文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)
イスラエルは今年、建国75周年を迎えました。
建国宣言から2年後の1950年に「帰還法」が制定され、
国外に住むユダヤ人の帰還が推進され続けています。
今から75年前の1948年5月14日、イスラエルは国家として再建されました。ユダヤ人が世界に離散してから、実に2千年近い時を経ての奇跡の復活です。
75年前、イスラエルの地に住んでいたユダヤ人は約65万人。建国の知らせを聞いた住民たちは、歓喜にわいて通りに飛び出し、歌い踊って喜びました。
同年、イスラエルは、アラブ諸国から追放されたユダヤ人65万人も受け入れました。彼らのためにテント村を設営し、インフラの整備に奔走しました。今日、テント村は姿を消しましたが、この奇跡の国に続々と帰還してくるユダヤ人のため、イスラエルは住宅を建築し続けています。これは栄光に輝く神のご計画です。
イスラエルの建国宣言には次の文言が含まれています。「イスラエル国は、ユダヤ人の移民と、離散した民の集合のために門戸を開放する」
今も毎週、文字どおり世界の四方から大勢の移民が到着し、聖書の預言が成就しています。特に現在は、エチオピア、ロシア、ウクライナなど、戦争や経済苦という大きな苦難に直面する地域からの移民が多いです。
神がご計画を語られる時、そこには対立が生じます。主は「シオンを建て直す」と言われました。一方、神の敵はこの国を滅ぼそうと企んでいます。敵からの攻撃は容赦がありません。しかし、イスラエルには、聖書という確かな保証書があります。この書物の終わりを読む時、イスラエルは最後まで存在し続けることが分かります。
75回目の建国記念日
今年は、イスラエルの75歳の誕生日を祝う年です。建国記念日には、花火が空を埋め尽くし、バンド演奏や、空軍パイロットによる巧みな航空ショーが行われ、バーベキューの匂いが公園を満たします。私たちはこの先も、現代における神の御業を喜び続けることでしょう。
7万人を超える新移民が、この喜びを初めて経験しました。しかし、彼らの多くは、バーベキュー用のお肉を買う余裕がありません。式典で語られるヘブライ語のスピーチも理解できない人がほとんどでしょう。新移民たちの生活は不安定で、誰もが不安を抱えています。特に、ウクライナから到着した新移民の大半は、女性や高齢者、子どもです。18〜60歳までの男性は、ウクライナからの出国を許されていないからです。喪失の痛みと戦争によるトラウマは、移民たちの生活に深刻な影響を与えています。
神の民を慰める
「慰めよ、慰めよ、わたしの民を……」(イザ40:1)と聖書は語ります。この建国75周年の節目の年に、B.F.P.Japanは『ブレッシング・ザイオン・クワイヤー』をイスラエルに送ることができました。また、カーミエル市が受け入れた500人のウクライナ・ロシア難民に、毛布、台所用品、聖書など、新生活をスタートさせるために最低限必要な生活用品をお渡しすることもできました。
一人ひとりに渡された支援物資
Photo by Konomi Yamakawa
今回のハイライトは、現地の日本人ボランティア、そしてブレッシング・ザイオンのクワイヤーリーダーたちが、自らの手で物資をお渡しできたことです。逆の立場だったら、どんな気持ちになるだろうと考える時、胸がいっぱいになります。「とにかくうれしい! 日本から私たちのためにわざわざ来てくれた!」と、感謝と喜びが爆発するに違いありません。
まして一つひとつの品に、皆さんの愛と祈りが詰め込まれています。皆さんが贈ってくださった鍋で、どんな料理がつくられるのでしょうか。皆さんが贈ってくださった毛布をかぶって、彼らはどんな夢を見るのでしょうか。願わくは、彼らが母国での戦闘を思い、置いてきた夫や親戚、そして友人たちのことで思い煩うのではなく、イエスさまが与えてくださる平安(シャローム)を経験することができますように。そして、質の良い睡眠を取ることができますように。夢の中でイエスさまが語ってくださいますように。
私たちは「夢で主が語られた」という証しを多くのユダヤ人から聞いています。主の超自然的な働きに期待し、祈っていきたいと思います。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、皆さんの祈りによって神から遣わされ、食料や毛布、お鍋、その他の生活必需品を提供して、彼らを慰める働きができることを心から感謝しています。
ぜひ、イスラエルの75歳の誕生日を共にお祝いしましょう。約束を守られる誠実な神に感謝をお捧げしましょう。また、イスラエル国民となった新移民たちが「約束の地」に定着できるよう、この国に誕生日プレゼントを贈ってみませんか。私たちは、絶望のあるところに希望を、暗闇のあるところに光をもたらすことができるのです。シオンの貧しい人々を助けるために、どのように祈ったらいいのか、ぜひ主にお尋ねください。
皆さんが「食料支援」「帰還者支援」へお捧げくださるご支援によって、私たちは彼らの基本的な必要を満たすことができます。より多くの支援をしたいと願われる方は、「里親プログラム」で1年間、移民を支援することもできます。ぜひご支援をご検討ください。神は、イスラエルの人々とその国家を「わたしの瞳」(ゼカ2:8)と呼ばれ、契約を結ばれました。皆さんからのご支援は、その神の契約のご計画に対する投資となります。
「食料支援」「里親プログラム」「帰還者支援」へのご支援方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。
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