ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 283 東京都 キングダムシーカーズ 久保田文吾先生より
8月18ー19日、教会メンバー15名で南三陸町を訪れました。開拓して間もない私たちの教会では、復興支援は南三陸町だけに一点集中しています。
今回は現地で「南三陸町を支えるネットワークキリスト者の集い」も開かれました。これは現地を支援する教会/超教派団体の代表者たちが集まり、互いの働きを分かち合い、情報を共有する報告会です。発起人である中澤竜生牧師(キリスト聖協団、西仙台教会)によれば、現在南三陸町では、行政(役所)と市民(被災者)の間に教会が入り調整役を務める機会が与えられています。これは中澤牧師が避難所でこつこつと築いた実績によるものであり、役所からの信頼も得ているためです。
この土台を大事に活かし、支援に関わる諸教会がいかに足並みをそろえて一致していけるかが、今後の鍵となりそうです。焦って実を結ぼうとして強引なことをすると、せっかくの土台を壊してしまうので、時間をかけてゆっくりと浸透していきたいと願っています。
夜は避難所の一つとなっている地元ホテルでゴスペルコンサートを開催しました。 イスラエル医療チームの残した足跡を最大限に生かし、歌の合間のショートメッセージでは「ゴスペルで歌われる神さまは、南三陸町とも縁の深い、イスラエルの神さまなんですよ」と語りました。私たちも同じホテルに一泊したので、現地の皆さんとゆっくり交流することができ、なかには「温泉で仲良くなって、最後は手を置いて祈ってきた」というメンバーもいました。
翌日は仮設住宅への支援物資の提供をしました。多くの仮設住宅はまだ自治会などが未整備で、物資を届ける手順が曖昧です。私たちが訪れた場所でも、車から物資を降ろして手前の家の人々に渡していくと、後から奥の家に住む人々が「いつも道路近くの住居だけが貰えて、私たちのところまで届かない」と訴えていました。今後の課題の一端を見たような気がします。避難所の閉鎖に伴い、現地支援の形が一段変わりつつあります。御体の連携プレーがますます重要になりそうです。
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