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プロジェクトレポート

ユダヤ人が唯一安全に暮らせる国-イスラエル

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

戦禍のウクライナから逃れイスラエルで安らぎを得るユダヤ人移民 ©Ashernet

イスラエルは、ユダヤ人が世界で唯一、安心して暮らすことのできる国です。イスラム圏やヨーロッパには、もう彼らの安住の地はありません。今月は、イスラエル・ネタニヤフ首相の悲痛な訴えと東ウクライナのユダヤ人の窮状をお伝えします。

帰還の呼び掛け

反ユダヤ主義という脅威が、フランス、デンマーク、ウクライナに台頭するにつれ、ヨーロッパ在住のユダヤ人に対し、イスラエルへの帰還を呼び掛ける声が高まっています。その先陣を切る、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ユダヤ人だという理由だけで、再びヨーロッパでユダヤ人が殺害されています。ですから、イスラエルは皆さんの帰還を大いに歓迎します!」と呼び掛け、ヨーロッパからのユダヤ人大量帰還を受け入れる準備をしています。

首相は、ヨーロッパに限らず、世界のユダヤ人に『イスラエルはすべてのユダヤ人の故郷』だということを伝えたいのです」と強く訴えかけています。首相がこれほど切迫感に駆られるのには理由があります。フェイスブック上にアップされたビデオの中で、ネタニヤフ首相はヨーロッパのユダヤ人がイスラエルに帰還することの重要性を個人的経験を交えて説明しています。カメラをしっかり見据え、自身の祖父がヨーロッパで19世紀後半、反ユダヤ主義者に意識がなくなるまで殴られた話をしています。「薄れゆく意識の中、祖父は『もし命が助かったら家族を連れてイスラエルへ帰還し、ユダヤ人がイスラエルで新しい未来を築く手助けをしよう』と決意したのです。今私がこうしてイスラエルの首相でいられるのは祖父がその時の思いを貫いたからにほかなりません。」

ネタニヤフ首相のみならず、イスラエル政府は建国当初からユダヤ人の帰還を推奨しています。政府公式サイトでも「イスラエル国家の存在理由は離散の民が先祖の故郷に戻るため」としています。

ネタニヤフ首相の心の叫びに私も共鳴します。ユダヤ人が帰還できるよう、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)でも、より一層の努力が求められています。特に東ウクライナのユダヤ人社会の状況は切実です。

東ウクライナから逃げてくるユダヤ人

今週ドネツクから二人のユダヤ人女性が帰還しました。しかし空港が親ロシア派の手中に落ちたため、自分たちがドネツク空港からの最後の帰還者だったことを涙ながらに語っていました。2014年4月のウクライナ紛争勃発以来、東ウクライナでの戦争は日ごとに激しさを増しています。

日々苦しみと破壊が続くウクライナ

ドネツクとルガンスクは最も戦闘が激しい都市で、住民はその戦禍から次々と逃げ出しています。電気・ガス・水道などの公共施設、年金、銀行も全く機能せず、店舗の棚は空っぽ。凍て付く寒さの中、爆撃で大破したアパートに暮らし続けようとする人たちがいますが、生活の助けになる基盤は全くありません。人間性を保つことのできる生活が失われています。今もその場に残された人たち、また既に殺害された5千人以上のうち、どのくらいがユダヤ人だったかは知る由もありません。

ネタニヤフ首相は世界中のユダヤ人にイスラエルへの「大量帰還」を呼び掛けていますが、それは反ユダヤ主義が世界中を席巻している現在、ユダヤ人が安心できる唯一の場所は、ユダヤ人が国家と国民を守るイスラエルの土地だけだと信じているからです。

救出作戦ではその最前線で、戦争によって住まいから逃げ、イスラエルで新生活を送ろうと帰還する何千人ものユダヤ人を支援しています。現在、他の団体と連携しながらウクライナのドニプロペトロウシク一角の松林で「避難所」を借りています。ここは救出作戦のスタッフやドライバーたちが連れてきたユダヤ人を帰還の日まで支援する場所です。こうしたほとんどのユダヤ人たちは戦争地域から着の身着のままで逃げ出してきています。このプロジェクトは非常に困難が多いものですが、ユダヤ人の命を守るために必要不可欠なものです。

救出作戦のドライバーやスタッフは、戦時下に置かれたユダヤ人家族たちを救出するため、日々命を懸けた働きをしています。そのようなスタッフたち、そして、BFPを通してユダヤ人をご支援してくださる皆様は正に、現代のコーリー・テン・ブームであり、義なる異邦人だと信じます。

手遅れになる前に

東ウクライナのとある松林にある救出作戦の「避難所」

ネタニヤフ首相はユダヤ人の帰還は急務であると感じています。私は、首相が主の声を聞いているのだと確信しています。私自身も霊において緊急性を感じています。神さまが、ご自身の民に「戻りなさい」と呼び掛けておられます。皆様にこの偉大なる計画の一員になっていただきたいのです。

私たちは、ユダヤ人のイスラエル帰還という預言成就の大プロジェクトにおいて、神さまの手足となって働くことができるのです。聖書預言の成就のために働き人となれる特権を共にしてくださる方がお一人でも二人でも、増し加えられることをお祈りしております。

「まことに主はこう仰せられる。「ヤコブのために喜び歌え。国々のかしらのために叫べ。告げ知らせ、賛美して、言え。『主よ。あなたの民を救ってください。イスラエルの残りの者を。』見よ。わたしは彼らを北の国から連れ出し、地の果てから彼らを集める。その中には目の見えない者も足のなえた者も、妊婦も産婦も共にいる。彼らは大集団をなして、ここに帰る。」(エレミヤ31:7-8)

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