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プロジェクトレポート

帰還 ~フランスからイスラエルへ~

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

今、欧州では反ユダヤ主義が猛威を振るっています。
私たちは今夏、帰還を希望するユダヤ人を助けるべくフランスへ向かいます。

何千人ものフランス系ユダヤ人が、イスラエルへの帰還を待ち望んでいます

フランスで高まる反ユダヤ主義

2012年3月19日。この日は、フランスのユダヤ人社会にとって決して忘れられない日です。1台のバイクがトゥールーズの町を走り抜け、ユダヤ人学校のオザール・ハトラ校の入り口付近に止まりました。バイクを降りた人物は、アルカイダとつながりのあるテロリスト、モハメド・メラ。銃を抜くと、ユダヤ人殺害という明確な目的を持って学校へと近付いていきました。

悲劇的なことにメラは目的を達成し、教師1名と児童3名を殺害、数人を負傷させました。目撃者の証言によれば、メラは8歳のミリアム・モンソネゴさんのこめかみに銃を突き付け、至近距離から引き金を引いたそうです。

その後、メラは10日間、警察とにらみ合いの末、死亡しました。

この事件は、フランス国内及び世界中のユダヤ人社会に、苦悩と衝撃、恐怖を与えました。何よりもフランスのユダヤ人に対し、彼らは弱く無防備なのだというメッセージを突き付けたのです。ユダヤ人を標的にした暴力は、フランスのユダヤ人の終わりを告げているのではないかと考える人も少なくありませんでした。

私たちは、弱い立場に置かれたフランスのユダヤ人のために祈り続けてきました。また、フランス政府、そしてこの国の法と正義に関わるすべての権力が、ユダヤ人憎悪という社会悪を粉砕するよう声を上げています。しかし、反ユダヤ主義という毒を垂れ流す憎悪は、ユダヤ人社会に危険をもたらし続けています。特に23年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃して以来、危険は高まる一方です。

最近私はパリを訪れ、破られた人質のポスター、落書きされた鉤(かぎ)十字(注:ナチスの象徴)を目撃しました。何千人ものフランスのユダヤ系市民が、生まれ故郷を脱出し、イスラエルへ移住することを検討しています。

漁夫と狩人の時代

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、帰還に尽力するユダヤ機関の傘下組織「ケレン・ハイェソッド」と長年協力してきました。そこで働く私たちの友人、シュムリック氏によると、戦争が続く24年に3万3千人以上のユダヤ人が帰還しました。25年にはその数が倍増する可能性があるそうです。その主要国はフランスだと予想されています。

理由は明白です。神が、ご自身の民を祖先の故郷に呼び戻そうとしておられるからです。諸国民の間で反ユダヤ主義が悲劇的に増加していることは、帰還を促す要因の一つとなっています。

預言者エレミヤは、エルサレムにバビロンの脅威が迫る中、こう述べました。「それゆえ、見よ、その時代が来る――主のことば――。そのとき、もはや人々は『イスラエルの子らをエジプトの地から連れ上った主は生きておられる』と言うことはなく、ただ『イスラエルの子らを、北の地から、彼らが散らされたすべての地方から上らせた主は生きておられる』と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる。見よ。わたしは多くの漁夫を遣わして――主のことば――彼らを捕まえさせる。それから、わたしは多くの狩人を遣わして、あらゆる山、あらゆる丘、岩の割れ目から彼らを捕らえさせる」(エレ16:14〜16

ユダヤ人が唯一安心して暮らせる国、それがイスラエルです
Photo by Autumn Groat

神は誠実な方であり、御名のためにご自身の民を約束の地に再集結させると約束されました(参照:イザ11:12、エゼ36章)。エレミヤ書16章16節によれば、歴史のある時点でユダヤ人が帰還しやすい状況となり、彼らを励まし助ける人々、すなわちBFPのような「漁夫」が起こされます。一方、多くの人々がイスラエルに逃げざるを得なくなるような危険な時代も訪れます。世界中にいるハマス支持者のような「狩人」です。いずれの場合も、彼らを再び集めるのは主であると預言者は明言しました。

現代に生きる私たちはこれを目の当たりにしているのです! イスラエルでは、新移民を歓迎し、歓喜に沸いています。と同時に、各国のユダヤ人社会の間で不穏な恐怖が高まるのも目にしています。

BFPは何十年もの間、ユダヤ人の救出とこの地への帰還を助けてきました。イスラエルの地に連れ戻したユダヤ人の総数は、11万4千人以上にも上ります!

これが可能になったのは、イエスとその地上の家族を愛する世界中の献身的なクリスチャンのおかげです。皆さんは、ユダヤ人の命を救い、守り、ユダヤ人がイスラエルで繁栄するために時間と資金を捧げてくださいました。

フランス系ユダヤ人の帰還支援

うれしいニュースがあります! 今夏、BFPはケレン・ハイェソッドと提携し、BFPの「救出作戦」を通じて、フランス系ユダヤ人の帰還を援助します。BFPの代表団がフランスを訪れ、現地での活動を記録し、フランス在住のユダヤ人指導者や、人生の転機に備える個人と面会します。

その後、彼らと共に飛行機に乗り、「アム・イスラエル・ハイ」(イスラエルの民は生きている)と歌うコーラスを聞きながら、帰国することになるでしょう! 私たちは、ベングリオン空港の駐機場で帰還民たちが飛行機を降り、地面にキスする喜びの姿を目撃するのです。目の前で預言が成就しています。私たちは、この神聖な旅の一歩一歩を世界中のクリスチャンと分かち合い、イスラエルの神が生きておられるという紛れもない事実を諸国に知らせます。

ぜひ、救出作戦をご支援ください。私たちと一緒にこのエキサイティングで預言的な冒険に参加しましょう。神がエレミヤに与えたことばを実現するため、皆さんのお力をお貸しいただけたら幸いです。

イスラエルに帰還するユダヤ人へのご支援は、「救出作戦」へお願いいたします。
ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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