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ハイメール通信No.821 人質と囚人交換の現実

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ハイメール通信No.821 2023.12.1
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人質と囚人交換の現実
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イスラエルとハマスの一時停戦は7日間に及び、この間に80人の人質が解放され、一方パレスチナ人の囚人は約240人が釈放されました。しかしそれ以上の停戦延長は、交渉期限(現地時間朝7時)が切れる前にハマスがロケット弾を撃ち込んできたことで決裂、戦闘が再開しました。残されている人質やガザの人々の今後が非常に心配されます。お祈りください。

また、釈放されたパレスチナ人の囚人(女性と未成年者)の今後の動向も懸念されます。若年者の多くは暴動への関与、あるいはその疑いなどで取り調べのため勾留されていた人々でした。一方、釈放された成人女性の中には、テロ計画に関与して起訴された人々や、ナイフや車を使ったテロ、爆破テロなどで有罪判決を受けた人が多数います。明らかな殺意で人を傷つけた犯罪者を、無実の市民と引き換えに釈放する、これが人質・囚人交換の現実でした。

イスラエルは過去に何度も、人質解放のために苦渋の決断をしてきました。1人の解放のために数百人、時には遺体と囚人の交換にさえも応じ、2011年には兵士1人を取り戻すためにテロリスト1千人超を釈放しました。彼らのほとんどは古巣に戻りテロ活動を再開、後に組織の幹部や軍事部門の重要な役割を担うようになった者も大勢います。現在のハマス最高指導者ヤヒヤ・シンワルもその一人です。今回釈放された人々の中にも、かつて人質・囚人交換で釈放され、その後再びテロを犯して服役中だった再犯者や、有名な扇動者がいました。彼女たちは英雄として迎えられており、今後またテロを繰り返したり、扇動したりする恐れは十分にあります。

今回の合意では、ハマスは合意違反を繰り返しました。人質解放は女性と子ども優先、かつ母子は一緒に解放するという約束にもかかわらず母親を人質に残したり、解放リストに死者を含めたりもしました。残されている人質と赤十字の接触も、結局実現しませんでした。彼らの状況はかなり過酷だということが、解放された人々の口から明らかになってきています。イスラエル側はそれでも3日の延長に応じ、そしてロケット弾によりこの停戦は終わりました。

イスラエルは、どのような形であれ人質の全員解放を目指しています。彼らが心身共に健康が保たれるように、解放後も心身に深い傷を負っている人々と家族のためにお祈りください。また、釈放されたパレスチナ人が、憎しみや破壊ではなく命を選べるように、救いのためにお祈りください。

「祈りを聞かれる方よ みもとにすべての肉なる者が参ります」(詩篇65:2)

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