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ハイメール通信No.871 イエメンのフーシ派による攻撃と今後の脅威

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ハイメール通信No.871 2024.7.23
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イエメンのフーシ派による攻撃と今後の脅威
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先週金曜日(19日)現地時間未明、イスラエル最大の商業都市テルアビブが無人機攻撃を受け、50歳の男性1人が死亡、9人が負傷しました。アラビア半島南端のイエメンのシーア派系反政府組織、フーシ派が犯行声明を出しました。フーシ派はイランの支援を受けている武装組織です。昨年10月にガザ地区で戦争が始まって以来、レバノンのヒズボラと並んで、ハマスへの連帯と称しイスラエルへ200回以上の弾道ミサイルや無人機攻撃を行っています。

これまでイスラエル国防軍や米軍がほぼすべて撃墜してきましたが、今回は、探知したものの何らかの人的ミスで警報が発令されず、迎撃もされないまま攻撃を許す形となりました。イスラエルの人々は、ガザ地区やレバノン南部からの連日のロケット攻撃で、警報が鳴りやまないことにうんざりしている一方、これにより安全を確保できるため、ある種の安心感も得ています。しかし今回、警報が鳴らずに不意打ちになったことで、イスラエル中に衝撃が走りました。同夜、国防軍は東方(イラク、シリア方面)から飛来する別の無人機も探知しており、こちらは撃墜しています。

翌20日、イスラエルは対抗措置として、イエメン西部の紅海沿岸にあるフーシ派の拠点、ホデイダの港を戦闘機で攻撃。発電所や石油貯蔵施設を空爆しました。同港はイエメンに物資を運び込む拠点で、イランから届く武器の主要な供給路であり、テロ活動の経済源ともなっています。2014年にフーシ派が占拠して以来、物資も物流機能も彼らの支配下にあります。アラブ系メディアは、この攻撃で数十人の死傷者が出た他、ホデイダ港が事実上機能停止に陥ったと報じています。

フーシ派はイスラエルに対し、無制限の報復攻撃を宣言しました。今回のテルアビブ攻撃は「敵陣を越えた攻撃の始まりに過ぎない」という彼らの言葉を、レバノンのヒズボラ系メディアが報じました。フーシ派の今後の出方が注視されますが、懸念されるのはイランの支援を受けるこれら代理組織が一致して攻撃し、多正面に戦火が拡大することです。北のヒズボラ、南のフーシ派に加えて、東にはイラクのイスラム抵抗運動という、やはりイランの支援を受けているシーア派武装組織の連合体がいます。彼らはフーシ派と共同攻撃を行ったと犯行声明を出し、6月にはハイファ港の船舶4隻を攻撃したとも述べました。フーシ派は「アッラーは最も偉大なり。アメリカに死を、イスラエルに死を、ユダヤ人に呪いを、イスラムに勝利を」というスローガンを掲げていますが、これは彼らに共通する理念です。イスラエルを取り巻く脅威を覚え、続けてお祈りください。

「主よ なんと私の敵が多くなり 私に向かい立つ者が多くいることでしょう。多くの者が私のたましいのことを言っています。『彼には神の救いがない』と。しかし 主よ あなたこそ 私の周りを囲む盾 私の栄光 私の頭を上げる方。私は声をあげて主を呼び求める。すると 主はその聖なる山から私に答えてくださる。セラ」(詩篇3:1-4)

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