文:ピーター・ファスト(BFP CEO)
子どもたちを支援することは、その国の未来を築くこと――。
私たちはイスラエルの貧困家庭の子どもたちを支えることで、
この国の未来を支えています。
BFPのキッズプログラムは、子どもたちだけでなく、その親御さんにも大きな励ましと慰めを与えていますPhoto by McCoy Brown/bridgesforpeace.com
「この人たちは僕のことが好きなの?」。シュロミ君(仮名)は目を大きく見開き、驚いた表情で尋ねました。
崩壊した家庭で育ったシュロミ君。シングルマザーとなった母親は、家計を支えるため長時間働いているものの、生活費は十分とは言えません。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)チームは、最近誕生日を迎えたシュロミ君のために、キッズプログラムから贈られる特別なプレゼントとカードを渡すため、彼の元を訪れました。
渡されたプレゼントをじっと見つめ、しっかりと握り締めるシュロミ君に、私たちは優しくこう伝えました。「シュロミ君は愛されているし、大切に思われているし、忘れられていないんだよ」。自分の特別な日を祝うために誰かが贈り物を用意してくれた――そのことを知った瞬間、シュロミ君の目は再び大きく開かれました。
私たちが学校を出る際も、シュロミ君の胸には、しっかりとプレゼントが抱えられていました。まるで自分が大切な存在であることを示す証拠かのように――。それから数カ月して、人が変わったように成長したシュロミ君を目にし、私たちはその変化に驚かされました。これは世界中のクリスチャンが、最も弱い子どもたちを心から愛し、惜しまずに支援してくださったおかげです。
シュロミ君は、現在BFPのキッズプログラムで支援を受ける300人以上の子どもたちの一人です。その一方、まだ数千人の子どもたちが支援を待っています。
学校再開の陰に潜む危機
9月1日、イスラエルの子どもたちは新学年を迎えます。新しい先生や友達、新たな発見との出会いに胸を躍らせている子どもも多いでしょう。しかし、イスラエルの子どもの約4人に1人が、空腹を抱え、学校に必要な物を準備できないまま登校します。
実に120万人以上のイスラエルの子どもたち(子どもの39・6%)が、貧困線以下で生活しているのが現状です。さらに、32万5千世帯を超える家庭が深刻な栄養不足に直面しています。23年10月7日以降、状況はさらに悪化しました。戦争はイスラエル社会のあらゆる分野に影響を及ぼし、物価は急騰し、前線に招集された父親たちは家族を支えられずにいます。多くの企業が営業を停止し、母親は父・母という二つの役割を担い、限界を超えて頑張っています。
貧困という現実
専門家によると、飢えは、集中力、記憶力、新しい情報を処理する能力を低下させるそうです。適切な栄養が不足すると、教育を成功させる基盤も崩れ始めます。
こうして多くの貧困家庭の子どもたちが疎外感を感じ始めます。親は家賃と食費を賄うのが精一杯で、学校に必要なカバン、文房具、教科書、校外学習、課外活動、衣服、基本的な電子機器を購入する余裕などありません。同級生が当たり前のように手に入れている物を、貧困家庭の子どもたちは手にできないのです。友達との違いは孤立にもつながります。
これは悲惨な悪循環の始まりです。子どもたちは学業不振に陥り、社会的に排除されたと感じ、自信を喪失し、ついには将来の機会も失います。誰かが介入しなければ、貧困の悪循環を絶つことはできません。私たちはこの悪循環を断ち切る手助けができるのです。
BFPの「キッズプログラム」へのご支援は、子どもたちの必要を満たすだけでなく、新たな未来を築く力となります。皆さんのご支援は、温かく栄養価の高い昼食を子どもたちに毎日提供し、学びと成長のための体力と集中力を与えます。学校で必要な物がすべて詰まったカバンを贈ることで、子どもたちはもはや疎外感や取り残された感覚を抱かなくなります。さらに、学校行事や放課後の活動費を賄い、クラスメートと同じ機会を提供します。デジタル化が進む学習環境に対応していけるよう、必要な電子機器も提供することができます。それがキッズプログラムです。
Photo by McCoy Brown/bridgesforpeace.com皆さんのご支援は、目に見える物以上に、はるかに深いメッセージを伝えているのです。それは、愛、尊厳、価値というメッセージです。これまで苦労と欠乏しか知らなかった子どもたちは、誰かが自分を見守り、大切に思い、信じてくれていることを知るのです。「自分は忘れられていない。大切な存在なんだ」と彼らは理解します。シュロミ君のように――。
支援を必要とする子どもたち
イスラエルの子どもたちは1年半以上に及ぶ戦争に耐えてきました。6月には、イランからの攻撃で12日間にわたる容赦ない恐怖を味わいました。サイレンの音、空を飛び交うミサイル、迎撃ミサイルの爆音に揺れる建物、直撃を恐れながら防空シェルターで過ごす息苦しい時間……。
この小さな国に刻まれたトラウマは深く、最年少の国民である子どもたちは一生消えないほどの傷を負いました。しかし、愛は癒やし、愛は守ります。愛は、暗闇が子どもたちの未来をのみ込もうとする時、手を差し伸べます。皆さんも、その愛になることができます。イスラエルの子どもたちにこう伝えましょう。「あなたは見守られ、愛されている。一人ではないんだよ」と。
これはクリスチャンの愛の実践です。未来のイスラエルを育む原動力となる種です。ぜひ「キッズプログラム」の支援の輪に加わってください。
貧困に苦しむイスラエルの子どもたちへのご支援は、「キッズプログラム」へお願いいたします。継続支援(キッズ1人当たり月6千円×12回)と単発の特別献金(献金額は任意)があります。
ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。
※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。


















