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イスラエルを支えること、神の側に立つこと -前編-

レベッカ・J・ブリマー/ブリッジス・フォー・ピースCEO(最高経営責任者)

私たちは毎日のように、イスラエルの報道を耳にします。新聞、ニュース、雑誌……イスラエルが直面している多くの問題、摩擦などが、個人と社会の両面で取り沙汰されています。また、自爆テロ、戦争などについても報道されています。しかしこれらは、さらに大きな問題の氷山の一角に過ぎないのです。その大きな問題とは、霊的な問題です。

世界は神に対して戦争を仕掛けています。霊的な争いの証拠は、創世記から黙示録までのどこにでも見いだすことができます。戦争、暴力、憎悪などの罪悪はすべて、霊的な世界で続行されている戦いの副産物です。その争いの起源は、創世記において蛇がエバに、神は嘘つきで、信頼できないと言ったその出来事に由来します。

世界のマスメディアは連日のように
イスラエルのニュースを報道している

私たちは毎日のように、イスラエルの報道を耳にします。新聞、ニュース、雑誌……イスラエルが直面している多くの問題、摩擦などが、個人と社会の両面で取り沙汰されています。また、自爆テロ、戦争などについても報道されています。しかしこれらは、さらに大きな問題の氷山の一角に過ぎないのです。その大きな問題とは、霊的な問題です。

世界は神に対して戦争を仕掛け
ている。その証拠は聖書の創世
記から黙示録全体に見いだすこ
とができる

「そこで、蛇は女に言った。『あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。』」(創世3:4-5)

エデンの園におけるその時代以降、サタンは人類の心と魂に入り込み、神に取って代わろうとし続けてきました。彼には、神のようになりたいという深い願望があるのです。

「私は……いと高き方のようになろう。」(イザヤ14:13-14)

サタンは人間の心と精
神を手中に収めよう
と、神にとって代わろ
うと画策し続けてきた

このサタンとの究極の戦いの中で、神は、地上の人々に、ご自身の真実さを証しし続けておられます。逆にサタンは、その神の存在を否定しようと、できる限りのことをし続けています。「神は死んでしまった」「神は人類に対して少しも興味をもっておられない」など、マインド・コントロールやその他の多くの計略を用いて、人間を惑わしています。サタンは、神があまりにも大きなことに忙しくて、個々の人々を心配される時間はないと、私たちに信じさせようとしているのです。サタンによれば、神は人が人生を楽しむことを望んでおられず、私たちにただ多くの規則を守らせようとしておられると、主張するのです。このような偽りは、現代社会と教育界のあらゆる分野に浸透しています。私の父、デービッド・アレン・ルイスは、これが何世紀にもわたって続いている紛争だと言っています。

神がアブラハムと永遠の契約を結ばれたとき、サタンはそのことに注目しました。彼は、「ははあ……これで私は神に勝てる。私がしなければならないのは、アブラハムとその家族を滅ぼすことだけでよいのだ。そうすれば、神が契約を守れないことを証明することができる。」と、ほくそ笑んだのではないでしょうか。以来ずっと、サタンはユダヤ人を滅ぼそうとし続けて来ました。もしサタンがユダヤ人を排除することができれば、神はご自分の誓いと契約を成就することができず、嘘つき、あるいは無能者であることが証明されます。そして、神の約束事はおとぎ話に過ぎなかったということになるのです。

こうして、ユダヤ人はサタンの攻撃の的であり続けました。

有史以来、ユダヤ人は常にサタン
にとってのターゲットとされてきた

皆様は、ユダヤ人がなぜ、地上で最も激しく迫害を受けてきた民族なのか、その理由をお考えになったことがありますか。世界の人口の千分の一に過ぎないイスラエルが、国連で取り沙汰された決議全体の3分の1に関連するほど、大量の非難を受けてきたのが不可思議だとは思われませんか。四国ほどの大きさに過ぎない国が、なぜ毎日のように世界のニュースに登場するのでしょうか。

その理由は、霊的紛争の中心地が、イスラエルだからです。

サタンが最も狡猾だった点は、
神の民であるイスラエルを痛
めつけるための武器として、
もう一つの神の民、クリス
チャンを用いたことであった

もし神が、アブラハム以外の人をお選びになったとしたらどうでしょうか。例えば、スウェーデンのオレグという人をお選びになったと仮定してみましょう。そうすれば、サタンは何世紀にもわたって、スウェーデンの人々を滅ぼそうとしてきたに違いないと、私は思います。国連の注目もスウェーデンに集まるでしょう。スウェーデンの首都には、世界中の他の都市よりもさらに多くの外国人ジャーナリストたちが駐在することになるでしょう。しかし、神は、スウェーデンとスウェーデン人をお選びになったのではなく、アブラハムとその子孫、つまりユダヤ人をお選びになったのです。

詩篇の作者アサフは、イスラエルの人々が絶え間なく攻撃されることを書いています。

「神よ。沈黙を続けないでください。黙っていないでください。神よ。じっとしていないでください。今、あなたの敵どもが立ち騒ぎ、あなたを憎む者どもが頭をもたげています。彼らは、あなたの民に対して悪賢いはかりごとを巡らし、あなたのかくまわれる者たちに悪だくみをしています。彼らは言っています。『さあ、彼らの国を消し去って、イスラエルの名がもはや覚えられないようにしよう。』彼らは、心を一つにして悪だくみをし、あなたに逆らって、契約を結んでいます。」(詩篇83:1-5)

それ以降の節には、ユダヤ人を滅ぼそうとした人々の名前が表示されています。もしアサフが今日、この詩篇を書いているとするなら、ユダヤ人を抹殺しようとしたすべての人々の名前を列挙することで、もっともっと長いリストになっていたことでしょう。

ホロコーストを通して、
サタンは「これでつい
に、私は神に勝った!」
と思ったことであろう

この詩篇の最後に、アサフは神に叫んでいます。

「彼らの顔を恥で満たしてください。主よ。彼らがあなたの御名を慕い求めるようにしてください。彼らが恥を見、いつまでも恐れおののきますように。彼らがはずかしめを受け、滅びますように。こうして彼らが知りますように。その名、主であるあなただけが、全地の上にいますいと高き方であることを。」(詩篇83:16-18)

しかし、神が打ち負かされることはない。
1948年、イスラエルの国が再建された。
(現代イスラエルの初代首相となった
ダビッド・ベングリオンのシルエット)

人類の歴史全体を通して、ユダヤ人が攻撃の的となり、追い掛けられ、迫害され、殺害され続けた軌跡をたどることができます。ユダヤ人を計画的に抹殺し、神への信用を傷つけようとするサタンは、最も悪辣な、卑怯な手段を用いました。多くのケースにおいて、神を信じている他の人々、つまりクリスチャンを利用して、ユダヤ人に対する武器としたことです。クリスチャンによるユダヤ人への迫害は、明白に記録されている歴史の事実です。キリスト教国のヨーロッパで起こったホロコーストは、そのような仕業の頂点でした。600万人のユダヤ人殺りくを目撃しながら、サタンは喜び踊っていたに違いありません。サタンはついに、神を打ち負かしたと思ったことでしょう。

神はご自身が神であることを世界に証明される

しかし、神は打ち負かされませんでした。今日、神がイスラエルに対する約束を日々成就しておられる様を、私たちは目撃しています。1948年、神はイスラエルの国を再興されました。歴史上、2千年間もの離散から、再び建国に至った例は、他に一つもありません。以来神は、ユダヤ人を、その故国イスラエルに呼び戻し続けてこられました。イスラエルに住む550万人のユダヤ人のうち、300万人は、移民としてイスラエルに戻ってきた人々です。1990年以来、100万人以上の人々が帰還してきました。

神はなぜ、そのような業をなさっておられるのでしょうか。ユダヤ人が素晴らしい民だからでしょうか。彼らが非常に霊的な人々だからでしょうか。そうではありません。確かに、神はイスラエルを愛しておられますが、神がこれらの御業をなしておられるのは、その御名のゆえなのです。聖書の中に、「わたしの名のゆえに」という表現を見つけたら、それは「神のご性質のゆえに」という意味です。

神は、ご自身のすばらしいご性質を証明するために、イスラエルの人々を帰還させておられます。もし神が、ご自身の契約を守らないなら、人は神を信頼しません。

預言者エゼキエルは、イスラエルの民が帰還する日(現代)のことを語りました。

「だが、おまえたち、イスラエルの山々よ。おまえたちは枝を出し、わたしの民イスラエルのために実を結ぶ。彼らが帰って来るのが近いからだ。わたしはおまえたちのところに行き、おまえたちのところに向かう。おまえたちは耕され、種が蒔かれる。わたしは、おまえたちの上に人をふやし、イスラエルの全家に人をふやす。町々には人が住みつき、廃墟は建て直される。」(エゼキエル36:8-10)

同じ章句の後半で預言者は、なぜ神がこれを実行されるのか、動機について語っています。

「彼ら(イスラエルの人々)は、その行く先の国々に行っても、わたしの聖なる名を汚した。人々は彼らについて、『この人々は主の民であるのに、主の国から出されたのだ。』と言ったのだ。わたしは、イスラエルの家がその行った諸国の民の間で汚したわたしの聖なる名を惜しんだ。それゆえ、イスラエルの家に言え。神である主はこう仰せられる。イスラエルの家よ。わたしが事を行なうのは、あなたがたのためではなく、あなたがたが行った諸国の民の間であなたがたが汚した、わたしの聖なる名のためである。わたしは、諸国の民の間で汚され、あなたがたが彼らの間で汚したわたしの偉大な名の聖なることを示す。わたしが彼らの目の前であなたがたのうちにわたしの聖なることを示すとき、諸国の民は、わたしが主であることを知ろう。――神である主の御告げ。――わたしはあなたがたを諸国の民の間から連れ出し、すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く。わたしがきよい水をあなたがたの上に振りかけるそのとき、あなたがたはすべての汚れからきよめられる。わたしはすべての偶像の汚れからあなたがたをきよめ、あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。」(エゼキエル36:20-26)

なぜ神はイスラエルへの約束を成就される
のか?ひとえに聖なる御名のために
なされているのである

このみことばが、いつの日か必ず完全に成就する日が来ることでしょう。神はイスラエルとの契約を守られます。

後編では、預言者ダニエルの、神のみことば(約束)に対する姿勢を学び、そこから私たちの教訓を得、終わりの日における私たちの役割を理解します。

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