プロジェクトレポート

鷲の翼に乗せて

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

BFPのタウンサポートでは、北はガリラヤ地方から南はネゲブ砂漠まで21の町々に物資援助を行っています。
このプログラムを通して、ユダヤ人社会とクリスチャンの間に揺るがぬ架け橋が築かれています。

飛行機に乗って帰還したイエメン系ユダヤ人たち
Photo by BRAUNER TEDDY/Government Press Office

イスラエルは1948年に国家として再建されると、その翌年、イエメンに住むユダヤ人をイスラエルに連れ戻す救出作戦を開始しました。この作戦は二つの名称、「鷲の翼作戦」「魔法のじゅうたん作戦」として知られています。最終的に、ほぼすべてのイエメン系ユダヤ人が、飛行機に乗せられてイスラエルに帰還することができました。

それまで一度も飛行機に乗ったことがない彼らに対し、ラビは「恐れることはない」と励まし、出エジプト記19章4節を読んで聞かせたそうです。「あなたがたは、わたしが…あなたがたを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを見た

続く5節では次のように語られています。「今、もしあなたがたが確かにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはあらゆる民族の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたしのものであるから

ラビから励ましを受けた人々は、落ち着いて飛行機に乗り込みました。その後、1950年までにイスラエルに移住したイエメン系ユダヤ人は、5万人以上に上ります。

イスラエルが建国後2年間で救出したユダヤ人は、イエメン系ユダヤ人だけではありません。他の中東諸国や北アフリカからも、65万人もの移民がイスラエルにやって来ました。居住国の情勢が悪化し、財産を没収されたり、市民権を剥奪(はくだつ)されたりしたケースもあります。そのため、彼らの多くは無一文でした。おかげでイスラエルのユダヤ人人口は2倍に膨れ上がったものの、新市民を養う国家としての力は著しく低下しました。新移民たちは居住するアパートを見つけることができず、何年もの間、仮設キャンプで暮らさざるを得ませんでした。

タウンサポートの追加支援

先日、私はイスラエル中部にあるブネイ・アイッシュという町を訪れました。イエメン系ユダヤ人が最終的に落ち着いた町の一つです。最初の移住からかなりの年月を経た90年代、人口7千人だったこの町にロシアからの移民が加わりました。今日、この町は文化的に大きく異なる二つのグループに分かれています。

残念ながら、この小さな町にも貧困に苦しむ多くの方々が住んでいらっしゃいます。極貧状態で移民してきた先祖から続く貧困の連鎖は、子どもや孫の代に至っても断ち切られていません。実に市民の45%が、社会福祉の支援を必要としているのが実情です。

アリエ・ガーラ市長(左)と筆者
Photo by Patrick Verbeten/
bridgesforpeace.com

アリエ・ガーラ市長はイエメン系ユダヤ人であり、市民に深い同情を寄せています。私たちが訪問した時、イエメン系ならではのおもてなしで迎えてくれました。オフィスのテーブルに置かれていたのは、イエメン風パンにディップを添えた手づくりの朝食。市長を前に、私たちはBFP(ブリッジス・フォー・ピース)のタウンサポートプログラムにブネイ・アイッシュを加えさせていただくことを伝えました。タウンサポートでは、毎月100家族分の食料をお届けしています。この知らせをお伝えすると、市長らは心の底から喜んでくださいました。さらに、歯科治療の援助が必要な方々も支援させていただくことを伝えました(イスラエルでは、歯科治療は国民保険が適用されません)。

手づくりのイエメン風朝食
Photo by Patrick Verbeten/
bridgesforpeace.com

訪問してみて分かったことは、市庁舎に必要なコンピューターや備品も不足していたことです。そこで、BFPから3台のコンピューターと1台のファックス&スキャン複合機をお贈りすることができました。喜んだ市長は「ぜひわが家にお泊まりください」と温かい言葉を掛けてくださり、私の心は感動で震えました。市長は、私たち、つまりクリスチャンに心を開いてくださったのです!

イスラエルの他の町々にも、BFPは影響を与え続けています。彼らは、ユダヤ人を愛するクリスチャンが困難な時にも自分たちに寄り添い、支えてくれることを経験しています。こうした出会いの一端を担ってくださっている皆様に、深い感謝を覚えます。こうした変化をイスラエルにもたらすことができるのは、ひとえに皆様のご支援のおかげです。神のパートナーとなってイスラエルの民を祖国に連れ戻し、温かく出迎え、新しい地での生活構築を助けること、これこそが私たちの願いです。時には時間が掛かります。もしタウンサポートにご関心を持っていただけましたら、ぜひご支援をご検討いただけたら幸いです。

その他、「食料支援」「歯科・医療支援」「危機基金」など、皆様から寄せられるご支援によって、私たちは今そこにあるニーズに応えることができています。「里親プログラム」によって、イスラエルに帰還したばかりの新移民もサポートしています。実際の支援を通してイスラエルの民を愛し、支えること―これこそ、神が私たちに与えてくださった召しなのです。

次のイエスのことばをぜひ心に刻んでまいりましょう。「…あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです」(マタ25:40

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