ホーム支援するエズラ作戦プロジェクトレポートバックナンバー > キッズプログラムで心の奥深くにいつまでも残る影響を

プロジェクトレポート

キッズプログラムで心の奥深くにいつまでも残る影響を

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

シャーリーとキッズプログラムの支援を受けている子どもたち

エルサレムに本部を置くBFP全体が、日本の皆様のお祈りとご支援によって深く励まされています。今月は日本の皆様へ特別に御礼を申し上げたいと思います。

日本の皆様へ

今月はまず初めに、日本の皆様へ心からのお礼を申し上げたいと思います。去る5月、エルサレムフードバンクから、シャーリー・バーディック(里親・キッズプログラムマネージャー、中国系アメリカ人)を派遣いたしました。皆様が真剣に彼女のレポートに耳を傾けてくださり、共に熱く祈ってくださったことを聞きました。また、どこへ行っても、日本の皆様は優しく、思いやりにあふれ、出してくださるお茶一つにも、細心の心遣いをしてくださったそうですね。そうした真心が、彼女の全身に浸透し、霊も心も体にも、新しい力を得て帰ってきました。政治的には、日本と中国は厳しい状況が続いています。しかし、神さまを中心とし、イスラエルと祖国(日本・中国)を愛する愛で、一致することができることに、大きな希望を感じました。日本へ遣わされた彼女はもちろんのこと、イスラエルで働く者全員が、この報告によってどれほど励まされたかわかりません。

2月に日本へ行ったビクトリヤ・シュナイダー(里親プログラム担当、ウクライナから帰還したユダヤ人)は、帰国後別人と言ってよいほど人生が変えられ、今まで以上に喜びにあふれて奉仕をしています。「日本人が祈ってくれている。彼らが私の家族となってくれた…」ということが、両親を知らずに育ったビクトリヤの心の穴を埋め、生きることに張り合いをもたらしました。

皆様は、本当にすごい方々だと思います。彼らのわずかな日本での日々が、何十年分ものカウンセリングにも匹敵するほどの変化を及ぼし、「愛されている」という確信を与えてくれました。東日本大震災が起こった時、日本人の方々の忍耐と秩序ある姿は、世界中に感動を与えました。そのスピリットがこうしてイスラエルにまで及んでいることに、私は最高の感謝と尊敬を覚えています。

キッズプログラムがもたらしているもの

シャーリーが日本から帰国し、素晴らしいニュースを聞きました。それは、『キッズプログラム』の支援が増やされているということです。貧しさゆえに子どもたちが幸せや成功をつかめずにいるのを、なす術もなく見守ることほど親にとって辛いことはありません。貧困の中で育つ子どもたちは、学業的にも社会的にも成功する確率が低いという悲しい現実があります。さらに、行動障害や集中力不足、うつなどに陥りやすいとも言われています。

日本からのボランティア、
山本愛先生と一緒に勉強をするキッズ

2014年12月に発表されたある報告によると、イスラエルでは35.1%の子どもたちが貧困の中におり、さらに25%は空腹のまま眠りに就くとのことです。すなわち100万人近い子どもたちの将来が危ぶまれているのです。授業に付いていけない子どもたちは、学校を中退し家計を助けるため働きに出ることを余儀なくされます。こうした家族の多くは、イスラエルへ帰還するのがやっとでほとんど何も持たず、イスラエルでのより良い生活をひたすら夢見ていた新移民の子どもたちです。大半が反ユダヤ主義の台頭する国々から帰還し、親御さんたちは自分のころには経験できなかった幸せや成功を子どもたちにイスラエルで経験させてやりたい、イスラエル市民として国に貢献できる技能や教育、成功を身に付けた大人になって欲しいと希望に胸を膨らませていました。しかし多くの場合、新しいイスラエルでの生活は非常に厳しく、夢を持ち続けることすら難しくなってしまいます。

子どもや保護者から大好評のキッズプログラムによる給食

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)のキッズプログラムは、このような子どもたちの生活に変化をもたらしています。貧困の連鎖から抜け出せない子どもたちに、クリスチャンのペアレントさんが希望と幸せを届けてくださっています。ここに、あるキッズプログラムに参加しているある学校の校長先生からのお手紙をご紹介したいと思います。

「親愛なる友人の皆様。BFPのキッズプログラムを通してエルサレムにある私たちの中学校をご支援くださりありがとうございます。皆様方のようなクリスチャンのご支援は、直接的な必要を満たしてくださり、生徒とそのご家族の心の奥深くにいつまでも残る影響力があります。皆様方のご支援により、中学1年生から高校2年生の子どもたち50人が温かく栄養ある昼食を毎日取ることができます。皆様からのご支援は子どもたちの教科書代や遠足費用、放課後の課外活動代として用いられています。また誕生日には素敵なプレゼントも届きます。

厳しい経済状況にある家庭から通う学生たちは、キッズプログラムのおかげで普通の高校生活を送れます。キッズプログラムのおかげで、十代という自我が形成される大切な時期に、教科書が買えず、特別な安息日プログラムにも参加できずに同級生たちから浮いてしまうといったことがないのです。皆様のご親切によって子どもたちは尊厳と慰め、そして仲間意識を得られます。」

BFPから皆様のご支援により、キッズたちへプレゼント

日本の多くの皆様が、このような大きな変化を子どもたちに与えてくださっていることに、心から感謝を申し上げます。そして、今やフードバンクの働き人たちにとって、また、皆様から支援を受けるイスラエル人にとって、いつか絶対に行きたい「夢の国」という希望となってくださった日本の皆様に深くお礼を申し上げます。

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.