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プロジェクトレポート

脅かされるユダヤ人の安全

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

ユダヤ人であるというだけで危険にさらされる――
そんな悪夢のような時代が再び到来しています。
BFPは7月、危機的状況に置かれたフランス系
ユダヤ人の帰還を支援することができました

BFPは7月、フランスから帰還するユダヤ人を支援しました
©Keren HaYesodm

「ユダヤ人であることを隠しながら過ごしていました」
「配達を依頼する際、ユダヤ人の名前だと分からないように名字を変えました」
「玄関ドアの柱に付けていたメズーザ(聖句箱)を外しました」
「公共の場ではキッパやダビデの星を身に着けません」
「8歳の息子は学校で2カ月間、毎日殴られました。子どもたちから『汚いユダヤ人』と呼ばれ、『のどを裂くぞ』と脅されもしました。校長先生に訴えても何もしてくれず、『別の学校に転校させればいい』と言われただけです」
「以前は安全な町でした。ところが先週、憎しみに駆られた人が、歩道を歩く高齢のユダヤ人男性の頭にガラス瓶をたたき付けたのです」
「ユダヤ教の祭りに向かう途中、車から降りた男がナイフを抜くのを目撃しました。幸いにも犯人を阻止でき、神に感謝しています」

これらの衝撃的な証言は、最近パリでBFP(ブリッジス・フォー・ピース)の代表団に伝えられた内容です。私たちはフランス系ユダヤ人のイスラエル帰還に同行し、その様子を取材しました。

滞在中、私たちはコーシェル食品(ユダヤ教の食物規定にのっとった食品)の専門店を訪れました。15年1月9日、IS(イスラム国)と関係のあるテロリストがこの店に押し入り、ユダヤ人の買い物客4人を殺害した後、警察に射殺された現場です。この店は、パリのユダヤ人社会の象徴でもありました。

生存者のサンディ・シャラビさんから、身の毛もよだつ証言を聞きました。「人々が射殺される中、私は5時間もトイレの床に横たわっていました。テロリストは人質に向かって、『自分はISの一員だ。ユダヤ人を皆殺しにする!』と叫んでいました。自分も死ぬだろうと思いました!」

フランスのユダヤ機関のCEO、エマニュエル・シオン氏によると、改装工事で休業中だったこの店の裏手で、最近火災が発生したそうです。店は、またもや襲撃されたのです。

シャラビさんは焦げた壁を見つめ、ため息をつきながらこう口にしました。「イスラエルに移住するわ。もうここには住めないから。ユダヤ人にとって、もはや安全な場所ではないの」

このような悲惨な証言を何度耳にしたことでしょう。移住の申し込みをしたフランス系ユダヤ人から、レストランで出会った見知らぬ人、パリのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の首席ラビに至るまで、異口同音に語っていました。フランスにおける反ユダヤ主義は急激に悪化しており、国内に住む45万人のユダヤ人にとって耐え難い状況になりつつあります。多くのユダヤ人が孤立し、弱さを抱え、恐怖におびえ、自らのアイデンティティーを隠しています。

まるで1930年代を生きたユダヤ人の話を聞いているようでした。当時、反ユダヤ主義は、伝染病のようにヨーロッパを席巻しました。その類似性に寒気を覚えるほどです。

フランス政府はユダヤ人への憎悪に対処するつもりがないと聞きました。警察は、ユダヤ人への脅迫を無視するか、阻止する力がありません。暴徒は常にユダヤ人を標的としています。「ここにユダヤ人が住んでいる」と書かれた落書きが、一夜にしてユダヤ人の家に姿を現します。文化と歴史あるユダヤ人社会が、今では敵視されているのです。

私はフランスのユダヤ機関の事務所で、移住の準備を進める60代のユダヤ人夫婦にお会いしました。「なぜイスラエルを選びましたか」と尋ねると、女性は肩をすくめ「どこへ行けばいいの?」と尋ね返しました。「イタリア? カナダ? イギリス? 他の国に移住しても、数年後にはその国々も安全でなくなるかもしれない。そうしたら、また移住することになるわ。ユダヤ人として恥じることなく生きられるのは、イスラエルだけ。だから、たとえ戦争中であっても私はイスラエルに行きます。故郷に戻るのです」

彼女の夫は沈痛な面持ちでこう付け加えました。「ユダヤ人はどこにいても望まれない存在だ。だけど、イスラエルでは違う。だから、故郷に帰る必要があるんだ」

世界中の何百万人ものクリスチャンがユダヤ人を愛し、祈り、イスラエルと共に立っていることを伝えると、ご夫妻の目に涙が浮かびました。

預言を成就しておられる神

エレミヤは何千年も前に、私たちが生きている時代についてこう語りました。「それゆえ、見よ、その時代が来る――主のことば――。そのとき、もはや人々は『イスラエルの子らをエジプトの地から連れ上った主は生きておられる』と言うことはなく、ただ『イスラエルの子らを、北の地から、彼らが散らされたすべての地方から上らせた主は生きておられる』と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる」(エレ16:14〜15

西欧諸国、特にフランスにはびこる深刻な反ユダヤ主義の波を受けて、ユダヤ人はイスラエルに帰還を始めています。私は、移住準備を進めるフランス系ユダヤ人に、BFPについて話す機会を得ました。神が彼らをどれほど愛し、故郷へ導こうとされているかを伝え励ますと、聴衆は感動したように立ち上がり、イスラエル国歌「ハティクバ」(希望)を歌いました。その後、一人ひとりにイスラエルの新居に飾るメズーザを贈りました。

これこそ預言の成就です。ユダヤ人とクリスチャンが共に集い、神の永遠のみことばを実現させようとしているのです。

BFPの代表団は7月22日、帰還に尽力するユダヤ機関の傘下組織「ケレン・ハイェソッド」のシュムリック・フライド氏と共に、BFPが支援する60名の新移民が搭乗するイスラエル行きの飛行機に乗りました。彼らの渡航費を賄うことができたのは世界中のクリスチャンのおかげです。皆さんは、ユダヤ人の帰還を支援するため、愛と祈り、資金を捧げてくださいました。

93歳でついに帰還を果たした女性
©Keren HaYesod

イスラエルの空港で待機していたBFPの別チームは、青と白の国旗を振り、歌と温かい笑顔をもって新移民を歓迎しました。グループ最年長で車椅子に乗る93歳の女性が喜びのあまり涙を流す姿を見て、私たちは大きな声援を送りました。この歴史的、聖書的、預言的な瞬間に立ち会えたことに感謝します!

世界中の反ユダヤ主義が収まる気配がない中、何十万人ものユダヤ人が故郷への帰還を切望しています。神のことばに従い、私たちがいつでも手を差し伸べられるよう、BFPの「救出作戦」へのご支援をご検討ください。神の預言的計画に共に参加し、世界を変えていきましょう!

イスラエルへの帰還を望むユダヤ人へのご支援は、「救出作戦」へお願いいたします。
ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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