プロジェクトレポート

多くの涙と神の誠実さ

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

神は、苦難を苦難のままで終わらせません。
それさえも用いて、人々をご自身の元へ引き寄せておられます。

400名近い若者が虐殺されたノバ音楽祭の現場には、犠牲者の写真が飾られています
Photo by Daniel Kirchhevel/bridgesforpeace.com

23年10月7日のハマスによるテロ攻撃から数カ月間、私は人生でこんなに泣いたことがないというほど毎日のように泣きました。今でも涙があふれ出すことがあります。正直に言えば、私は涙もろい人間ではありません。感情のないロボットのような人間ということではなく、悲劇的な報道や悲しい出来事に接しても、あまり涙を流さないほうなのです。しかし、10月7日の出来事とそれに続く戦争は、私に深い影響を与え、この国が経験した極度の痛みとトラウマを思い、悲嘆に暮れました。

あの恐ろしい日から数カ月間、私は愛する人を目の前で殺された生存者たちとお会いしてきました。自宅が燃え盛る中、新鮮な空気を求めてあえぎ、子どもを抱きかかえて窓に近付こうとした人。家族が人質としてガザに連れ去られ、今も生死が分からない人……。ある女性は、友人2人が銃殺されるのを恐怖のどん底で目撃し、自分自身も腹部と足を撃たれました。彼女は、血だらけの傷口を押さえながら神に助けを祈り求め、神が実際に救ってくださったと、涙ながらに話してくれました。

私は国防軍の兵士たちとも話をしました。彼らは、戦闘中に見た胸が張り裂けるような光景や、友人を失った話などをしてくれました。10月7日、ハマスのテロリストたちと命懸けで戦い、今はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と闘う兵士や警備員にも会いました。首を切られた赤ん坊、レイプされた少女や女性、近所の人が焼け死ぬ様子などを見聞きした人々を抱き締めました。児童心理学者でラビ(ユダヤ教の教師)でもある男性は、泣きじゃくりながらこう語ってくれました。「私はただ毎日泣いていたい。子どもたちの目を一人ひとりのぞき込んでも、ブラックホールしか見えないのです」。私も泣きながら彼を抱き締めました。

私自身、23年10月9日に500袋の食料を車でスデロット市に運び、戦争をこの目で見た記憶と共に生きています。当時はまだ銃撃戦が続き、空ではミサイルが飛び交い、道路には焼け焦げた車が散乱していました。大虐殺におびえるイスラエル人が逃げ込んだ防空シェルターも見ました。彼らにとって死のわなとなった場所です。当時、まだすべての遺体が回収されていたわけではなく、スデロットの光景はまるで終末のようでした。

何百万人ものイスラエル人と同様に、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)のボランティアやスタッフを含め私自身も、ミサイルが頭上で迎撃される中、おびえる子どもたちを抱えて防空シェルターに走る経験を何度もしました。

しかし、ここで立ち止まるわけにはいきません。私の目に映るのは、希望、強さ、喜び、そして神の誠実さです。23年10月7日以来、神は奇跡の御手によって人々を守り続け、イスラエル国家に希望を与えてきました。人々は、イランの弾道ミサイルが自らの都市上空で迎撃されるという、前例のない光景を見ても、希望を抱いています。イスラエルの北部も南部も住民が戻りつつあり、イスラエル人は団結しています。

神の誠実さに目覚める国民

「この国を守り、私たちのために戦っておられるのは、イスラエルの神です」。多くのイスラエル人がそのように証言します。イスラエルが国家として存続しているのは、イスラエルの神がおられるゆえです。イスラエルの神こそが、世界に離散した民を2千年の時を経て再びこの地に集めました。こうして、国民は神の誠実さに目覚めつつあるのです。

BFPは、神が事をなしておられる地で用いられています。イスラエルに敵対するシリアやイランが崩壊と混乱に置かれる中、イスラエルは史上経験したことのないようなクリスチャンの愛を目の当たりにしています。

ハマスが境界を突破し、老若男女を問わず無数のイスラエルのユダヤ人、アラブ人を虐殺した時も、BFPの奉仕者は誰一人として荷物をまとめて逃げることはありませんでした。BFPはこの地にとどまったのです! 主は私たちを奮い立たせ、最も暗い時を通るイスラエルの人々を祝福するため、壮大で超自然的な事を行う扉を開いてくださいました。

皆さんのような献身的なクリスチャンから多額の支援金が寄せられ、私たちは皆さんの代表としてシオンを慰める力と栄誉を与えられました。救急車や発電機を購入し、何千袋もの食料や衣類を配り、医療支援を行い、防空シェルターや食料品ギフト券、家電製品を提供しました。壊滅的な打撃を受けた家庭の家賃を支払い、南部の農場で果物や野菜を収穫し、レイム(10月7日にテロリストに制圧された地域)のセキュリティー監視システムに投資しました。北部に住むアラブ系のクリスチャン児童にクリスマスプレゼントを届け、爆撃を受けた町を市長と共に視察し、葬儀や結婚式に出席し、喪に服す家族に寄り添うなど、多くのことを実行しました。私たちはイスラエルの人々を祝福し、海外のユダヤ人社会にも孤独を感じさせないよう共に歩んでいます。

これこそ平和の架け橋です! 私たちとパートナーシップを組み、イスラエル社会に変化をもたらし、暗闇を押し戻し、光となるために立ち上がりませんか。神の誠実さを目の当たりにしたイスラエルの人々に、希望と力と喜びをもたらしましょう。BFPの「危機基金」へのご支援をご検討ください。「どうか、希望の神が、信仰によるすべての喜びと平安であなたがたを満たし、聖霊の力によって希望にあふれさせてくださいますように」(ロマ15:13

テロ攻撃で生活を破壊されたイスラエルの人々へのご支援は、「危機基金」へお願いいたします。
ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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