ハイメール通信No.766 戦闘の続く西岸地区(ユダヤ・サマリア)を覚えて
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ハイメール通信No.766 2023.6.23
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戦闘の続く西岸地区(ユダヤ・サマリア)を覚えて
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今週、西岸地区では、イスラエル軍とパレスチナ人との間で、空爆を含む戦闘や銃撃テロが起こり、双方に死傷者が出ました。聖書時代にユダヤ・サマリアとして知られた西岸地区で、何が起こっているのでしょうか。
19日(月)、イスラエル軍は、西岸地区北部のジェニンでテロリスト捜査を行いました。その際に、走行中のイスラエル軍の車両に爆発物が投げつけられ、その後、激しい銃撃戦となりました。
この時、イスラエル軍は負傷した兵士8名を救出するため、攻撃用ヘリコプターを20年ぶりに出動させました。その数時間後には別の地区で車両テロも発生しています。
20日(火)、西岸地区エリの町で銃撃テロが発生しました。イスラエル人4名が死亡し、4名が負傷しました。テロリスト2人はその後、射殺されています。
テロ組織ハマスとイスラム聖戦は、死亡したパレスチナ人テロリストを称賛しています。
一方、イスラエルでは、より積極的な軍事的措置を求める声が上がっています。ネタニヤフ首相はテロ組織ハマスに対し「我々は引き続き全力で戦い、勝利するだろう」と述べました。
こうした中、ユダヤ人の過激な右派入植者たちが西岸地区の村で、これらのテロに対する報復として、車や畑に火を放ち、家々を破壊。治安部隊が制止に入るなど緊張が高まっています。過激なパレスチナ人、ユダヤ人双方の憎しみの連鎖が起こっています。
イスラエルは、西岸地区でテロ活動の摘発を連日行っています。今年に入ってからの衝突で、パレスチナ人死者は126人、テロによるイスラエル人犠牲者は24人に上り、既に昨年を上回っています。
間もなく安息日が始まります。残された家族は、先週まで食事を共にした家族がそこにいないという現実を突きつけられます。深い喪失感と悲しみを覚える遺族のために祈りましょう。
祈祷課題
1)テロで負傷した方々の心身の癒やしのために。また、愛する人を失った方々に主の慰めがあるように。
2)西岸地区に住む人々の安全が守られるように。テロリストを摘発する国防軍や国境警備員のために。ネタニヤフ首相と政府に主の知恵が与えられるように。
3)憎しみと怒りの連鎖が断ち切られ、過激派による報復活動がこれ以上広がらないように。
私はいつも 主を前にしています。主が私の右におられるので 私は揺るがされることがありません。それゆえ 私の心は喜び 私の胸は喜びにあふれます。私の身も安らかに住まいます。(詩篇16:8〜9)
B.F.P.Japan
ハイナイト部