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プロジェクトレポート

このようなときのために 救出作戦プロジェクト

TEXT:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

救出作戦で救出された赤ちゃん

あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。(エステル4:14)

今年は3月の7~9日がプリムの祭りでした。プリムの祭りでは、イスラエル中のシナゴーグでエステル記が朗読されます。エステル記は離散していたユダヤ人社会が絶滅の危機に直面したときの物語です。ユダヤ人絶滅を計画したハマンの名前が読み上げられると、ブーイングが起こります。名前が読まれるたびに、人々は野次を飛ばしたり、大きな音を鳴らしたりするので、エステル記が読まれるときはかなり騒々しくなります。物語の最も緊迫する場面は、モルデカイがエステルに、自分の身を投げ打っても行動を起こすように促す場面です。「あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」(エステル4:14)

ネタニヤフ首相がAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)で、エステル記がプリムの祭りで読まれることに触れ、このように言いました。「エステル記は、約2500年前、ペルシャの反ユダヤ主義者がユダヤ人を絶滅させようとした物語です。そのたくらみは、一人の勇敢な女性エステルによって失敗に終わりました。いつの時代も、ユダヤ人絶滅を試みる人々がいます。現在、ユダヤ人国家は自国民を守る備えをしています。ユダヤ人、そしてユダヤ人でない人々の間にも、イスラエル国家を愛し、イスラエルに自衛権があることを支持してくれる人がいることは大きな祝福です。」

イスラエルは再び脅威にさらされています

残念なことですが、ユダヤ人が再びイラン(古代ペルシャ)の一人の男-アフマディネジャド大統領-によって、脅威にさらされている時代に私たちは生きています。預言者エゼキエルは一つの連合国がイスラエルに敵対することを預言しました。(エゼキエル38、39章)それはマゴグの地(ロシアとロシアに追随する国々)のゴグ、ペルシャ(イラン)、そして他の国々がイスラエルを破壊しにくるという内容です。今日、私たちはロシアがイランとシリアを支持しているのを知っています。また、プーチン大統領がロシアの大統領に再任しましたが、彼は大々的な再軍備に何千億ドルも使い、地中海に原子力潜水艦を配備し、自国民を虐げるシリア政府を支持しています。イランの指導者たちは最近他の国々に、「シオニスト国家を絶滅する計画に加わるように!」と呼び掛けました。多くのイスラム諸国が結束してイスラエルに敵対しています。

救出作戦プロジェクトを通して、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、これまで4万人以上のユダヤ人を故郷イスラエルに帰すお手伝いをしてきました。救出されたほとんどのユダヤ人が搾取、貧困、そして反ユダヤ主義に苦しんできた人々です。BFPは続けて、帰還したいがさまざまな事情により帰還できない困難に直面している、約2万人のユダヤ人を助けたいと願っています。

旧ソ連圏の救出作戦プロジェクトチームは、彼らの必要のために日々仕えています。私たちはユダヤ人であることを証明するための古い書類(身分証明書)を探すお手伝いをしています。その身分証明によって、イスラエル国家が彼らを新しい市民として承認し、受け入れることができるのです。また、彼らの出国を遅らせたり、複雑にしてしまったりするさまざまな問題に対処する人もいます。どうにもならないような絶望と迫害の時代が来てしまう前に、彼らをイスラエルに連れ戻すことを緊急の課題であると考えています。

日本から贈られた扇子を持つキエフのフィッシャーたち

旧ソビエトの残りの人々を救出する

預言者エレミヤがこのような時代について預言しました。

「それゆえ、見よ。その日が来る。-主の御告げ。-その日にはもはや、『イスラエルの子らをエジブトの国から上らせた主は生きておられる』とは言わないで、ただ、『イスラエルの子らを北の国や、彼らの散らされたすべての地方から上らせた主は生きておられる』と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる。見よ。わたしは多くの漁夫をやって、-主の御告げ。-彼らをすなどらせる。その後、わたしは多くの狩人をやって、すべての山、すべての丘、岩の割れ目から彼らをかり出させる。」(エレミヤ16:14-16)

私たちの働き人は、自分達をエレミヤの預言になぞらえて漁師(フィッシャー)と呼び、ユダヤ人が故郷に帰るのを励ましています。私たちはイスラエルへの帰還(アリヤー)を実現するために必要な費用を提供しています。フィッシャーたちは、次から次へと起こる問題に対処しながら、彼らを励まし、彼らの為に祈ります。

エレミヤ書によれば「漁師のとき」に続き、「狩人のとき」が近付いています。あとどのくらい、神の民を故郷に連れ戻すための時間が残されているのでしょうか。私には分かりません。しかし、私は神の目に尊いユダヤ人を救い出すためにできるだけのことを全部やり遂げずには、神の御前に立ちたくありません。私たちはエステル記にある、「このようなとき」のただ中に生きているのです。

救出作戦でウクライナから帰還するユダヤ人親子

クリスチャンの支援の重要性が認められています

イスラエルはクリスチャンの支援の重要性を認識しています。イスラエルの指導者たちと会う度に、彼らは感謝の言葉を語ってくれます。「世界でイスラエルの最高の友は、クリスチャンである」という認識が広まっています。神が与えてくださっている役割を認識するにつれて、私の思いは畏敬の念に満たされるのです。考えてみれば、私たちは神に選ばれ、神の預言の成就を見させていただくという、歴史的なときに生きています。神は私たちを、歴史上のどの時代にも、この地球に生み出すことができたはずです。しかし、神の無限の知恵によって、神は私たちを「このようなとき」のために選ばれました。私は祈っています。「このような預言の成就が進行している大切な時代に、私にどのような役割を負わせているのかを教えてください」と。

私たちがこのような激動の時代に主と共に生き、神のご計画の推進に参加させていただくとは、なんとすばらしいことでしょう。私たちは「このようなとき」に生まれました。そして神から特権を与えられています。それは主のイスラエルと世界に対する計画に携わる特権です。どうぞ皆様もこの特権の輪に加わってください。そして、ユダヤ人を故郷であるイスラエルに連れ戻すためにお祈りください。

各国のBFP支部を通して皆様の国にいながら、どのようにイスラエルを助けることができるか調べてみてください。神は「このようなとき」のために、私たちそれぞれに対する計画と目的を持っています。皆様の捧げ物と祈りのサポートによってBFPはユダヤ人を助け、彼らがイスラエルに帰還する手助けをすることができます。また、皆様のご支援によって、新しい移民に、毛布、台所用品、聖書を贈り、彼らを迎えることができていることを心から感謝します。イスラエルから皆様の祝福をお祈りします!

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