ハイメール通信No.810 ガザ・シファ病院の悲劇 〜EUがハマス非難声明〜
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ハイメール通信No.810 2023.11.13
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ガザ・シファ病院の悲劇
〜EUがハマス非難声明〜
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EU(ヨーロッパ連合)は12日、「ハマスが病院や市民を人間の盾に利用していることを非難する。市民は戦闘区域からの退避を許されなければならない」と声明を出しました。
国際世論が「イスラエル軍がガザ市民を殺りくしている」と非難する中、イスラエル軍は、ガザでの戦闘状況や、イスラエルに拘束されたハマス戦闘員の自供を報告映像や音声で綿密に公表し、事実を国際社会に訴えています。このたびのEUの声明は、事実を正しく認識した上での声明です。
一方、日本では、「イスラエルは病院にハマスの司令部があると主張している」と、あたかもイスラエルの主張に過ぎないような不明瞭な報道がされています。しかし実際には、ハマスが病院を軍事基地にしていることを示す数多くの映像を、イスラエル軍が証拠として挙げており、ハマスが患者や医療スタッフ、また、ここに避難する人々を人間の盾にしていることは明らかです。救急車もまた、ハマス戦闘員の隠れみのとなっています。「救急車はイスラエル軍が撃たないから、安全だ」と、イスラエルに拘束された何人もの戦闘員が自供しました。ですから、イスラエル軍が救急車を攻撃する場合は、ハマスの戦闘員に対するものです。
WHO(世界保健機関)は「シファ病院は機能しなくなった」と述べましたが、イスラエル軍は病院近くに燃料300リットルを届けました。しかし、ハマスが受け取りを拒否するよう病院を脅したことが音声記録から分かっています。
こうした中、シファ病院はイスラエル軍に、小児科の乳児たちをより安全な病院へ移送することを要請しました。ハマスに依頼すれば、救急車が戦闘員に利用され、患者がハマスの人間の盾とされてしまうからです。
「イスラエル軍が病院を包囲した」という報道がありますが、このように、事実上、病院を包囲しているのはハマスです。イスラエルは病院や民間人を攻撃対象から外し、南部への退避を促しています。退避のための休戦時間と退避路を設け、避難する人々をハマスの攻撃から守っているのもイスラエルなのです。
ハマスは、ガザ市民が南に退避してしまえば、人間の盾として利用できなくなり、自分たちがイスラエル軍の直接攻撃の対象になってしまうのを恐れています。そのためガザ市民を殺傷し、人々を恐怖に陥れて避難させないようにしています。
このような中、イスラエル軍は、ハマスの軍事拠点やその入り口を一つ一つ破壊しています。しかし、どこから戦闘員が攻撃してくるか分からず、ガザ市民を守るイスラエル兵も危険にさらされています。どうか、イスラエル兵が守られるように、ガザ市民の巻き添えがこれ以上増えずに安全に退避できるように、そして地下のどこかに捕らわれている人質たちの無事のために、続けてお祈りください。また、国際社会がハマスの非人道性を止めることができるようお祈りください。
私が主を求めると 主は答え すべての恐怖から 私を救い出してくださった。
主を仰ぎ見ると 彼らは輝いた。彼らの顔は辱められることがない。
この苦しむ者が呼ぶと 主は聞かれ すべての苦難から救ってくださった。
主の使いは 主を恐れる者の周りに陣を張り 彼らを助け出される。
(詩篇34:4-7)
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