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プロジェクトレポート

イスラエルの町々にクリスチャンの愛が注がれる… ―「タウンサポート・プロジェクト」―

キリヤット・マラキ(「天使の町」)は、首都エルサレムより50キロメートル離れた、イスラエルの心臓部に位置する、人口2万2千人の町です。人口の半分以上が、いわゆる「貧困線」と呼ばれる、人間的な生活を享受することができるギリギリの水準を下回る暮らしをしています。こうした貧しい人々の多くが、エチオピアと旧ソ連から帰還してきた移民です。残りは、厳しい経済不況が原因で仕事を失ってしまった人々です。

リオール・カツァブ市長。
町の子供たちとともに

BFPは、この町に住むこうした貧しい人々に、食料を送り続けています。スタッフがこの町を訪問した際、市長のリオール・カツァブ氏(イスラエル大統領モシェ・カツァブ氏の弟)は、温かい笑顔と次の一言で迎えてくださいました。「こうして私たちに助けの手を差し伸べてくれるクリスチャンの存在を知ることは、私たちにとって本当に幸いなことです。本当にありがとうございます!!」

町々の抱える苦しみ

BFPは10年以上にわたり、エルサレムの貧しい移民や地元民、その他の地域に住むさまざまなグループ――テロの犠牲者、母子家庭、ガンの患者などに支援を送り続けてきました。

2000年9月に始まったインティファーダ(パレスチナ人の武力蜂起)が引き金となり、テロや軍事衝突があちこちで頻発し、イスラエルから観光客が途絶えてしまいました。ホテルやレストラン、土産物店などの観光産業が倒れ、何万ものイスラエル人、そしてパレスチナ人が職を失いました。不況は農業、IT産業など、イスラエルが生命線とするさまざまな分野にまで及び、失業率は上昇しています。貧困は今や、イスラエル全土のあらゆる層の人々をむしばんでいます。

特に苦境に立たされているのが、イスラエル全土に散らばる中・小サイズの町々に住む人々です。こうした町々の多くが、イスラエル建国以前、今から120年以上も前に建設されたという古い歴史をもっています。幾多の襲撃、テロ、戦争を乗り越えて生き抜いてきたこれらの町々の住民たちの結束は固く、困難に共に立ち向かおうと強い決意で臨んでいますが、何しろこの不況の中、限られた財源で住民が抱える必要を満たすという課題を前に、頭を抱えています。

タウンサポート・プロジェクトの使命

「イスラエルには貧困に苦しんでいる町がたくさんあります。これらの町々に分け入って、愛の支援を送り、イスラエル全体にインパクトをもたらしなさい!!」というビジョンをBFPに語ってくれたのは、ほかでもないイスラエル人、ダニエル・バーオン氏(元イスラエル軍将校・現BFPオンブズマン)でした。バーオン氏はBFPの働きを知り、熱烈な賛同を送ってくれました。彼のその興奮する様子を見て、BFPは、皆様が担ってくださるこの働きが、イスラエルの人々の心を確かに溶かしていることを実感することができました。そして何と、彼自身がBFPのためにアドバイスをしてくれたのです。それがこの「タウンサポート・プロジェクト」の始まりでした。

このプログラムでは、各市町村の役所やソーシャル・ワーカーとBFPが協力して働き、特に貧しい町々に食料などの物資を送ります。何とかして貧しい人々に助けを送れないものか……と心を痛めて祈ってきた、市長をはじめとする福祉関係者にとって、BFPの援助は、かけがえのない祈りの答えだったでしょう。

これらの町々に住むイスラエル人は、過去一度として、クリスチャンから愛を示されたという経験がありませんでした。タウンサポートの狙いの一つは、こうした町々とクリスチャンの間に信頼関係を築くことです。

BFPの働き人たちは、こうしてイスラエルの町々に分け入って行く中で、クリスチャンとユダヤ人の間に、大きな変化が生み出されていっていることを実感しています。何しろ、その町全体に「クリスチャンから支援が送られたよー!!」ということが知れ渡るのです。地元の新聞にも記事となってニュースが流れています。

「あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行ないを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」(マタイ5:16)

私たちBFPは、ユダヤ人の心を癒やし、クリスチャンとの関係を修復することができるのは、主イエスの愛以外にないことを深く認識しています。皆様も、ご自身の信仰の歩みを振り返られたとき、まず何よりも主の愛が皆様に注がれていたのを知ったからこそ、救いにあずかることができたのではないでしょうか。その主の道具として、ユダヤ人が何よりも重んずる「愛の行い」を通して、彼らの上に注がれているイエス・キリストの愛を表していきたいと思っています。その手段の一つが、このタウンサポート・プロジェクトであると確信しています。

現在、アリエル、キリヤット・マラキ、マスケレット・バティヤ、エクロンの4町に支援が送られています。この支援が、できるだけ多くの、助けを必要としている町々に行き渡ること、そしてイエス・キリストがイスラエルの人々の前で輝くこと、それがBFPのビジョンです。「世界中のすべてのユダヤ人が、クリスチャンの祈りと愛を知るようになるまで、しっかり働き続けなさい」――そうBFPに語ってくださった主が、このビジョンを成し遂げてくださると信じます。

BFPからアリエルの町に提供された救急救命具

皆様ご自身が架け橋として

BFPは単なる“管”にすぎません。ただ、イスラエル現地で直接働くことが許されている者たちとして、イスラエルを愛する皆様の手とならせていただきたいと願っております。この働きの主役は皆様です。ぜひ、皆様のお力をお貸しください。

タウンサポート・プロジェクトはとてもユニークな内容になっています。教会(あるいは教会の中のグループ)、団体、企業などの1グループが、これら貧しい町々の「タウンサポーター」「団体」「企業」として、団体名義で、各フレンドタウンに毎月一口1万7千円の支援を送ります(支援期間は任意、最低6カ月)。5口で、その町に住む50人の貧しい人々に、一カ月分の食料を届けることができます。

フレンドとなってくださったグループの皆様には、その町に関する資料と、町長からのお礼状が送られます。いつかイスラエルを旅行される際、その町を実際に訪れ、皆様が支援を送っているユダヤ人たちと直接顔を合わせることができたら、どんなにすばらしいでしょう。BFPはそのお手伝いもさせていただきます。

このプログラムを通して、皆様お一人お一人が、直接的にイスラエルの町との「平和の架け橋」となる機会が与えられています。たくさんの方々のご賛同・ご協力を、心からお待ちしております!!

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