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プロジェクトレポート

戦争に備えて食料を備蓄せよ -北部フードバンクのビジョンが現実に

TEXT:B.F.P.Japan編集部

「エジプトの地にあった豊作の七年が終わると、ヨセフの言ったとおり、七年のききんが来始めた。そのききんはすべての国に臨んだが、エジプト全土には食物があった。」(創世41:53-54)。飢饉に備えて民のためにヨセフが食物を備蓄したように、BFPにも主が「戦争に備えて食料を備蓄せよ」という命令をくださいました。それが「北部フードバンク」の働きです。

「北部フードバンク」は今年3月、ついにグランドオープニングの時を迎えました。数カ月前には幽霊屋敷のように荒れ果てていた建物に、色とりどりの食品が山のように積まれ、まるで大手スーパーの倉庫かと見間違えるほど。2005年6月に勃発したヒズボラとの戦争直後、CEOのレベッカ・ブリマー(BFP最高責任者)から、「今後の戦争に備え、北部に食物を貯蔵することができるフードバンクを開設するよう神さまから示されました」というビジョンが語られてわずか1年半後です。神さまのお心は見る見るうちに形となりました。

泣き続ける男性

オープニング・セレモニーが執り行われる中、途中からずっと涙を流し続けている体格のよい男性の姿に気付きました。

式典終了後、彼は涙のわけを語ってくれました。ヒズボラとの戦争時、彼も彼の部隊と共に従軍しており、イスラエルとレバノンの国境で戦っていたそうです。そのとき部隊の若者数人を失ってしまいました。突然戦争に突入したため、戦略、情報、食料、飲料水など何もかもが不足している状態でした。食うや食わずで敵陣への道を歩き続けた兵士もいました。

「あのミサイルが飛び交う緊迫した中を、あなた方は食物を持って駆け付けてくれたのですね。それも一度や二度ではなく、何度も。私は大事な部下をあの戦争で失いました。彼らを失った悲しみと痛み、そしてあなた方の愛を知ったことで感情が高まり、涙が止まらなくなりました。私は軍人だからよく分かっています。この北部にこうしたフードバンクが置かれる大切さを。また戦争はいつでも起こるのです。そのときこの場所の意味は計り知れないものとなることでしょう。空腹のままあれほどの重責に耐えさせるような思いを、私は二度と部下に味わわせたくありません。あなた方が私たちの将来を心配してくれることは、本当に大きな愛というほかありません」。

世界中の思いが食物に

皆様に北部フードバンクのビジョンをお伝えしてからわずか1年半で、事務所付きの倉庫、運搬用の大型トラック、そして倉庫を満たす食物が今、目の前にあるのです。日本、アメリカ、カナダそして世界各国のクリスチャンの心がここに集結しているのです。うずたかく積まれた食物を見ながら、私は鳥肌が立つ思いで感動を味わい、「家族」という言葉を実感していました。お互い顔も知らない者同士にもかかわらず、ここにあるのは神の家族としてお互いを思いやる愛情と一致です。誰か一人欠けても成立することがない、神の家族のだんらんがここにあると思いました。

この食物を食べる人は、誰であっても必ずこの温かさを体験することでしょう。なぜならこれらの食物には、皆様からの祈りが詰め込まれているからです。主はその祈りを一つも地に落とすことなく彼らの心に染み込ませてくださると、北部フードバンクの真ん中に立ちながら確信しました。

恵まれたスタッフ

北部のフードバンクはさまざまな面で祝福を受けています。倉庫の家主が素晴らしい理解者であること、まるでフードバンクにするために建てられたような建物であること、立地の素晴らしさなど、数え上げればきりがありません。

それらの中でも特に大きな祝福は、主が選んでくださったスタッフが集まっているということです。所長のマイク&ヴェネッサ・イーグルトン夫妻は、南アフリカ出身の忠実さを絵に描いたような人物。誰もがその優しい瞳に心を開きます。アシスタントのディー・ミラーは、アメリカの最大手スーパー「ウォルマート」でスーパーバイザーとして長年、商品の流通管理をしていました。これだけの品々を管理するためには彼女は必要不可欠な人材です。しかも彼女は何年も前から北部で働くことを示されていたそうです。配達担当のダニエルとケビンは、その若いエネルギーのすべてを北部フードバンク立て上げに注いでいます。特にダニエルは、大好きだった大工チームの仕事を主に捧げ、単身でやってきました。ついに今年9月、彼はイスラエル滞在丸5年を迎えます。5年滞在後のボランティアビザ取得は非常に難しく、彼のために熱い祈りが必要です。

エルサレムそして北部から、多くの食物がイスラエル中に送られています。食料の補充は日々必要です。ぜひ皆様の祈りと共に、食料をお捧げください。神の民のために捧げてくださる皆様の食卓が、常に豊かに満たされることを心から確信しております。聖書の約束を神は忠実に守ってくださるお方だからです。

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