ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 233 B.F.P.Japan局長高田篤美現地レポートより
4月15日から南三陸町を中心にゴスペルシンガー上原令子さんによる避難所でのミ ニ慰問コンサートおよび教会訪問を行いました。被災者の方々にとって、避難所は自宅と同じです。行政の許可を得ているとはいうものの、突然、知らない人が家に上がりこんできて、否応なく慰問を受けなければならないという情況に配慮しつつ、一か所一か所心を込めて訪問させていただきました。
当初、南三陸ではまだ電気や水道などのライフラインが復旧しておらず、久しぶりに聞く音楽にひと時の安らぎを得ている方々が多くいました。中には、ボロボロ涙を流しながら、「食べ物も、洋服も、お金ももらったけど、今日のが一番嬉しかった。震災以来、ピクリとも動かなかった心が、感動でいっぱいになったよ。」「生きてて良かった!力をもらいました。」「あんたたちが来てくれて、今日はいいことあったな~。」など、さまざまな声を掛けてくださいました。
通常、あまり感情を表さないと言われている東北の方々ですが、皆さんが積極的に感想を語り、自分自身の身の上話しを堰が切れたようにしてくれました。通常なら、一件だけでも大変なニュースになるようなことが、あちらでもこちらでも起こっており、これが2万7000人を超える死者・行方不明者が出たという現実なのだということを痛いほど痛感しました。こうした交流の後、CDや書籍(今回は中野雄一郎師著書『聖書力』)をプレゼントし、大変喜んでいただきました。活字に飢えている方も少なくないようで、書籍を配っていると聞いて、自分から取りに来る人もいました。
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