プロジェクトレポート

信仰によって生きる

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

新型コロナウイルスの影響で人と人との分断が進む中、BFPは今も食料配達を継続できる恵みにあずかっています。
皆様の尊いご支援により、主が開いてくださった奇跡の扉に感謝しつつ、膨大な必要に応えようと努力を続けています。

感染予防のため、屋外で作業をするBFPボランティアら Photo by Michio Nagata/bridgesforpeace.com

信仰がなければ、神に喜ばれることはできません…(ヘブル11:6)。ヘブル的な考えでは、信仰には信じることと行いの両方が含まれます。ヤコブも信仰について明確に語りました。「…あなたは、行いのない信仰が無益なことを知りたいのですか(ヤコブ2:20)。これこそ、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)が今この瞬間も実践しているみことばです。危機的な時代にあっても、この働きを継続していくための助けを神が与えてくださると私たちは信じています。

世界のほとんどの国々と同じように、イスラエルもまた社会的距離を置いています。労働力はわずか15%にまで減少しました。在宅勤務を始めた人、休暇を取ったり病気で休まざるを得ない人、解雇されたりした人も数多くいます。4月上旬時点で解雇されたイスラエル市民は100万人以上。食料供給の必要性が飛躍的に高まっています。私たちのもとにも支援依頼が殺到している状況です。もちろんお店に行けば食料を購入することはできます。しかし、手元に資金が無ければ買うことはできません。貯蓄が底を突き始めている人が日ごとに増えているのです。BFPへの支援要請は、短期間のうちに100万ドル(約1億800万円)近くに上りました。

物流の課題

政府が外出禁止令を出し、すべての人が自宅にとどまることを義務付けたため、食料配布を続けることは私たちにとってチャレンジでした。しかし、主をたたえます。私たちは今でも定期的にすべての配達を行うことができているのです! BFPのフードバンクがあるカーミエル市とエルサレム市が、BFPのボランティアチームに配達を続ける特別許可を与えてくれたためです。何とエルサレム市では、私たちが要望を出してからわずか数時間以内に許可が与えられました。

私たちの申請を受け付けた職員の女性は、「ああ、ブリッジス・フォー・ピースですね。ずっとあなたがたの奉仕を見てきました。私はあなたたちの働きのファンです。素晴らしい働きです。私が責任を持って書類を受け取りますね」と言って、喜んで申請書を受け取ってくれました。これは、皆様のおかげであり、長年にわたって関係を築き上げることができた結果だと言えます。行政からの信頼を獲得してきたため、好意的な反応を得ることができました。

配達した食料を扉の前に置いて Photo by bridgesforpeace.com

この許可証のおかげで私たちは外出が可能となり、規定の範囲内の方々に食料をお届けしています。もちろん、マスクと手袋を着用し、人と人との間に2mの間隔も空けています。配達車に乗る人数は2人までです。配達先のご自宅に上がることもありません。その代わり、ドアの前に食料を置いた後、扉をノックして食料を置いたことを知らせ、2mほど後退します。このようにして、キッズプログラムの子どもたちとそのご家族に、学校での昼食の代わりとなる食べ物や商品券をお届けすることができました。ホロコースト生存者の皆さんにも、定期的に食料パッケージを配達し続けています。

とてつもなく大きなニーズ

「シャベイ・イスラエル」(イスラエルへの帰還)という団体の創設者で代表を務めるマイケル・フロイント氏から、最近電話がありました。私たちは、インドに住むマナセ族の子孫であるブネイ・メナシェをインドから帰還させるため、長い間共に活動してきました。ところが、苦労して帰還した新移民のブネイ・メナシェのうち200家族が、失業状態に陥ってしまったというのです。銀行預金は底を突き、自宅に十分な食料もありません。事態は絶望的な状況です。私たちはこうした緊急要請に応えるため、予算は組んでいませんでしたが、全200家族のブネイ・メナシェにお渡しする食料パッケージを即準備しました。代表して食料を受け取った男性は「皆さんは祝福をもたらす団体です」と、喜びを伝えてくれました。

他にも支援を要請する声が届いています。ユダヤ教正統派の団体「オール・トーラー・ストーン」のラビ、ケネス・ブランダー師と、私たちの友人であるラビのダヴィド・ナクルトマン師からの要請です。彼らのコミュニティーのメンバーが突然、窮地に追い込まれ、それを知った彼らが緊急の助けを求めてきました。私たちはすぐに、コミュニティーの80家族にお渡しする食料を準備しました。さらに、カーミエル市からも、市内に住むホロコースト生存者2200人への食料援助の要請が来ました。残念ながら、2200人全員を支援する余力はありませんでしたが、1200個の食料パッケージは提供できると判断し、実行に移しました。

お力をお貸しください

こうした必要は世界中にあると思います。日本でも食事に事欠く人々、特にそのような子どもたちが増えていることを聞いて心を痛めています。世界中のニーズは膨大で、途方もありません。そうした中、さらにイスラエルの民を覚えていただくことは大変なことだと思います。しかし、神の約束を信じ、信仰を働かせて、ぜひこの支援活動にご参加ください。支援に大小はありません。

また、皆様のお祈りも心から必要としています。苦しんでいるイスラエルの人々にクリスチャンの愛の手を差し伸べ、主を再紹介する大きな機会です。イエス・キリストが迫害者だと思い込んでいる彼らに、主こそ助け主であり、愛そのものであることを伝えることができるように覚えてお祈りください。

私たちは日々、皆様とご家族のために祈っています。神が皆様のあらゆる必要を満たし、この疫病を遠ざけてくださるようお祈りしています。また、神が私たちの必要を満たしてくださるのと同様に、イスラエルの人々を祝福してくださいますように。私たちはこれからも人生をお捧げしてイスラエルの民に仕えていきたいと決意しています。

また、私の神は、キリスト・イエスの栄光のうちにあるご自分の豊かさにしたがって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます(ピリ4:19)

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