ガリラヤ地方は、イエス・キリストが、その公生涯の3分の2を過ごされた場所で、どこに行ってもイエスさまの息遣い、そして足跡を辿ることができます。日本では、観光地化されると開発が進み、情緒が失われてしまうことがありますが、ガリラヤでは「ガリラヤまんじゅう」が売り出されることもなく、当時の姿をそのまま思い描くことができます。
オスマントルコ時代の支配によって、18世紀まで荒涼とした砂漠と化していた場所とは思えないほど、今は豊かな農産物を産出する土地へと変貌を遂げました。「この荒れ果てた地は、通り過ぎるすべての者に荒地とみなされていたが、耕されるようになる。このとき、人々はこう言おう。『荒れ果てていたこの国は、エデンの園のようになった。廃墟となり、荒れ果て、くつがえされていた町々も城壁が築かれ、人が住むようになった。』と。」(エゼキエル36:34-35)の成就を、まさに私たちの肉眼で確認することができる場所です。
世界で一番低い場所、海抜マイナス400mの地にあるのが、世界の財産「死海」です。文字通り、ミネラルと塩分が強すぎて、細菌類以外の生き物が生息することができません。日本海の塩分濃度3.4%に対し、死海の塩分濃度はその10倍の30%以上です。マグネシウムやカリウムなど、世界から失われつつある鉱物を豊富に含み、その恩恵は世界に至っています。また、死海のミネラル分が皮膚病治療に効果があることが分かり、世界中から患者が集まっています。ホテルには専門医が常駐しており、大きな成果を上げています。
死海は、創世記に登場するソドムとゴモラで有名な地です。同時に、終わりの時代、イエス・キリストの再臨後、この地に起こることが預言されています。聖所から流れ出た清い水が死海に流れ込むと、そこに生物や魚が群がるようになる、しかし水が流れ込まない部分は、今のまま残ると書かれています(エゼキエル47:8-11)。このみことばを裏付けるかのように、20世紀に入って死海は上下二つに分断しました。死海におけるみことばの成就もぜひお見逃しなく!
なんと言っても、イエス・キリストが「罪の問題」に決定的な解決がもたらされた地上に二つとない尊い場所です。エルサレム入場からゲッセマネの苦しみ、裁判、ヴィア・ドロローサ、十字架、そして復活という、主の足跡をたどりながら、主の愛の広さ、その無限大の大きさを追体験します。また、イエスさまがいらしたころから変わることのない、この土地独特の霊的な雰囲気を味わってください。
「エルサレム」の帰属権をめぐっては、イスラエルXパレスチナXアラブX国連と、今なお争いが絶えません。なぜエルサレムでなければならないのか?・・・という壮大な問題に対する答えを、この地に立つことで見出すことができるでしょう。
Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.