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プロジェクトレポート

今、中東で何が起こっているのか?

TEXT:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

北部フードバンク

イスラエルでは多くの人々が〝中東の変化〟を話題にしています。不安定な中東情勢に関連し、「※ゴグとマゴグ」という言葉が頻繁に用いられるようになりました。(※ゴグとマゴグ…エゼキエル書38、39章に記載されている預言の中に登場する語句。マゴグは現在のロシアおよび旧ソビエト連邦圏を指し、ゴグはエジプトで言うところのパロ、またはファラオ=王を表す称号、つまりロシアの王を指すとされている。このマゴグのゴグが終末、中東や北アフリカ諸国などからなる連合軍を結成し、イスラエルに攻め込むことが預言されている。)クリスチャンが聖書の預言について話すのは珍しい事ではありません。しかし、ユダヤ人の間でそのような話題が出るのは、めったに無いことでした。ですから、最近多くのユダヤ人が、この時代をマゴグのゴグが登場する前触れであると考えているのを見聞きして、私は驚いています。ラビたちはエゼキエル書の預言、マゴグのゴグの戦いを、メシアの到来に先立つ出来事と語っています。ある正統派のラビの妻が、現代をメシアが来られる前の産みの苦しみになぞらえて語っていました。赤ちゃんの誕生が近付くと陣痛の間隔はより狭くなり、痛みはより激しくなり、それは、母親が耐えられないと思うまで続きます。しかし、赤ちゃんが生まれると皆が喜びに沸きます。

反体制デモが起こったエジプトのタハリール広場

世界中の様々な場所で自然災害が起こり、中東では暴動が起こり、これまでの指導者が倒れています。財政悪化が世界を揺るがし、資源や燃料の枯渇に不安を持ち、物価が上昇しています。また、ロシアは異例の規模で再軍備を進めているとの情報もあります。ニュージーランドで起きた地震から間もなく、マグニチュード9という未曽有(みぞう)の大地震と、続く津波によって日本が大打撃を受けました。確かに陣痛がより早く、激しくなっているように思えます。

専門家によれば、イスラエルにも、いつ大地震が起こってもおかしくない状況だそうです。エゼキエル38章から39章では、イスラエルを滅ぼそうとやって来る敵の軍隊と戦うために、神は大規模な地震を含む自然現象を用いることが述べられています。

連鎖的に波及している中東の反体制運動の結果がどうなるのか、またマゴグのゴグの戦争がいつ起こるのか、誰にも分かりません。しかし、私たちは備えておくべきだということは確かです。イスラエルに住む私たちは、防災用具と30日分の食料と水、そして自家発電機を用意しています。また、BFPはスタッフを緊急時に適切な場所に避難させる準備をしています。また、私たちは危機の際に耐えられるよう霊的、肉体的、精神的に準備しておくことが必要です。私たちは恐れ、敗北することはありません。なぜなら、「あなたがたのうちにおられる方が、この世のうちにいる、あの者より力がある」(Ⅰヨハネ4・4)からです。

北部フードバンクに備蓄されている食糧の一部

北部フードバンクの規模を拡大する

三年前、BFPは主の導きに従って、イスラエル北部、カーミエルにフードバンクを設立しました。今日、北部フードバンクには緊急時に備えて500トンの食糧を蓄えています。

加えて、私たちは北部で里親プログラム、キッズプログラム、食料配布、タウンサポートプロジェクトなどの支援を拡大してきました。北部フードバンクは現在、5人のスタッフによって運営されています。私たちはより多くの貧困層を助けるため、もっと多くのスタッフを配置して北部フードバンクの働きを拡大するよう、導きを感じています。

また、現在BFPでは、大工チームを北部にも配置したいと考えています。エルサレムのフードバンクでは大工チームの働きが始まってから、800軒を超える家を修繕しました。その中には、コミュニティセンターなどの大規模なプロジェクトも含まれており、クリスチャンの働きを知ってもらうために、とても重要な役割を果たしました。イスラエル北部では、BFPの働きがまだ浸透しきっていませんので、大工チームの働きをスタートすることには大きな意味があります。それは大工チームが直接家主と接触を持ち関係を深めることができるからです。修繕を求める家主の多くは高齢で、ホロコーストを生き残った人々もいます。ペンキや漆喰の塗りかえ、タイルの張りかえ、新しい配線や配管を施す工事で、彼らの老朽化したアパートを明るくし、主の愛を表すことができます。このようなことから、北部フードバンクでは、設備を改築する予定です。また、食料価格が上昇していく状況の中で、緊急用の食糧備蓄を使うことなく、支援を受けている3万人の方々に食料を提供するために必要な資金を与えてくださるように、主に願い求めています。

イスラエルの貧しい高齢者

私たちにできること

イエスさまは、こう言われました。「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。」(マタイ6・19.21)

今日、ファイナンシャルプランナーは顧客の資産を守るため、どのようにアドバイスすべきか、頭を悩ませています。しかし、神の投資プランは確実です。主は種を蒔く人々には収穫を約束しています。全能の神の事業に投資するより良いプランがどこにあるでしょうか。私たちは主に生活や財産、そして私たちの全ての恐れを委ねることができます。主は御自分の民をきっと守ってくださいます。主がイスラエルの北部フードバンクにボランティアを、特に、大工チームの監督になるのに十分なスキルを持つ人を送ってくださるように、お祈りください。また、主のお働きに協力するために、BFPが使命を全うできるようお祈りください。より多くのイスラエル人が主の愛にふれるために、皆様のお祈りとご支援を、よろしくお願い致します。

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