ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 220 被災者の精神的、霊的ケアを覚えて
現在、イスラエル医療チームが拠点を置いた南三陸町で、慰問コンサートの取り組みを行っています。窓口となってくださった社会福祉協議会の方は満面の笑みで「どんどんやってください!こんなときは歌が必要だ。みんな歌を聴いている間だけでも辛さを忘れられる。私も歌が大好きだ」と元気良く対応してくれました。いろいろ話し合い、最後に「ありがとうございました。」と立ち去ろうとする時、彼はポツリと「母ちゃんが流されてね。この辺(わき腹のあたり)に穴が空いたままでちょっとそれが引っかかっているけど、歌はいいな。大丈夫、大丈夫、大丈夫!」と、自分に言い聞かせるように、また満面の笑顔で送り出してくれました。震災以来、奥さまを亡くされた悲しみを封印して、不眠不休で元気に働き続けるこの方の痛みと苦しみはどこに蓄積されていくのでしょう。泣くことさえできない環境に置かれている方々がたくさんいます。神さまご自身が彼らの悲しみと辛さを吸い出してくださるようにお祈りください。
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