ハイメール通信

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ハイメール通信No.609　2016.7.30
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リオ五輪とイスラムテロの呼び掛け
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開催まであと1週間と迫ったリオ五輪。このところ、欧州でイスラム過激派によるテロが相次いでいますが、その陰は五輪の舞台にも忍び寄っています。「米、英、仏、イスラエルの選手」を具体的に名指しにしたテロの呼び掛けも出ています。

アル=カイダ系過激派組織が五輪で聖戦を実行するよう呼び掛けたと、7月20日、海外メディアのThe Foreign Deskが報じました。「小さなナイフ攻撃でも大きなメディア効果がある」とし、グローバル聖戦に参加し殉教者になるチャンスだと呼び掛けています。また、「ビザの取得は容易」「武器はスラム街で幅広く調達可能」とし、具体的な攻撃例も列挙。イスラエルに関しては「ムスリムにとって最悪の敵」とし攻撃を奨励しています。過去には、1972年のミュンヘンオリンピックで、イスラエル選手団のメンバー11人がパレスチナ人テロの犠牲になりました。今回の呼び掛けは、その惨劇の記憶をよみがえらせるものです。

五輪を前に、現地でISに共鳴するグループの動きも出始めています。17日には、ブラジル人によるとみられるイスラム過激派組織「カリフ国家ブラジル」がIS(イスラム国)の指導者バグダディ師に忠誠を誓うとネット上で公表しました（米国テロ情報監視団体SITE調べ）。この組織の詳細は分かっていませんが、南米地域でISに共鳴する声明が確認されたのは初めてのことです。

20日には、五輪中にテロを計画していたとしてブラジル人10人が逮捕されました。容疑者らはISに共鳴しており、数カ月前から内偵捜査の対象となっていました。計画は武器調達などの初期段階だったものの、米フロリダ州の銃乱射テロや、フランス南部ニースのトラック突入テロなどを称賛していたことが分かっています。

リオデジャネイロの治安は、このところ悪化傾向にあることが指摘され不安視されています。ブラジル政府は8万5千人の軍や警察を動員して警戒に当たっています。世界中から集まる選手団や観光客、市民の安全を覚えてお祈りください。

＜祈り＞
１．イスラエル選手団を始め、リオ入りするすべての人々がテロや犯罪から守られるように。
２．イスラム過激思想に誘惑されている人々の救いのために。
３．政治経済の混迷で社会不安が増すブラジルの中で、教会と兄弟姉妹たちが福音の光を放つことができるように。

主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。（詩篇121：8）


B.F.P.Japan
ハイナイト部