ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 45 子どもたちのために平和を!
ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。
ひとりの男の子が、私たちに与えられる。
主権はその肩にあり、
その名は「不思議な助言者、力ある神、
永遠の父、平和の君」と呼ばれる。(イザヤ9:6)
皆様の教会では、子どもたちの夏のキャンプが行われていることでしょう。イスラエルでも子どもたちを中心とした様々なキャンプが行われています。ユダヤ人とアラブ人の子どもたちが一緒に互いを知るためのキャンプもありました。
今回はイスラエルとパレスチナ、両者の子どもたちの将来と救いのために祈りましょう。
イスラエルではテロで両親や家族、友人を亡くした子どもたちが癒しのキャンプに参加しています。
「この子どもたちは、両親や、兄弟、友達をテロで突然奪いとられました。昨日まで、元気に生きて、笑い、共にいた人が、突然に消えて亡くなってしまったのです。」基金を設立したシェリー・マンデルさんは言っています。
ペシの姉妹はエルサレムのピザ屋が爆破されたときに、他の15人の犠牲者とともに犠牲となりました。別の女の子は、学校が射撃犯に襲われたときに、兄弟を殺されました。
キャンプではこのような子どもたちが、特別視されることなく、互いの経験を話し合うことができます。共にゲームを楽しんで友達をつくり、信頼を回復していきます。笑顔が少しづつ戻ってきます。
しかしキャンプ・カウンセラーは、言っています。「すぐに回復するわけではありません。時間がかかります。子どもたちはまだまだ不安定です。時には何もしたがらず、閉じこもる子もいます。」この夏、マンデル基金ではあと2つのキャンプが予定されています。
イスラエル在住のアラブ人の子どもたち(西岸地区やガザに住むパレスチナ人と違い、イスラエルの市民権を持っているアラブ人)が7日、神殿の丘で集会「アルアクサの子どもフェスティバル」を予定しています。
子ども、親を含めて5〜6万人規模の集会で、ガリラヤやネゲをはじめ、イスラエル中からバス300台以上で集まります。
このフェスティバルは1年かけて計画され、子どもたちもこのために献金してきました。
今年のタイトルは「危機にあるアルアクサ」これは先にイスラエルの治安責任者ハネグビィ氏が、ユダヤ人過激派が、神殿の丘にあるモスクを攻撃する危険性について発言したことに影響しています。
スピーカーはエルサレム・イスラム教ワクフ副代表のシーカー・カテブ。責任者のシーカー・サラは4人の同士とともにイスラエルに拘束されており、集会の目的は彼らの解放を訴えるためでもあるとも思われます。(ハアレツ8月7日)
ユダヤ人とアラブ人の子ども165人が、イスラエル国内で2週間の合同のキャンプを行いました。
主催者はイスラエル北部の町、ハデラ東部のギブアット・ハビバというキブツです。子どもたちの指導をしたのは、昨年このキャンプに参加した10代の、同じくユダヤ人・アラブ人の青年たちです。
キャンプで子どもたちは竹で音の出る楽器を制作したり、平和のシンボルである鳩をTシャツに描いたり等、共に活動を行っています。ユダヤ人の子どもたちはこの地域のモシャブから、アラブ人の子どもたちは周辺アラブ人集落(イスラエル在住アラブ人の村)から集まってきていました。
このキャンプで子どもたちは、平和に共存することを学びます。このプロジェクトが実現するまでには、ユダヤ人、アラブ人両者から多くの青年たちや教育者たちの長い道のりがありました。(8月4日 イスラエル政府HP)
ギブアット・ハビバは、イスラエルの抱えるさまざまな問題、アラブ人との平和、共存などを研究、解決にむけてさまざまな啓蒙活動を行っている、イスラエル人による研究機関です。
この機関は、1949年(イスラエル建国の翌年)、この地域にあったキブツ・ハアツィによって発足しました。
現在までに5万人以上の子どもたちや、青年、大人がイスラエル国内、また世界中から集まって、セミナーや講義、カンファレンスに参加してきました。現在は、教室や会議室、コンピューター施設も整い、112室ある寮も完備するキャンパスとして、高度な平和教育を提供しています。
2001年、当時ユネスコの代表であった松浦氏はギブアット・ハビバのプロジェクトを平和教育におけるユネスコ賞に選びました。
ギブアット・ハビバでは、子どもたちの平和への思いを詩や絵に表現したものを集めたギャラリーも開いています。下記の詩は「今月の詩」に選ばれたユダヤ人少女の詩です。
私は時々考える。
もし、イスラエルではなく、
パレスチナに生まれたのだったらどうしていただろう?
実際は同じ場所なのに、なぜ名前が2つもあるのだろう?
もし、私がグリーンラインの向こう側に生まれていたら、
私の生活は違っていただろうか?
もしかしたら、たぶん向こう側にも私のような女の子がいるかもしれない。
そして同じように「もし向こう側にいたら……」なんて考えているかもしれない。
彼女もきっと私のように石蹴りをしたりボールで遊んだりしてるだろうな。
私は、徴兵されていくお父さんが出て行く前にこういう風にいうのが大嫌いだ。
「もし……何かあった場合はみんな覚悟しておくように……。」
向こう側の女の子もだってそんな風にお父さんを見送るのは嫌だと思う。
もう数年したら、私も軍隊に入る。
そしたら私はその女の子になんて言おう。
本当に平和さえあったら!
向こう側の女の子だって、私と同じように思っているに違いない。
確かに和平条約や署名は行われているけれど…
…でも攻撃や爆発は毎日続いている。
けがをしたり、死んでしまったり…
…向こう側の人だって死んでしまった人のために泣いているに違いないのに。
だから、私と向こう側の女の子のために、
そしてすべての子どもたちのために、両者の間に平和を築きたい。
人間らしく生きよう。
涙と血はもうたくさん!!!
イスラエル建国当初から、アラブ人との共存に向けた努力が始められていたことは驚きに値します。
イスラエルは、国内に住んでいるアラブ人とは、このように共に課題について話し合い、共に考えることができるのです。
イスラエルはアラブ人との平和な共存を確かに望んでいることを、世界が認識することで、この国に対する見方も変わってくることと思います。(絵:アラブ人少年の書いた絵)
国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)の報告によると、約200万人のパレスチナ人が一日2.1ユーロ(300円程度)で生活しており、全体の63%が貧困線以下の生活を強いられていると発表しました。
2003年の3月までには、西岸地区とガザの42%の家族が極貧となり、人道支援に頼る生活になっています。栄養不良者が増加しています。
世界銀行は両地域をメ近代でも最悪の状態モと評しています。ESCWAはイスラエルの道路封鎖が原因であると報告しています(ハアレツ、7月30日)
これだけを読むと、イスラエルだけが悪いように聞こえます。しかし実際は、この地域に対する資金、人道援助は多額におこなわれているのです。それをパレスチナ指導部が、いったん取り集め、正当に配布していないということが指摘されています。下記の記事をご参照ください。
パレスチナ自治政府経済担当省からの発表によると、アラファト議長は過去2ヶ月の6,200万シェケル(約15億円)を受け取りました。
この額は、パレスチナ自治政府厚生省の2ヶ月分の予算に匹敵します。
アメリカのテレビ局CBSの人気番組「60ミニッツ」の報告によると、アラファトは毎月10万ドル(1,000万円)をパリに在住の妻へ送金しています。
IMF(国連通貨基金)の調査で、パレスチナ自治政府の予算と海外からの援助資金から数百万ドルが不明になっている事実が明らかになりました。
自治政府の内部調査では、9月だけで、総予算の10%、470万シェケル以上がアラファト議長のオフィスに流れていることがわりました。
PLO上層部にも多額の資金が流れていることもわかっています。
「平和の君」イエス・キリストの御名がイスラエルであがめられますように!
ハレルヤ!!尊い主の御名を崇めます。
ある地域は集中豪雨で洪水、ある地域は連日雨が降らずカラカラの状態、そして例年にない猛暑……と、厳しい天候が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
「あれ、なぜか頭痛が…」と、屋内にいながらにして脱水症状、果ては熱中症の危険があります。どうぞくれぐれもお体に気をつけて、水分を十分に摂取され、お元気で過ごされますように。
8月20日(金)、お茶の水クリスチャン・センターにて午後2時より、東京ハイナイトが開催されます。
今回の講師は、北海道登別の地よりお越しの、高橋敏夫先生・由美子先生ご夫妻です(登別中央福音教会)。北海道でのBFPの働きのために、これまで多大なご尽力を頂きました。
「地域に影響力をもつ“キリストの香り”を放つには」というテーマで語っていただくと共に、北海道でのBFPの働きについても証をしてくださいます。関東在住の方々、この時に上京される方々、ぜひご参加いただければ幸いです。共にイスラエルを覚えて、心を一つにしてお祈りいただければ幸いです。
皆様の祝福を、心よりお祈り申し上げます。
シャローム
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