文:ピーター・ファスト(BFP国際会長・CEO)
昼夜を問わず降り注ぐミサイル。
それは経験した者でなければ分からない恐怖です。
日々ストレスにさらされる子どもたちが安心して未来を築けるよう、
私たちは家族として支え続けています。
ベイト・シェメシュの弾道ミサイル着弾地点Photo by Samuel Flanagan/bridgesforpeace.com
3月1日、ミサイルがベイト・シェメシュを直撃したという知らせを聞いた時、私たちは息をのみました。私たちの「子どもたち」がそこで暮らしているからです。
ベイト・シェメシュには、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)の「キッズプログラム」に参加する、困窮家庭の子どもたちが大勢います。私たちは長年、彼らに寄り添い、給食を提供し、愛情を注いできました。
イランの弾道ミサイルは、町のシナゴーグの地下にある公共の防空シェルターを直撃し、9名が亡くなり、数十名が負傷しました。
BFPチームはすぐさま現場へ駆け付け、がれきの中で救出活動を行う隊員たちに軽食や慰めを届けました。そして、子どもたちの安否情報を待ち続けました。
危険の中を走った母親
ロニット・エリメレフさん(45)は3人の子どもを育てるシングルマザーで、2人の子どもがキッズプログラムに参加しています。地域の救急医療組織「ユナイテッド・ハツァラ」のボランティアを務めていました。それは息子のたっての願いで、ロニットさんが愛情深い母親であったことが分かります。
ロニットさんは3月1日、子どもたちを連れてベイト・シェメシュにある実家を訪ねていました。サイレンが鳴り、息子たちをシナゴーグの地下にある防空シェルターへ避難させると、母親のサラさんの元へ。イランの弾道ミサイルが襲ったのは、防空シェルターに連れていく途中の出来事でした。ロニットさんと母親は共に命を落としました。
後日がれきの下から、ロニットさんの救急隊員用ベストと医療器具が発見されました。それは、困っている人に手を差し伸べ続けた人生を証しし、胸が締め付けられる思いでした。
救出された子どもたちは、2人が軽傷、3人目は無傷でした。しかし、母親と祖母を失ってしまったのです。
家族としての当然の行動
弔問中に空襲警報が鳴り、座り込む人々Photo by Daniel Kirchhevel/bridgesforpeace.com
私たちはもちろん葬儀に参列しました。通りは人々で埋め尽くされ、誰もがロニットさんと彼女の家族がどれほど深く愛されていたかを語り合っていました。弔問客が墓前に立ち尽くす中、空襲警報が鳴り、悲しみの中でも攻撃はやまないという厳しい現実を突き付けます。
参列したBFPチームは、ベイト・シェメシュの市長、ロニットさんの息子たちが通う学校の校長、そして彼らの面倒を見ることになる家族の方々と面会しました。私たちがお一人おひとりに伝えた言葉は同じです。
「私たちはどこへも行きません。息子さんたちがどのご家族に引き取られても、私たちは息子さんたちを支え続けます。彼らは私たちの子どもも同然です。これは家族の務めなのです」
深い悲しみに暮れる家族や打ちひしがれた地域社会にとって、この言葉は大きな意味を持ちます。世界中のクリスチャンたちが、現地に駆け付け、とどまり、悲しみに暮れる子どもたちを今後も支えていくと約束する――これは単なる支援ではなく、神の愛を目に見える形で表すものです。ゆっくりと、優しく、粉々に砕かれたものを再建する力を持つ無条件の愛なのです。
食事以上のもの 未来を築く支援
私たちを必要とする子どもたちは、ロニットさんの子どもたちだけにとどまりません。イスラエルでは、子どもの人口の約40%に当たる約120万人の子どもたちが貧困線以下の生活を送っています。深刻な栄養不足に直面しているのは32万5千世帯以上。戦争により、この危機はさらに深刻化しました。家族を支える父親は、最前線に立っているか、負傷や戦死をしてしまった方もいます。母親は言葉にできない重圧に苦しみ、子どもたちは空腹を抱え、必要な物も持たず、周りから後れを取っていることを恥じながら登校しています。
キッズプログラムで提供するのは、栄養にあふれた毎日の温かい昼食だけでなく、それ以上のものです。子どもたちが疎外感を感じないように、学用品を詰めたカバン、学校行事や課外活動の費用を支援します。デジタル化が進む学校生活に必要な物も提供します。そして、それらと同じぐらい大切なメッセージを伝えています。「あなたは見守られている。愛されている。忘れられていない」と。
小学校から高校卒業に至るまで寄り添い続ける子どもたちも大勢います。誕生日や人生の節目を共に祝い、大学の奨学金獲得や優秀な学業を喜び、時には結婚式の招待状を受け取ったり、新しい命の誕生を喜んだりすることもあります。学業が終わっても私たちの関係性は変わりません。子どもたちは私たちの家族であり、そのきずなは永続的です。
これこそが「キッズプログラム」の遺産です。子どもたちは、世界中のクリスチャンが、自分を支え、守り、無条件に愛してくれたことを知っています。この真実がもたらす波及効果は、今後何十年にもわたってイスラエルという国家を形づくっていくことでしょう。
イスラエルの子どもたちと共に立ち上がろう
イスラエルの子どもたちは、2年以上にも及ぶ容赦ない戦争に耐えてきました。サイレンの音、ミサイルの音、防空シェルターに身を潜める日々。子どもが抱えるべきではない、目に見えない心の傷を負っています。それでも子どもたちは学校に戻り、教室に座り、学び、成長し、自分らしくあろうと努力しています。私たちは、そんな子どもたちを見過ごすことはできません。
預言者イザヤは、神がシオンを慰め、「荒野をエデンのように(する)」(イザ51:3)日を預言しました。私たちは、慰めの担い手となり、悲しみと絶望の場所に喜びと希望をもたらすよう召されています。イスラエルの子どもたちにとっての慰め、それは皆さんです。
キッズプログラムへのご支援は、ロニットさんが遺した子どもたちのケアや、お腹を空かせた子どもたちを満たすことにつながります。学用品、修学旅行の費用、誕生日プレゼントも贈ることができます。何よりも「あなたは大切な存在であり、愛されている。あなたは私たちの家族です」という最も力強いメッセージを届けることができるのです。
今日、イスラエルの子どもたちと共に立ち上がっていただけませんか。戦争の混乱と悲しみの中で彼らに寄り添いましょう。皆さんの寛大なご支援を通して、世界中のクリスチャンが見守り、大切に思い、仲間として受け入れていることを伝えていきましょう。
緊張とストレスの日々を送る子どもたちへのご支援は、「キッズプログラム」にお願いいたします。
毎月サポート(12カ月より)の継続支援と1回特別の単発支援があります。
ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。
※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。


















