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プロジェクトレポート

どのようにして家族を養うか

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

帰還民たちがイスラエルに根付くために重要なことの一つが、仕事を得ることです。このたびBFPでは看護師の就労支援をバックアップすることになり、期待にあふれています。

イスラエルに帰還してきたユダヤ人
Photo by M Ferund/shavei.org

「どうやって家族を養ったらいいでしょう」。これは、イスラエルへの帰還を考えている人たちから最もよく聞かれる質問です。

私たちBFP(ブリッジス・フォー・ピース)は長きにわたり、ユダヤ人たちが祖国イスラエルに帰るお手伝いをしてきました。その数は8万人以上に上ります。歓迎の意を表すため、毛布、フライパンや鍋などの台所用品、学用品、ヘブライ語聖書をお贈りしている他、家電製品や食料も支援しています。1年間にわたる継続支援の里親プログラムでは、何千人ものユダヤ人に食料支援を行い、バスの定期券もサポートしてその生活を支えてきました。時には大学生に英語を教えることもあります。一方で、なかなか応えることのできなかった悩みがありました。「どこで働けばいいのか」。これこそ、彼らにとっての最も切実な悩みです。

就職先が限られてしまう要因の一つは、多くの職種においてイスラエルの免許が必要なためです。運転手、弁護士、医師、看護師、歯科医、さらにハイテク産業の従事者であっても、新たに免許を取得しなくてはなりません。イスラエルで生活するにはヘブライ語の習得が必要ですが、ほとんどの新移民はヘブライ語を話せません。そのため、免許を取得するまでに長い年月が掛かってしまうのです。

何年も前に私たちが出会ったスベトラーナさん(仮名)は当時、アパートの階段や共有スペースを掃除する清掃員として働いていました。声を掛けて分かったことは、彼女がもともとは原子核物理学者だったこと。けれども、清掃員として働くことをつらいと思っている様子はなく、むしろ家族を支えるために何かができることを喜びとしていました。それから5年後、私たちは偶然にも彼女と再会し、現在は専門分野だった科学の職に就いていることを知りました。

新移民は家族を養うために支援を必要としています。イスラエル政府もそのことは承知しており、必要な免許を取得できるように職業訓練や再トレーニングコースを多数準備しています。そのうちの一つが看護師を支援するプログラムです。イスラエル政府関係者との最近の会合で、帰還してきた17人の看護師が9月から始まる4カ月間の集中プログラムに参加することを知りました。期間中は、家族と共に一時的な居住施設に滞在します。プログラムは、アシュケロンにあるバルジライ・ホスピタル、保健省、看護学会、移民吸収省と連携して運営されます。

「17人の看護師のスポンサーになっていただけませんか」。政府関係者からそう依頼を受けた時、私の心は躍りました。常々、イスラエルに帰還した移民たちが目標に向かって力強く歩むお手伝いをしたいと望んでいたからです。必要な支援額は、7万USドル(日本円にして約770万円)。この支援の最大のメリットは、プログラム修了後の就職が保証されている点です! それぞれに個人トレーナーが付き、面接のサポートも受けられます。BFPと世界中にいるファミリーの皆様は、この支援によって彼らのサクセスストーリーの一部を担うことができるのです。

ユダヤでは次のような言葉があります。「お腹を空かせた相手に魚を与えることは素晴らしい。だが、もっと素晴らしいことは、相手に釣り竿を与え、釣り方を教えることだ」と。

アンナさん一家
Photo by The Jewish Agency

夫と共に2人の子どもを連れてウクライナから帰還したアンナさんも、数年前にこの看護師支援プログラムに参加しました。彼女いわく、帰還は思い切った挑戦だったそうです。出身国を離れることは決して容易なことではありません。けれども、この看護師支援プログラムで就職先もあっせんしてもらえることが分かり、人生が一変したそうです。現在、彼女はバルジライ・ホスピタルの高齢者病棟で働いています。アンナさん一家は、イスラエルを自らの祖国とし、根付くことに成功しました。このプログラムが無ければ、その過程はもっと大変なものとなり、おそらく長い年月が掛かったことでしょう。今、アンナさんと同じ状況下にある17人の看護師たちは、この支援プログラムに参加することを切望し、家族を養えるようになることを心から待ち望んでいます。

新移民ウェルカムギフト(※)にお寄せいただくご支援によって、この17人の看護師たちは免許取得の準備期間中も家族を養うことが可能となります。こんな素晴らしい機会を提供することができるとは、何と喜ばしいことでしょうか。「わたしは、彼らを彼らの地に植える。彼らは、わたしが与えたその土地から、もう引き抜かれることはない。―あなたの神、主は言われる」(アモ9:15)。私たちは、神がユダヤ人をイスラエルに連れ戻し、その地に植えるという約束を成就しておられる時代に生きています。今、神はさらに17のユダヤ人家族を植えようとされています。私たちはその一端を共に担わせていただいているのです。

※「新移民ウェルカムギフト」は今後「帰還者支援」と名称を変え、帰還者への物資支援と職業訓練支援の両方を行ってまいります。当面は「新移民ウェルカムギフト」で両方のご支援を受け付けておりますので、看護師支援にご賛同いただけます皆様は「新移民ウェルカムギフト」をご選択ください。

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