ツアー体験談

ムーン理枝先生 (うるまバプテストコミュニティチャーチ)

ユダの荒野を歩き過ごした一日

広がるユダの荒野は、イエス様がバプテスマのヨハネから洗礼を受け聖霊に導かれて上っていかれたところ。(マタイ4:1)何回かイスラエルには来ているが、これが初めての荒野体験であった。まず、私の思い描いていた荒野は、砂漠でなだらかな砂丘だろうと勝手に思い込んでいた。しかし実際の荒野は、小石から大岩まで、さまざまの大きさ、形の石がごろごろところがっている。そしてなだらかな丘だけではなく、険しい坂道や、狭い道を上り下りするのだ。私の靴は、荒野の徒歩の困難さに加えて重りを担いでいるような究極の試練となった。一人では決して4時間歩き続けられないような状況の中、仲間の存在と、荷物を持ってくれ私の手を引いてくれた友たち。仲間がいなければ達成でき得なかった荒野体験で、共同体のすばらしさと重要性を身を持って体験をさせて頂いた。

昨日過ごした荒野を後にしながら再び険しい道を案内し導いてくださったユダヤ人の優しいお父さんのようなセフィーさんのズマン・ミドバルのテントに向かい再び歩き始めている。私は、昨晩夕食の羊が準備できる間、セフィーさんが私たちに一定時間内一人一人離れて、神の語りかけを聞くようにとの課題が与えられたことを思い出していた。その晩私は、私の靴でも上れる比較的高いところへのぼり空を見上げた。すると満月が堂々と私たちを照らしていた。私は、石コロの上に大の字になり横になった。そして心の中で「天の父よ、私はここにいます。どうかお語りください。」と語った。しかし、外からも内からも応答はない。私は与えられた時間内に応答がなかったら分かち合えないなぁと思いながらも、なぜか心は平安で父なる神が造られた被造物のスケールの大きさに感動しながら、私もその神の作品であることの一体感を喜んでいた。そして、その場所から離れる少し前についに内なる語りかけがあった。「理枝、私はあなたを愛している。」父なる神が私を愛しているという事実以外に今の私が何か知る必要があるのだろうか。当たり前のことだが、父なる神は私をほんとによくご存知だと思った。私は、泣いた。イエス様が、サタンからの誘惑をみことばを宣言して見事勝利されたこの荒野は、誘惑を受けると同時に神の御子として罪のないこと、メシアとしてふさわしいことを立証されるところであったことを思い出した。

ベツレヘム~エルサレム

引き続き友たちの助けの中、やっとセフィーさんのテントに到着。温かい昼食を頂き、手厚いおもてなしと出会いに感謝しつつ、終末時代、神の約束が成就する、エルサレムへ向かった。バスの中で、詩篇121編から125編を兄弟が朗読しながら出発した。ダビデが都のぼりをされた時の歌である。「エルサレムの平和のために祈れ。お前を愛する人々が栄えるように。おまえの城壁のうちには、平和があるように。お前の宮殿のうちには、繁栄があるように。」(詩篇122:6、7)エルサレムの平和は、神の民全体の平和と繁栄の基礎であった。しかし、彼らの真の平和は、メシアであるイエスを受け入れること以外にない。私にとってエルサレムの平和のために祈ることは、主であるイエスさまの御心に寄り添うことである。

パレスチナ自地区で、検問が厳しいところであるベツレヘムで下車。そこでも神のご好意であるのか、珍しく簡単に出入りができた。主に感謝。イエスが誕生された場所といわれる聖誕教会を見学。今では、きらびやかな装飾がしてあるのでイエスさまが誕生された当時の様子を見ることはできないものの、イエスさまの誕生は、私たちの贖いのための十字架の死に向かう入り口であり、その死の後復活、昇天と続くのである。イエスさまの誕生は、神の人類救済計画がいよいよスタートする幕開けであったことを確証させてくれる場所である。

生誕教会の隣に聖カテリーナ教会がある。すでに日が暮れ薄暗い中で教会の中庭に立ってあるヒエロニムス像を見ながら彼が、ヘブライ語聖書をラテン語に訳した学者であったことの説明を聞いた。

このZion2012のツアー参加は、学びに於いても体験的にも濃い日々を過ごさせて頂いた。聖カテリーナ教会訪問が今日の最後の場所で、これから3日間宿泊するエルサレムのホテルへ出発!お腹もすいて、イスラエルの豊かな野菜充実の食事を受け入れる体制は皆出来上がっていた。今日の一日を振り返るとこんなにたくさんのことを一日で体験できることに感動した。バスの中では、皆体力的には疲れているはずだが、通りにあるおかしなサインを探し、バスの中は笑い声がたえなかった。エルサレムの夜景が見えてきたとき一人、黄金のエルサレムを口ずさんだ。次第に心が揺さぶられ「エルサレムに平和があるように」と心の中で祈った。

今回ツアーに参加させて頂き、神が与えておられる召しを次世代の日本の若者達、それぞれが直接受け取っているようであった。なぜなら、きっと日々の生活の中では多かれ少なかれ悩みがあると思うが、彼らの顔は日々輝き、毎日イスラエルの地にいることを喜んでいたからだ。私たちが主と共に歩むならば、日本には希望があることを旅を一緒にした次世代のリーダー達を通して確信した。イスラエルは、信者にとって心のふるさとだ。この地を踏むことは、霊的にチャージされると思う。これからも主の導きで出会った関係を大切にしつつ、共にイスラエルの平和のために祈り、主が私たちにしてくださった愛の実践をさせて頂きたいと思わされた。主に栄光あれ!

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