ツアー体験談

片山 晴奈かたやま はるなさん (桜が丘キリスト教会)

「私は、主の恵みと、主の奇しいみわざをほめ歌おう。主が私たちに報いてくださったすべての事について、そのあわれみと、豊かな恵みによって報いてくださったイスラエルの家への豊かないつくしみについて。」(イザヤ63:7)

今回ZIONツアーに加えていただけたことを心より感謝いたします。
神さまがなしてくださった数々の御業を覚え、主をほめ歌います。出会った人々、経験したこと、教えられたことの中のから一部を記します。

命の行進(ポーランド)

こんなにもたくさんの国から集まって来たさまざまな容姿の人たち。皆ユダヤ人・ユダヤ系。日本人からしてみれば、とっても不思議。血肉において言えば、皆イエスさまと同じ民族。国が違ってもユダヤ人ということで一体感を感じるのか、親しいやり取りがなされていた。日本人でありながら、彼らの一部として加えていただけたことは貴重な体験だった。その中でもやはり、ユダヤ人をサポートするために参加していたポーランド人クリスチャンのグループに出会えたことは大きな喜びであった。収容所も見学した。数々の遺品を見ながら収容されて亡くなった方たちの中に、何人の霊における神の民がおられたのだろうか。今回共に行進した方たちも真の神の民として一つとなれることを祈らされた。

ビルケナウ強制収容所

レンガ造りのがっちりとした門を通って中に入ると、線路と共に真っすぐに伸びる道。ところどころに見張りの塔が建てられている。左右には、フェンスが張られ背の低い草が青々とふさふさ風に揺れている。特に右側は、目の前に広がる青草とその向こうに見える林、そして草の中に不自然に突き出た赤いレンガの煙突が規則正しく整列し、遠くまで立ち並ぶ。連行した人々を劣悪な環境で収容したバラックは取り壊され、煙突だけが残された、と聞いた。創造主イエスさまを賛美し、たたえるために造られた見渡す限りのこの地が、何百万人という人を殺すため、殺される人を収容するために使われた。今は再び草花が神さまを賛美している、歴史的事実を示す煙突を残して。人間というものの本質、罪深さ。そして神さまの慰め、あわれみ。道の終わりまで歩いた。フェンスの向こうは収容所の外。高い木々、その向こうは草原だろうか。当時は荒れて殺伐としていた土地に、今は草が青々と茂って花が咲き、小鳥たちがさえずっている。フェンスの内も外も、自然界には何の区切りもない。こちらと向こうを区切っている有刺鉄線のほかは、ここで起こったことを証しするものは何もない。イエスさまが自然に与えられた力、神さまの恵み。人々の心が、真実を曲げることなく、赦しと和解のうちに癒やされていくことを祈る。

マイダネク強制収容所

バラックの見学をしながら、最後、灰が積まれているところに来た。焼いた死体の灰を積み上げた所、骨も見えます、と言われて見ると確かにそれらしき白い塊があちらこちらに。それが「人」を感じさせた。これっきし。「生活」が壊され、「命」が取り去られた。人間のはかなさ。周りを見渡すと向こうに街が見えた、ぐるりと遠巻きに囲むようにして。神さま、今生きている彼らがあなたを知ることができるように。真の命を得て、生きることができるように。

ナチスは、死体の処理や焼却などをユダヤ人にさせ、自分たちはできるだけ「手を汚さない」よう組織立てていった、と聞いた。そして、彼らは家に帰ると良き夫・良き父親であり、罪悪感はなかったという。人間は恐ろしいほど、罪に対して無関心・無神経になれる。全く正しいと信じて、とんでもない偽りの中を歩むこともできてしまう。神さまの恵みとあわれみがなければ、罪を犯していても認識することができない。主のあわれみにすがりつつ、謙遜にかつ思慮深く歩むこと。時代や世に流されるのではなく、その中にある思想や背景を、みことばに照らし合わせて判断し、直面する問題を見極めていくこと。そして、自分にまかされた任務をキリストにあって果たすこと。主よ、あわれんで御約束を果たし給え。
「ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」(エペソ5:27)

ガリラヤ湖岸

イエスさまが歩まれた場所、ペテロたちが漁をし、イエスさまが彼らを呼ばれた場所。それがここ(この湖のどこか)だった。時間的には約2千年前、でもこの間の出来事のよう。そしてそれが過去のことではなく、今も生きている、そう感じるのは、イエスさまはもちろんのこと、ペテロも霊において生きている(よみがえる)からだろうか。
砂浜には何の変哲もない石。日本に持って帰っても、その辺りにある石と変わりない。ここで生きて働かれるお方は、日本でも私の周りでも変わることなく、同じように力強く働いておられる。人を召しておられる。人を変えておられる。

アルベル山

礼拝し賛美している時、観光に来ていた他のグループの方たちも立ち止まって、共に賛美を捧げていかれた。お互い言葉は違っても、御霊によって一つとされていることが分かる。見ず知らずだけど、キリストにあって神の家族であることを喜び合った。神の国の醍醐だいご味、天国の前味。天のお父さまの大きな恵み、感謝します。
「見よ。あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数えきれぬほどの大ぜいの群衆が……御座と小羊との前に立っていた。」(黙示録7:9)

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