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プロジェクトレポート

今こそ「ネバー・アゲイン」

文:ピーター・ファスト(BFP CEO)

ホロコースト前夜のような反ユダヤ主義が世界中を覆っています。
祖国帰還を願うユダヤ人を今こそ救出するため、
私たちは行動に移します。

カナダで行われた反イスラエル・デモに対し、イスラエル支持を訴える人々
Photo by Shawn Goldberg/shutterstock.com

イスラエルは、一年以上にわたり七つの戦線から攻撃を受けてきました。①レバノンのヒズボラ、②③ガザ地区及びユダヤ・サマリア地方(ヨルダン川西岸)のハマス、④イエメンのフーシ派、⑤⑥イラクとシリアにいるイラン革命防衛隊、そして⑦イランからの直接攻撃です。こうした困難をイスラエルは耐え抜いてきました。

23年10月7日の恐ろしい出来事以来、国家を守るために命を落とした兵士の数は増え続け、ガザ地区では今も100人もの人質が苦しい拘束下に置かれたままです(1月5日現在)。こうした危機がある中、イスラエルは前進し続けてきました。イスラエルが持つ防衛力と諜報(ちょうほう)活動の背後には、イスラエルの神がおられます!

イスラエルとユダヤ人社会が直面する戦いは、今や第八の前線に拡大しています。それは、ユダヤ人に対する日常的な攻撃と暴力の呼び掛けです。イスラエルに向けられた憎悪は、世界中のユダヤ人社会にも向けられ、デモ行進や暴言、また実際の暴力による攻撃が行われています。

オランダのアムステルダムでは昨年11月、数百人に上る過激なイスラム教徒が、サッカー観戦に来たイスラエル人を襲い、クラブや棒、拳などで殴打しました。暴徒は通りを走り回ってイスラエル人を追い掛け、動かなくなるまで地面に蹴り付け、イスラエル人が滞在するホテルの窓に向かって花火を放ちました。

緊急事態を受け、イスラエルは直ちに動きました。襲撃の翌日、イスラエルの救急救命組織「マゲン・ダヴィド・アドム」(MDA)の救助機と医療スタッフを派遣し、アムステルダムの空港に現れた血まみれのイスラエル人を救助し、イスラエルに帰国させたのです。

カナダのモントリオールでは、マスクとケフィエ(注:中東の伝統的スカーフで、パレスチナへの連帯を示す象徴)を身に着け、パレスチナの旗を振る数千人のデモ隊が、車を燃やし、窓ガラスを割り、ユダヤ人虐殺のスローガンを唱えながら市街地を突き進みました。

デモ参加者は、ナチス式の敬礼をし、ユダヤ人社会に対する「最終的解決」を叫び、その様子を撮影。「最終的解決」とは、1942年にナチス・ドイツが決定したユダヤ人絶滅政策を指します。ナチスはこの政策を実行に移し、1945年までに、ヨーロッパに住むユダヤ人の3人に2人を殺し、約600万人のユダヤ人を殺害しました。

北米でもヨーロッパでも、熱狂的な反ユダヤ主義者がユダヤ人の血とイスラエルの破壊を求め、その様子を動画に収めています。

反ユダヤ主義に陥っているのは市民だけではありません。国際刑事裁判所(ICC)は最近、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアヴ・ギャラント元国防相に逮捕状を発行しました。反ユダヤ主義的な腐敗を自ら示した形です。次の士師記17章6節を思い出します。「……それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた」

共に最前線に立つクリスチャン

こうした混乱のただ中で、何百万人ものクリスチャンが最前線に立ち、「イスラエルよ、あなたは一人ではない!」と声を大にして宣言してきました。

先日、私がBFP(ブリッジス・フォー・ピース)カナダ支部の年次大会で講演した時も、このことがテーマでした。ユダヤ人とクリスチャンで埋め尽くされた会場を前に、私は、世界中のクリスチャンがイスラエルを愛し、祈っていることを伝えました。彼らは、人質解放のための集会や祈り会に参加し、地域社会で声を上げ、教会で分かち合い、ソーシャルメディアに投稿しています。

私は涙ながらに、イスラエルが過ごしている暗黒の日々を伝え、神が今世界で行っておられること、また傷心の国民にBFPが思いやりを示してきたことをお話ししました。私たちは、救急車を寄贈し、何千袋もの食料品や衣類を供給し、テロ生存者のトラウマケアを支援し、避難者へ家電製品を贈呈してきました。

私たちBFPチームが発する愛と支援の言葉が、世界中のユダヤ人の深い慰めと希望の源となることを祈ってやみません。

世界中のユダヤ人が憎まれ、弱さと孤独と恐れを覚えていることは明白です。イスラエルは今年、イスラエルへの移民が急増することを見込んでいます。特に、フランス、ロシア、イギリス、アメリカなどから、何千人もの人々が約束の地に戻ってくることが予想されているからです。

クリスチャンである私たちは、イスラエルを支持することの代償を覚えながらも、支援と愛と連帯をもって、各国にいるユダヤ人と共に立つことが必要です。もし、ユダヤ人が必要とする時に見捨てるなら、歴史はそれを見逃さないでしょう。私たちは悪を目の前にして沈黙するという失敗を犯すことはできません。それは自らの国家のため、イエスに対する信仰のため、そしてイスラエルというオリーブの木に接ぎ木された私たち自身のため(ロマ11章)、さらには聖書の真理のためにです。沈黙が払う代償を、私たちは歴史を通じて目にしてきました。今こそ「ネバー・アゲイン」(二度と繰り返さない)です!

神は、教会が真理を見極め、反ユダヤ主義の闇を押し返すよう呼び掛けておられます。預言者イザヤを通して約束された通り、神はご自分の民をご自分の地に再集結させています(イザ11:12)。預言者たちは、非ユダヤ人がイスラエルの神を礼拝し、ユダヤの民に愛をもって接する日が来ることを預言しました(ゼカ2:10〜13)。それは皆さんのことかもしれません。BFPの「救出作戦」を通じて、ユダヤ人の祖国帰還をご一緒に助けましょう。

ユダヤ人のイスラエル帰還へのご支援は、「救出作戦」へお願いいたします。ご入金方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。

※銀行またはゆうちょダイレクトからの送金の際は、必ずご連絡をお願いいたします。

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