ツアー体験談

三ツ橋 靖子みつはし やすこさん (札幌キリスト福音館)

敷地内に到着して歩くこと数分。目の前には小さくて暗い建物。
「ガス室です」の言葉にハッとしました。みんなで短く祈り、ぞろぞろと中へ。
暗くて、ひんやりとした部屋。天井には小さな小窓。ここからチクロンBという劇薬が放り込まれ20~30分ほどで窒息。壁一枚隔てたすぐ隣には焼却炉。あまりにも分かりやすい造り。たった数歩の間に、もの言わぬ死体となり焼かれます。

ここアウシュビッツ強制収容所では、1940~1945年の5年間に、約130万人のユダヤ人たちが送られ、来る日も、来る日も虐殺されました。シャワー室と呼ばれる部屋を歩きながら、イエスさまもまた、ここに佇み、愛するわが子たちの最期に寄りそったのかと思うと胸の詰まる思いがしました。

ガス室を出て、すぐそばに、今度は木製の絞首刑台。初代所長ルドルフ・ヘスが戦犯として、ここで絞首刑を受けました。刑台のすぐ隣には彼の家。ガス室のすぐそばの自宅で、奥さんと5人の子どもたちと日常を送り、日曜日には教会へ通っていました。
クリスチャンだったんだ…その事実に言葉を失いました。

私たちが参加した、この March of the Living は、ホロコーストを後に伝えるための教育プログラムで、今年で28年目を迎えます。世界中からユダヤ人のティーンエージャーたちが集まり、自分たちのおじいちゃん、おばあちゃんを始め、同胞が通ってきた苦しみを肌で感じ、知るためのプログラム。そこに日本人チームとして参加しました。

アウシュビッツ強制収容所から、ビルケナウ強制収容所までの3キロの道のり、かつて「死の行進」と呼ばれたこの道を、命を覚えて行進します。今年は1万人が参加、辺りには、March of the Living から配布された青いウインドブレーカーを着た人たちが大勢いました。参加者の多くは、第3世代と呼ばれる若いユダヤ人たちで、ホロコーストで犠牲になった家族の写真を首から下げて、行進に参加していました。

私はここに来るまで、“過去のことを学びに行く”つもりでいましたが、過去のことではなく、今のこと、そして、これからのことなんだと感じました。

収容所の敷地内で、聖餐せいさん式の時を持ちました。罪を赦すため、血を流された方を見上げて祈りました。アウシュビッツ強制収容所では7時間を過ごしました。

翌々日は、ルブリンという町にあるマイダネク強制収容所を訪れました。広大な土地に、収容所とは名ばかりのユダヤ人絶滅のための施設がありました。この場所で犠牲となった人々の遺灰を固めて作られた慰霊碑がありました。大きな屋根の下には、ふきさらしの遺灰が山と積んでありました。風の強い日で、遺灰を体に浴びたような感じがしました。
それぞれ1人になって、祈りの時を持ちましたが、ここへ呼ばれた意味を思うと、軽率に祈りを口にすることはできませんでした。厳粛な空気が流れるマイダネク強制収容所を後にし、空港へと向かい、いよいよイスラエルに向けて出発です。

飛行機から見る初めてのイスラエルは夜明け前で、あたりは真っ暗でした。深夜4時過ぎに到着、全員無事に入国しました。イスラエルで一番初めに驚いたのは、トイレにハンドドライヤーがあったこと。笑。

自分の中のイスラエルが、2千年前のイメージであることに気付きました。
そしてこの後、全員分のスーツケースが到着していないという驚愕きょうがくの事実を知ります。 人生初のロストバゲージをイスラエルで果たしました。笑。

しかし、それもまた主の許しと、守りの内にあるという信頼感がグループ全体にありました。
12日間の旅の間、あちこちから「主は良いお方」という言葉が聞こえてきました。
ハードスケジュールで、疲れの中にあっても、いつも笑いと賛美の絶えない素晴らしい仲間たちでした。

イスラエルでは、たくさんの場所を巡りました。毎日、自分の中の聖書が立体的になり、新しくなるのを感じました。毎日泣きました。バスの中、食事や、買い物の時にも、どこででも毎日、みんなと笑い合いました。

イスラエルで一番心に残っているのはアルベル山です。イエスさまが復活された後、弟子たちと待ち合わせをして、「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」と語られた場所。この語りかけを聞いた時、弟子たちの内誰が、2千年の時を経て、この場所に日本人たちが立ち、日本語で礼拝することを想像していたでしょう。しかし、宣教命令を受けた弟子たちが 山を下り、世界中に福音を伝えてくれたお陰で、2千年後の今を生きる私たちにも福音が届けられました。

そしてイエスさまは、同じ場所に招いてくださり、同じことばを掛けてくださいました。
この箇所は今年の初めに語られていた箇所でした。神さまの優しさに涙があふれました。
ロストバゲージのために、遺灰をかぶった時の服を着ていました。文字どおり、灰をかぶり、この語り掛けに答える祈りをしました。

2千年前の弟子たち同様、私もこの先のストーリーを知りません。ただ主がなされるので、ついて行くだけです。主は良いお方。世界中で神の国が広がり、回復しますように。

ZION2016ツアーはこれから先、私の人生の中で、振り返り、思い出し、そして立ち返る大切なポイントの旅となりました。ホロコーストの悲しみ、独立記念の喜び、この2つを間近で見ることができたのは本当に大きな経験となりました。

人生の初のイスラエル旅行がB.F.P.Japan 主催のツアーだったことは本当に恵みでした!!

皆さんと神さまに心から感謝します。

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