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プロジェクトレポート

義なる行いで主の兄弟を祝福する

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

イエスさまの兄弟、イスラエルのもっとも小さな人々に、皆様が送ってくださる愛は、「わたしにしたのです(マタイ25:40)」と主は言われ、その一つひとつを覚えておられます。

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主に覚えられる義の行為

イエス・キリストは、義なる行いがいかに重要かをたびたび説かれました。イエスさまが、すべての「民族」の裁きについて話された時、何を信じたか、どんな戦いを戦ったか、民主主義の原則に立っていたか・・・等の基準ではなく、貧しい人々にどのように接したかで裁かれるとおっしゃいました。もちろん、何を信じたかも重要ですが。飢えている人に食事を差出し、囚人を見舞い、渇いている人に水を与え、旅人をもてなし、裸の人に服を着せ、病人を見舞う人こそが「さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい(マタイ25:34)」と言われるのです。また主はマタイ25章40節「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです」と言われ、こうした行為が主を祝福することと同じであるとおっしゃいました。

ブリッジス・フォー・ピース(BFP)は、義なる行いを信じています。だからこそ毎月2万8千人の人々に食事を提供し、家の修繕をし、新移民を支援し、温かい昼食や学用品などで子どもたちを祝福しているのです。私たちが行いを通して愛を示す時、主の兄弟であるユダヤ人を直接祝福することになると確信します。

主の愛、あわれみ、そして光を示そうと、世界中からボランティアが大勢やってきます。ナンシーは何度となくイスラエルへ来て、BFPのボランティアをしてくれる一人です。彼女の手紙をお分かちしたいと思います。

ナンシーの手紙

ホロコーストを生き抜いてきた方たちが、イスラエル建国時に多く帰還しました。その方たちは帰還に必要な精神的及び経済的支援もなく、いわゆる孤児のような状態で育ちました。そのうちの20万人ほどが今も健在で、その20万人中58%の方が貧困と孤独の中にいます。BFPでは現在そうしたホロコースト生存者を支援し、食料を提供しています。

BFP から貧しいユダヤ人に捧げる食料の例

イスラエルでBFPにご奉仕させていただいている間、私にとって一番の祈祷課題は、「ホロコースト生存者を訪問する機会が与えられること」でした。彼らは、言葉の通じない異邦人にはなかなか心を開いてくれないようなので、訪問しても交流するのは難しいだろうと思っていました。しかしなんとその翌日、BFPからホロコースト生存者との対談の機会を提供されたのです。その瞬間、涙が頬をつたい、祈りに応えてくださった神様に感謝を捧げました。以下が私の対談の様子です。

92歳のショシャーンは、私たちの到着を一日千秋の思いで待っていたようです。早速、私たちを小さなアパートの中に招きいれ、パーティに招待した特別ゲストのように大切に、「さぁ座って、座って」と身ぶりで示してくれました。ショシャーンは喜んで招き入れてくれましたが、自分が部屋着姿であることを少し恥ずかしがっているようにも見えました。しかしハグをすると、私たちはすぐに打ち解け、彼女が大好きになりました。ソファに座り身を落ち着かせると、ショシャーンはいよいよ私たちと向き合う準備が整ったようです。

部屋は5人の人でギュウギュウだったので、私はショシャーンの足元に膝をかがめました。彼女の視線はしっかりと私に向けられ、手を握り、話し始めました。彼女の口調はゆっくりと静かなものではなく、早口で感情がこもっていました。私たちがヘブライ語を理解できると思ったのでしょうか。いや、そのようなことはもはや関係ありませんでした。若くしてご主人を亡くした話、ゲシュタポが何時間もユダヤ人をムチやこん棒で叩いた話、二人の幼い娘と共に一斉検挙され、故郷から追い出された話をするこのハンガリー系ユダヤ人の話を聞く時、彼女の目には痛みがにじみ、私の目からは涙が止まりませんでした。彼女が矢継ぎ早に話をするにつれ、私の心は引き裂かれんばかりでした。ショシャーンはますます感情をこめて一つ一つ過去をたどっていきました。戦後70年経つ今でも、彼女の痛みは明らかに見て取れます。話のポイントを強調しようと手を振る時、目には涙が光っていました。時々私の方へ手を伸ばし、肩をつかんだと思えば、話が進むにつれ、また私の手を握りました。

彼女の言葉自体はあまり理解できませんでしたが、彼女の葛藤と悲しみは深く理解できました。すごいことですよね。同じ言葉を話さなくても、心を理解し、感情を分かち合うことができるのです。私たちは帰り際に、彼女を抱き締め、祝福し、彼女が主の栄光を見ることができるよう霊の目を開いてくださるよう主に祈りました。私の心からの願いを聞いてくださった主と、それを実現してくれたBFPに本当に感謝しています。この経験を一生大切にしていこうと思います。

皆様の愛に感謝します!

ショシャーンは私たちが毎月支援をしている2万8千人のうちのほんの一人です。皆、今も痛みと不安、希望を持って生きているのです。彼らもイエスさまのおっしゃられる「兄弟」なのです。

食料の受け渡し、BFP フードバンクにて
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皆様におかれましても食費を捻出するために、週の買い物リストを作りながら家計のやりくりをしておられることと思います。 BFPにも週ごとの食費があります。家計との違いは、ずばり、その規模です。BFPでは2万8千人分の食費をまかなっています。時には予算に合わせ、ギフトの中身を調整しなければならないこともあります。皆様の思いやりの心に感謝致します。皆様の家計から、イスラエルで苦しい生活を強いられている方々のために予算を割いてくださっていることに感謝します。皆様からのご支援でショシャーンほか27,999人に食料を提供することができるのです。

「イエスさまの兄弟であるこの最も小さい者」に食料支援をすることで、イエスさまへの愛を示してくださり、本当にありがとうございます。

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