TEXT：B.F.P.Japan編集部
テルアビブ市民による訓練攻撃に備える市民
イスラエル全土にある1500の警報機に合わせ、空襲警報の不気味でうなるような音を聞き、戦争の危機を改めて身近に感じました。感謝なことに、これは一週間に及ぶ全国規模の市民防衛演習でした。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)本部では、皆が仕事を置いて素早く地下室に移動しました。そこは厚さ約90㎝の壁に囲まれ、通常の攻撃に対しては最も安全な場所です。
単なる訓練と気を抜くことなく、本物の攻撃があった場合を想定し、皆がこの訓練に真剣に取り組みました。大規模な攻撃に備えなければならない国に住んでいる現実は、本当に厳しいものです。実際に、数日イスラエルの新聞を読むだけで、この国が日々直面している脅威がどのようなものであるかを知ることができます。
国内戦線部隊による演習最近、私たちは数多くのテロ攻撃を目にしてきました。その中には、自宅に届いた贈り物の中に仕掛けられたパイプ爆弾で重症を負った15歳のメシアニック・ジューや、エルサレムにあるイェシバ(ユダヤ教の学校)で殺された8人の若者の事件が含まれています。事件後、国全体で彼らの死を悼み、負傷者のために祈り、将来起こり得るテロや戦争の深刻な事態に心を備えました。
非常事態に対する蓄え
BFPでは、こうしたさまざまな危機に際し、「実際的な方法で人々を支援する準備をする」というビジョンが与えられています。現在、北部カーミエルのアシスタンスセンターでは、281トンの食料を備蓄し(400トン近い食料の備蓄可)、戦争で打撃を受けるであろう地域の人々に供給する食物を用意しています。
同時にエルサレムから発せられる"声"としての役割を担うため、私たちの記者がいつでも情報を送信できるよう準備しています。そして、もしインターネットの接続が切られたり、電力が来なくなったりした場合、太陽電池や衛星データ、電話接続など、より多くのものを使って他地域と連絡できるように備えています。このような中、さまざまな方法でイスラエルの人々に対する神の愛を実践し続けています。
北部カーミエルでの備蓄食料イェシバへの攻撃で亡くなった子どもたちのご遺族に、シィヴァ期間の食事をお届けしました。シィヴァとは一週間の喪に服する期間のことで、この間、家族は家を離れることができません。私たちがお届けした食事を、彼らは両手を広げて受け取ってくれただけでなく、深い深い悲しみを共有してくれました。
また、アリエルという町でテロ攻撃の犠牲になったクリスチャンの男の子の家を修理する費用を提供することができました。さらに、2万人を超える人々に食料を届けました。町や村、さまざまな組織にボランティアグループを送り、爆弾シェルターのペンキを塗ったり、祭りの前に庭の手入れをしたり、学校で競技会を催したりするなど、多くの方法で援助し続けています。
冷静に事態を見守り、祈る
預言者エゼキエルは、ロシアとイランに率いられた連合国がイスラエルに侵入するという預言の中で、将来の苦難について述べています(エゼキエル38章)。また、主は差し迫る危機について、こう命じられました(マルコ13章とマタイ24章)。「気をつけなさい。目をさまし、注意していなさい。その定めの時がいつだか、あなたがたは知らないからです。」と。そしてヤコブは、「行いのない信仰はむなしい」と語っています。それゆえ、私たちが生きている時代について冷静に認識し、注意深く、祈り深く、信仰と行いを通して主に仕える準備をしたいと思います。
最近、戦争犠牲者の基金が著しく減少しています。犠牲者の方々が私たちの所を訪れたとき、彼らを手ぶらで帰すことのないように準備しておきたいと願っています。また、世界的な原油価格の高騰と財政危機により、イスラエルにおける食料価格の高騰はとどまるところを知りません。こうした現状の中、神さまは私たちを通してさらに多くの食料を、愛するご自分の民に与えたいと願っておられます。しかし、食料が手に入らない限り、おのずと供給量は少なくなっていきます。
イスラエルの人々に仕えるため、BFPと共に働くことを主があなたに願っておられるのかどうか、ぜひ祈っていただければと思います。私たちは、皆様が神の民を祝福するときに、神が皆様を祝福してくださるようにと、日々祈りつつ活動を進めています。どうぞお祈りください。皆様の祈りはイスラエルまで確実に届けられています！
