ホーム支援するエズラ作戦プロジェクトレポートバックナンバー希望の糧 > 帰還できない貧しいお年寄りへ -希望の糧プロジェクトの役割-

プロジェクトレポート

帰還できない貧しいお年寄りへ -希望の糧プロジェクトの役割-

TEXT:B.F.P.Japan編集部

お年寄りのためのスープキッチン

第二次世界大戦後、ホロコーストによる強制収容所から生還できた人はごく僅かです。そのうえ彼らはすぐに新たな抑圧「共産主義」に耐えなければなりませんでした。しかも、支給される年金は僅かで、何カ月も滞ることがしばしばです。そこで私たちBFPは、「希望の種プロジェクト」を通して、食料、暖房器具、医薬品、衣類を提供し、彼らの必要を満たすために活動してきました。

修繕の必要な、痛んだ家屋に住む
お年寄りが多い

被支援者の生活

このプロジェクトで支援している人々は皆、悲惨な生活を送っています。家屋は傷み、最低限の質素な食事しかとることができません。私たちが提供する援助は生きるために必要最低限なものに過ぎませんが、それでも彼らの生活は文字どおり私たちに懸かっています。

受給者の一人でホロコーストの生き残りであるアルフレッド・シュライヤーさん(86)からBFPへお手紙が届きました。

私の名前はアルフレッド・シュライヤーです。1922年5月8日にドロゴビッチで生まれました。この手紙をぜひ読んでいただきたいと思います。私の家族は皆、ナチの支配下で殺されました。私自身もプラショフ、グロース・ローゼン、ブーヘンヴァルト、トーチと、3ヶ所の強制収容所で囚人となっていました。トーチは、ブーヘンヴァルトの配下にある収容所で、言葉では言い尽くすことのできないひどい収容所でした。私が生き残れたのは奇跡以外のなにものでもありません。

私はプロの音楽家ですが、生活が困難なため生活保護を受けています。私の場合、食料と医薬品が支給されていますが、ウクライナの経済状態はますます悪化しており、物価も上昇し続けています。こうした中、年金だけで生活するのは非常に困難です。

この状況をご理解いただき、ぜひとも皆様の愛ある活動を続けていただきたいと思います。それは物質的な祝福だけでなく、私たちの心を満たすという祝福にもなっています。皆様すべてに、心の底から挨拶を送ります。そしてすべてのことに深く感謝を申し上げたいと思います。敬具

アルフレッド・シュライヤー

スープキッチンに集う人々

支援食料価格の上昇

今日、世界的な食料不足が物価を高騰させており、食料を運ぶ燃料も急激に上昇しています。「希望の糧プロジェクト」も大幅な支援の増加がない限り、日々のパンを私たちに頼って暮らす人々の必要を満たすことができなくなるでしょう。現在、千人を超える人々が毎月の食料を受け取っています。大変厳しいことながら、同プロジェクトへの献金が減少する中、経費は上昇しています。年老いたユダヤ人の方々は、生きていくための奇跡が起こることを期待しつつ私たちを頼っています。そして、日々のパンを供給し続けることができるように、私たちは神に頼っています。

下の表は、BFPが供給している食品価格の上昇を、昨年と今年で比較したものです。

哀れみから出る行いを

イザヤ書58章には、次のように書かれています。

「・・・飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見て、これに着せ、あなたの肉親の世話をすることではないか。そのとき、暁のようにあなたの光がさしいで、あなたの傷はすみかやにいやされる。・・・飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、やみの中に輝き上り、あなたの暗やみは、真昼のようになる。」(イザヤ58:6-10)

また、イエスさまはマタイの福音書の中で、「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』」(マタイ25:40b)と言われました。

私たちはこうしたホロコーストの生き残りの方々を続けてお助けすることができるよう、奇跡を祈っています。もしかすると、神は奇跡をもたらすために皆様を召しておられるのではないでしょうか。この時代、皆様ご自身も大変な状況下におられることでしょう。しかし神のみことばと祝福に信頼し、ぜひ彼らのためにお祈りください。そして、もし示されましたら彼らのためにお捧げください。皆様の贈り物は、彼らの命そのものだからです。

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.