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プロジェクトレポート

国々への神の裁きとイスラエル

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

イスラエルを脅威に陥れるイランとの合意を果たしたP5プラス1諸国の代表者たち

イエス・キリストの聖めがない限り、人はそれぞれの罪に従って、やがて裁かれます。では、国家はどうなのでしょう。国家は何をもって裁定されるのでしょうか。

国々への裁きの日

聖書には「神が国々を裁かれる」と書かれています。マタイ25章でイエス・キリストは国々の裁きについて、飢えた者、裸の者、獄にいる兄弟たちにどう接したかによって裁定されると教えています。2千年前、主はこれをご自身のユダヤ人弟子たちに語られたので、疑うまでもなくこの「兄弟」とは第一義的に「ユダヤ人」を指すと分かります。神は身近な隣人はもちろん、ユダヤ人にどう接したかをも重要視されているようです。

ヨエル書3章2節でも国々への裁きが語られています。ここではユダヤの民を諸国に散らし、その土地を分割した罪によって国々が裁かれる様が記されています。現在、国々は当時と同じように、土地を分割するようイスラエルに圧力を掛けています。

イスラエルを取り巻く情勢を見ると、世界の諸国がイスラエルに攻め込むというエゼキエル書38、39章の預言が、より現実味を帯びてきました。「P5プラス1」と呼ばれるアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスにドイツを加えた6カ国は、世界のテロ支援国であるイランと核合意に至りました。イランはイスラム過激派への一番の資金提供者(スポンサー)であり、イスラエルを消滅させると明言しています。この合意がイスラエル消滅をスローガンにイランが進めている核開発を容認する結果になるのでは、と懸念されています。

世界が大挙してイスラエルへ攻め込むその時、国々を裁くために再臨の主が出て来られ、勝利するとエゼキエルの預言は続きます。

聖なる国民

今日、「国」というと、国境を持つ政治的な集まりを思いがちですが、聖書の時代には国々とは「人の集まり」を指していました。さらに、聖書には国家に対する別の見解があります。第Ⅰペテロ2章9節には「しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です」とあります。

私たちは神が治める神の国に国籍を置く聖なる国民なのです。ですから、私たちが属する国がイスラエルに対してどのような態度を示すかにかかわらず、私たちは聖書の道を選ぶことができます。すなわち、神と共に立ち、世情に左右されることなく、神の道を歩むことです。聖なる国民は、神の意思に従います。神の意思とは、私たちが聖くあること、そして神と共に立つことを選択し続けることです。イスラエルの人々と共に立つとは、イスラエル政府の行いを全肯定することではありません。また彼らの善悪に左右されるものでもありません。この民族を通して、主が推し進めようとされている神のご計画を共に担うということです。

メシアが来る!

もちろん、いつ神の裁きが起きるのか、いつメシアが再臨されるのか私には分かりません。しかし、いずれにしても私たちが備えていなければならなのは明白です。

マタイ24章、25章で、イエスさまは終わりの時代に起こる出来事を説明してくださっています。多くのクリスチャンはこの箇所を読み、今起きていることと比較します。しかし、今最も重要なことは、24章後半から続く、このような時代にどのように生きるべきかを教える箇所です。私たちは、目を覚まし、備え、忠実であることが求められています。

マタイ24章45節、47節では、主人が留守の間、家を守り、しもべたちに食事を与える忠実な賢いしもべについて語られています。主人が帰ってきた時、言われた通りにしているのを見られるそのしもべは幸いだと主は言われます。

皆様こそ、まさにこのみことばを実践してくださっているお一人おひとりです。皆様はイスラエルの貧しい人々の食事をいつも心配し、ご支援くださっているからです。やがて主が再臨されるその時、皆様のその姿をご覧になって、「良くやった。良い忠実なしもべだ」と声を掛けてくださると確信しています。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は皆様のお力で、毎月53の地域にわたる2万6千人の貧しい人々に食料を配布させていただいています。これもひとえに、主の忠実なしもべである皆様が、彼らの必要を満たしてくださっているからに他なりません。

備えの必要

BFPは戦争やテロなどの困難な時期に備え、食料を備蓄しています。情勢はますますイスラエルに対して厳しくなり、備えの必要を実感しています。

「だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです。……だから、あなたがたも用心していなさい。なぜなら、人の子は、思いがけない時に来るのですから。」(マタイ24:42、44)

エルサレムフードバンクから、祈りをもって
イスラエル全土に送り出される支援物資

私たちは主が今日来られても良い備えをし、また同時に、何十年もおいでにならない場合の両面の備えをしなければなりません。

ルカ12章には、新しい倉を建てようとした金持ちの例え話があります。この人は豊かに祝福され、その倉はすでにいっぱいでした。作物を蓄えておく場所がなかったので、新しく大きな倉を建てようとしましたが、主はこの決断を喜ばれませんでした。なぜでしょう。それは、有り余るほどの作物で隣人を祝福することをせず、また神の計画の前進のために使う代わりに、自分のためにため込んだからです(ルカ12:13、21)。神は私たちが家族や隣人を支えることができるように、経済も祝福しようと備えてくださっています。

このような時代、私たちは周囲の人々を愛し、聖書の約束に従ってイエスさまの兄弟たちを祝福しようではありませんか。共に聖なる国民であり続けることを決断しましょう。自国がイスラエルに敵対しても、私たち自身は神が愛しておられるイスラエルを祝福したいと思います。そして、イスラエルを軸として進められている神の計画が前進するように祈りましょう!イスラエルの飢える人に食料を贈り、イスラエル帰還をご支援ください。

私たちは聖なる国民としての役割を果たしてまいりましょう。主が、私たちの示す愛の行動をご覧になっているからです。

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