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プロジェクトレポート

神の息子、娘たちの里親に ―あなたは彼らを愛しますか ―

TEXT:B.F.P.Japan編集部

コンサートを楽しむアメリカ、南アメリカ、ロシアなどから新しくやってきた若い移民たち
(c)Israelimages.com/NaftaliHilger

イスラエル旅行を計画する人の中には、里親プログラムを通して支援している里子との面会を希望される方々が数多くおられます。初めて面会する里親さんと里子。そこにはさまざまなドラマがあります。今回、春のツアーにご参加くださった女性Aさんにお話を伺いました。

里子との面会で

2007年ツアーで里子と面会

あるとき、「エルサレムの平和のために祈れ。」というみことばが突然、Aさんの心に迫ってきたそうです。そこで、土地も人々にも馴染みがないイスラエルのために、ただみことば通り、祈り始めました。そんな折、BFPの里親プログラムと出会い、支援を始められたのです。「今まで誰とも知らずに祈ってきましたが、名前を知る機会が与えられ、里子のために祈る者として主が召してくださったことを感謝しました」とAさん。

2008年ツアー

学校や仕事があるため、里子との面会はなかなか難しいのですが、今年春のツアーでは、全員里子に会うことができました。合同面会で一人の里親さんが日本の民謡を歌うと、それに合わせて里子家族の小さい子どもがかわいいダンスを踊り出しました。言葉は通じなくても、互いを心から思いやり愛し合う姿に、一同は感動に包まれました。

しかし、Aさんの里子は他の里子と少し様子が違っていました。Aさんの里子は、学生結婚をして勉強を続けながら妻子を抱えている若いユダヤ人男性でした。彼は、口にこそ出しませんでしたが、まるで、「こんな若い女の子に自分たち家族が養われなければならないとは情けない……」と言いたげな様子だったそうです。支援の心を拒否されるような態度にAさんは傷つきましたが、後になって彼女自身も多くを学んだと語ってくれました。

背を向ける人をも愛する

ユダヤ人が歩んできた迫害の歴史、離散地での数々の差別、クリスチャンに対する歴史的な傷は深く、ふとした拍子に彼らの傷が表面化します。思いがけない彼らのトゲに、手を差し伸べる側は心を揺さぶられることがあります。しかし主はそんなときこそ、「あなたは、それでも彼らを愛しますか?」と問われるのではないでしょうか。

Aさんはこの面会によって、神が里子に語り掛け、彼が主を求めるようになるかもしれないとの思いが与えられたそうです。支援するのが嫌になるのでなく、むしろ彼らのために、さらにとりなして祈る必要があることを教えられ、愛が増し加わったと言います。ツアー中、ホロコースト記念館も訪れたAさん。目を覆いたくなるような写真が何枚も展示されているのを見、「彼らはわたしの愛する息子、娘だから彼らを愛してほしい。彼らのために祈ってほしい」と切に願っておられる主の心を聞いたようだったと語ってくれました。

若い学生たちを支えたい

Aさんの里子のように、里親プログラムを通して多くの学生が支援を受けています。それは今、イスラエルの移民の状況が変化しつつあるからです。90年代は100万人近くにも上る人々が旧ソビエト連邦からやってきました。しかし移民の波はだんだんと落ち着き、現在の移民数は毎月2千人弱です。家族単位の移民は北米やフランスからが多く、旧ソビエト連邦の国々、南米諸国からの移民のほとんどは10代の若者です。

全世界に点在するユダヤ機関を通じて学生移民プログラムに参加し、親元を離れ一人でやってくる彼らは、難関を突破して選ばれたエリート学生ばかり。8ヶ月ほどイスラエルに滞在し、ヘブライ語を習得しながらイスラエル社会に触れます。その後、市民権を取得して永住するか帰国するかを決断します。15、16歳の学生対象のプログラムや大学生対象のプログラムに参加した学生の約95%がイスラエルにとどまることを選択します。その後、彼らを追って家族が移住してくるケースも増えています。彼らは非常に優秀で、イスラエルで将来成功し、国家を育成していきたいという目的意識を強くもっている頼もしい青年たちです。しかしまだ若いため、経済的サポートももちろんですが、精神的なケアもそれ以上に必要です。

また、最近里親プログラムではエチオピア系ユダヤ人家族への支援を推奨しています。彼らのほとんどは教育を受けたこともなく農業を営んできた人々で、非常に貧しいのです。イスラエルでも差別の対象となっており、困難な生活を強いられています。

現在、BFPの里親プログラムで支援を受けている世帯は、家族・個人を合わせて221家族(2008年5月1日現在)。そして私たちの目標は300世帯への支援です。1世帯あたり7人の里親が必要ですから、実現には少なくとも約560人の新しい里親が必要です。主が働き手を送ってくださるよう、ぜひお祈りください。そして、もし主が導いてくださるなら、皆様もぜひ里親になっていただけないでしょうか。イスラエルの家族となり、プログラムへご参加いただける日を、心からお待ちしております。

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