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ティーチングレター

主、われらの避け所 [詩篇46篇] -後編-

TEXT: レベッカ・J・ブリマー [BFP国際会長](CEO)

今月のティーチングレターでは、聖書で「避け所」と訳されている3つのヘブライ語について見ていきましょう。

マハセ -安全な場所

「神はわれらの避け所…」(詩46:1) ここで使われているヘブライ語「マハセ」は、雨や嵐、危険や詐欺、欺瞞(ぎまん)からの避難または守りという意味を持ちます。すべてのヘブライ語には、3文字の語根があり、語根を見ていくとさらなる洞察が与えられることがよくあります。「マハセ」の語根である「ハセ」には、「避け所を求める、保護のために逃げる、神に信頼を置く」という意味があります。

この「マハセ」が使われている聖書箇所のほとんどが、神ご自身が私たちの避け所であるという意味で使われています。神は、私たちが保護を求めて逃げることのできる場所です。「私の救いと、私の栄光は、神にかかっている。私の力の岩と避け所は、神のうちにある。民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神は、われらの避け所である。セラ」(詩62:7-8)

避け所「マハセ」の語根、「ハセ」が使用される箇所には、「神に信頼を置く」というテーマがあります。

「わが神、主よ、わたしはあなたに寄り頼みます。どうかすべての追い迫る者からわたしを救い、わたしをお助けください。」(口語訳 詩7:1) 「神よ、わたしをお守りください。わたしはあなたに寄り頼みます。」(口語訳 詩16:1)

この学びから分かることは、私たちが困難なときには、避け所があるということです。その避け所とは、神です。神は、私たちが神に信頼を置くよう命じています。

私たち人間は、国家、預金口座、教育などに信頼を置きたくなります。しかし、信頼を置ける唯一の確かなところは、全能の神、主のところだけです。この地は動くかもしれません。金融機関は崩壊するかもしれません。戦争が起こるかもしれません。しかし、私たちは主の中に避難する場所を持っているのです。

ミクラット -備えられた場所

民数記35章6節をはじめ、聖書には「のがれの町」が出てきます。そこで使用されているヘブライ語は「ミクラット」です。それは、誤って人を死に至らしめてしまった人々(過失致死罪)のために備えられた安全な場所でした。この言葉には、「極端な問題が起こる前に、前もって備えられた場所」という意味があります。現代ヘブライ語では、爆弾のためのシェルターに、この言葉が用いられます。

「のがれの町」が前もって備えられていたように、今日のイスラエルでも「備えられた場所」である「ミクラット(シェルター)」が造られています。イスラエルで建設される建造物には、ミクラットを備えることが法律で義務付けられているのです。都市は公的避難所を準備し、外出時でも市民は安全な場所に駆け込むことができます。病院やデパートなどにも、大勢の人が収容できるミクラットが用意されています。

私たち夫婦のアパートでは、夫の書斎を「ミクラット」にしています。その部屋は分厚い鉄筋コンクリートの壁で、重く厚い金属のウインドウ・カバーや、ドアが付いています。私たちはイスラエルに来て22年になりますが、避難警報が鳴るたびに、ミクラットに駆け込み、警報解除のアナウンスがあるまで、そこにとどまるという経験を幾度もしました。最近のガザ紛争の時もそうでした。私たちが食物や物資を届けているときに、ロケット弾の飛来を知らせるサイレンが鳴ったので、何百人ものイスラエル人と共に町のシェルターに走り込みました。

「避け所」を表す二つ目のヘブライ語「ミクラット」から教えられることは、私たちは、困難や必要に対して前もって備える必要があるということです。ノアは、洪水のときの避難の場として箱舟を準備しました。ヨセフは、7年の飢饉のために穀物倉を備えました。神はイスラエルの子らに、のがれの町を備えるように言われました。

「ミクラット」を持っているだけでは十分でありません。 いつでも使えるようにしていなければなりません。イスラエル人の多くは、シェルターを食料倉庫として利用しています。いざという時に、シェルターが不要な物でいっぱいになり、倉庫と化していたら、せっかくの安全な場所を利用できなくなります。「ミクラット」があるだけでは十分ではありません。問題が起きたときに、シェルターを上手く利用できなくて入るのが遅れたり、入れなかったりしたら大変なことになるでしょう。

マサダの要塞

ミスガブ -高台

「ミスガブ」は、高い所、砦、やぐら、安全な高台、逃れ場、を意味します。難攻不落で、安全な場所です。死海の砂漠平野にそびえ立つマサダは、砦として古代に使われた自然の「ミスガブ」です。この単語は、軍事、または戦略的な含みがあります。それは「やぐら」「とりで」と訳されています。(IIサム22:3、詩18:2、詩59:9、16、17、詩62:2、6、詩94:22、詩144:2、イザ33:16)、イザヤ書25章12節では、「そそり立つ要塞」(新改訳)と訳されています。

「主はわが岩、わが城、わたしを救う者、わが神、わが寄り頼む[ハセ]岩、わが盾、わが救の角、わが高きやぐら[ミスガブ]です。」(詩18:2【口語訳】)「しかし主はわが高きやぐら[ミスガブ]となり、わが神はわが避け所[マハセ]の岩となられました。」(詩94:22【口語訳】)

明確な戦略を練ることは、戦いにおいて非常に重要です。布陣の配置も、しばしば戦闘においては勝敗の決定的要因となります。軍は戦略を練っている指揮官との密なコミュニケーションを取り、必要に応じて高台、あるいは要塞へ避難する準備も必要です。戦う備えをしていなければなりません。

私たちは、今日、霊的戦いという戦闘に加わっています。私たちの周りでは神と悪しき力との間に勃発(ぼっぱつ)している戦いがあります。主の声に耳を傾けること、主の戦略を見極め、主の命令に従うことが、私たちにとって、どれほど重要でしょうか。

貧しい者の避け所

今月は、「避け所」という語を含む聖書箇所から、神が私たちの避け所となられることを確認しました。同時に、私たちは、終末における神の戦略の一旦を担うように、神がBFP(ブリッジス・フォー・ピース)を立たせてくださったと信じます。「おまえたちは、悩む者のはかりごとをはずかしめようとするだろう。しかし、主が彼の避け所[マハセ]である。」(詩14:6)「あなたは弱っている者のとりで、貧しい者の悩みのときのとりで、あらしのときの避け所[マハセ]、暑さを避ける陰となられたからです。」(イザ25:4)

神の摂理の中、嵐のような時代に私たちは生きています。私たちがこの終わりのときのために選ばれ、イスラエルの貧しい人々のために仕えるよう召されたことは特権です。彼らの多くは、神が祖国に戻るよう呼び出された帰還者たちです。神のご計画の中で、クリスチャンが、ユダヤ人に「避け所」を提供しています。

イエスは、これらの時代についてマタイ24章で、話されました。「主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食事をきちんと与えるような忠実な賢いしもべとは、いったいだれでしょう。主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです。」(45-46)。イスラエルの人々に助けを提供することは、BFPに神がくださった召しの一部です。特別に必要があるこの時代に、皆様と共に「避け所」を忠実に提供し続けることのできる恵みを感謝します。

今から数年前、「危機の時代が来たとき、BFPはイスラエルの助けになる」と主が示してくださったと感じました。そこで、二つ目の食料配布センターを北部のカーミエルに開設しました。カーミエルは、レバノン国境から2-3マイル(3.2-4.8㎞)南という、非常にレバノンに近い場所に位置します。現在約500トンの食料を緊急事態のために備蓄しています。カーミエル市は、私たちを市の非常時計画チームの一部に加えました。もちろん、食料が劣化しないように、在庫管理には、細心の注意を払っています。

カーミエルにある北部フードバンク

行動を起こすときです!

神は、角笛を吹き鳴らして、神の民に注意するよう呼びかけています。それはただの軍事演習ではありません。本番です。主のチームの一員として働きを担う用意はできていますか?今回学んだ事を、要約してみましょう。

1.マハセ -主が避け所であることを知り、主に信頼する。私たちは、絶えず、導きを求めて主を見上げる必要があります。主がわれらの避け所です。主に信頼を置き、寄り頼みましょう。

2.ミクラット -逃れの場、避難の場所を備える。イスラエルの人々がのがれの町を用意したように、私たちは、そのような実際的な避難の場も用意する必要があります。祈りをもって、どのように備えるか導きを求めます。多くの人が、負債の返済や節約をして将来のために備えをしています。シェルターを準備している人もいます。私たちの避け所[マハセ]なる主を求め、そのお方に信頼[ハセ]し、その備え[ミクラット]を備えていただきましょう。

3.ミスガブ -戦略、戦闘、布陣の位置は、すべて重要です。私たちは、霊的戦いのさなかにいるということを知っています。サタンは、ユダヤ民族を全滅させようとしています。私たちは、反ユダヤ主義と戦う必要があります。サタンは今、神の道徳基準をも攻撃しています。悪の力と支配に立ち向かい戦う備えができていなければなりません。適所に霊的戦略が必要です。私たちの主、最高司令官が与えてくださる戦略と武器を、主の指示の下、使っていきましょう。

祈りのうちに、主のもとに行きましょう。主に近づき、避け所なる主と正しい関係を持つことは私たちの命です。どうか、主の指示を見逃さないでください。今こそ、主に信頼を置くときです。

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