教会に導かれたそうです。開拓から46年、トラクトを持っての訪問伝道でみことばの種を蒔き続け、収穫の喜びを味わってこられました。たとえ今この地で救われなくても、多くの日の後、どこかでその実が結ばれ救いへと導かれることを信じ、期待しています。
今、肉親や知人を亡くした方があまりにも大勢います。原発を抱えている福島県の方々は特に、これから長い年月を背負っていかなければならないことでしょう。被災地の人々の心の痛み、悲しみは、直接遭遇したものでなければわからない部分もあります。そのような方々が、一日も早く心が休まり平安で過ごすことができるように、キリストの光が灯るように、一から種まきをしていきたいと考えておられます。

＜祈り＞

1. 被災地にある教会の働きの上にますます主の力と助けがあるように。
2. 新しいビジネス・産業が陸前高田に与えられるように。
   若い人々が地元に戻り、被災地を復興する力となるように
3. 陸前高田キリスト教会の伝道が祝され、陸前高田という地域がリバイバルされていくように。
   蒔かれた種が、一つも無駄にならずに実を結ぶように。
4. 被災地の教会の牧師先生、スタッフの方々の肉体的・精神的疲労からの回復。