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プロジェクトレポート

試練の中にあるフードバンク -どのような中を通過しようとも…和解の働きを続けます-

TEXT:B.F.P.Japan編集部

本部フードバンク

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。」(Ⅰコリ10・13)

人材不足

今、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)のフードバンクは二つの点で大きな試練の中に置かれています。まず一つは人材不足です。世界中から次々と来ていたボランティアが、ここにきて激減しています。その一番の理由が、経済的問題です。イスラエルで働くボランティアは、自力で滞在中の全経費を捻出しなければなりません。世界的不況の波を受け、十分なサポーターを得ることができず、自国で足踏みをしなければならないボランティアが増えています。また、ベテランスタッフたちのビザを延長することができず、貴重な戦力が次々と母国へ送り返されています。情熱と愛をもって導くリーダーが突如としていなくなり、彼らの下で働いていたボランティアは、大きな不安を抱えることになります。

そのような中、私たちの心を試される試練が続きました。ボランティアが次々に交通事故に遭ったり、暴漢に襲われそうになったりする事件が続いたのです。特に、ホームページの制作を担当するショーン・キンドラット(32)の事故は深刻でした。一時は歩行さえ困難になるかもしれないという医師の宣告を受け、目の前が真っ暗になるような思いがしました。

お年寄りへの食料配布

資金不足

二つ目は資金難です。アメリカに端を発した世界恐慌は、その震源地であるアメリカに大きな打撃を与えました。これまで、BFPの献金の40%を支えていたアメリカからの献金が激減してしまったのです。そのため、戦争や不測の事態に備えて蓄えてきた北部フードバンクの食料を、やむを得ず取り崩して配布するしかないのではないかと考えさせられる日々でした。イランとのにらみ合いが続く中、戦争は私たちにとって常に現実問題です。しかも、その日が近いことを誰もが知る状況にあっては、厳しい決断です。しかし、危機に備えた食料の備蓄という本来の目的を達することができなくなっても、今現在、BFPが配布する食物だけを頼りに生きている高齢者や貧困の方々に、「配れなくなりました」と言うことはできない・・・と、本当に祈らされる日々でした。

主が備える逃れの道

この数カ月はあまりにも苦しいことが続き、まるでジェットコースターに乗っているかのような日々でした。足からスーッと力が抜けて、冷や冷やすることが度々ありました。しかし、私たちの主はすべてを支配しておられ、どんな試練の中にあっても私たちを見捨てるお方ではありません。「この人たちがいなくなったらBFPの存続は難しい」という、かなめのリーダーたち6人が、5年以上滞在できる特別なビザ(通常のボランティアビザでは5年間以上の滞在は不可能)を奇跡的に取得することができたのです!

北部フードバンク内部

また、前述のショーンの事故後の回復のために、本誌の『プレイヤーチェーン』コーナーやハイナイトでお祈りくださった方々に加え、世界中から熱い祈りが捧げられました。それにより、彼は5度の手術を経て、今はリハビリによる歩行の可能性が出てきました。今回、自転車に乗っていてトラックにひき逃げされたことから、このトラックに掛けられている保険金が出ない限り、リハビリ費用を捻出することができません。この問題はまだ残されていますが、これまで助けてくださった主は、必ず彼を助けてくださると信じています。また、アメリカの経済ショックの影響を一番強く受けた2008年11月、主は日本を用いてくださいました。この月、日本から『B.F.P.フェスティバル』を通して、いつもより多くの献金を捧げることができたのです。円高の影響もあり、日本の献金がフードバンクを支えることになりました。そのことがどれほど、イスラエルの人々を励ますことになったか分かりません。

山積みの問題の中にあっても

これをお読みくださっている方々の中にも、試練の渦中におられる方々がいらっしゃることでしょう。現在の経済危機は決してアメリカだけのものではなく、日本もその影響を強く受けています。わずか数カ月で世界が変わってしまいました。人は変化の中で不安と恐れに翻弄ほんろうされます。しかし、そんな今こそ固く立っていきたいと思います。私たちの主は、どのような試練の中にあっても、必ず逃れの道を備えてくださる愛の父だからです。不安の中に苦しむイスラエルの人々、また日本の人々に対して、神さまにある不動の平安という光を点して参りましょう。皆様のお祈りとご支援を今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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