TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)
『キッズプログラム』の支援が、イスラエルの母子家庭の家族と子どもに及ぼした影響について、お母さんからお手紙をいただきました!
イスラエルの9月は、夏休みを終えた学生たちが学校に戻る新しい始まりの時です。友達と再会し、夏休みの楽しかった思い出を分かち合います。少なくとも本来はそうあるべきです。しかし、今年の休み明けは戦争の話がほとんど。親は子どもたちの安全を心配し、子どもたちは心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱える中、新学期がスタートしました。多くの家族が不安を抱えたままの始まりです。このような状況下で、戦争とはまた違うストレスを抱える家庭もあります。新学期に向けて新しい服、本、文房具やリュックサックなどをそろえることができないのです。実際、子どもに昼食を持たせてやれない困窮する家庭が多くあります。
子どもの必要を満たすことができない親御さんの心の痛みを想像してみてください。育ちざかりの子どもが昼食も取れない……本当につらいことです。悲しいことに、イスラエルには80万人を超える子どもたちがこのような貧困に苦しんでいます。
キッズプログラム
2005年、ブリッジス・フォー・ピース(BFP)は貧困に苦しむイスラエルの子どもたちのために、キッズプログラムを立ち上げました。子ども一人に対し二人の里親が、日々の昼食、文房具や教科書、新しいスクールバッグ、緊急歯科医療保険、誕生日プレゼント、遠足や特別課外授業参加費などを支援します。お陰様でベイト・シェメシュ市、カーミエル市、キリヤット・エクロン市やエルサレム市等、12の学校・400名ほどの子どもたちがクリスチャンの里親によって祝福を受けています。
ここでキッズプログラムの支援を受けている少女の母親からの貴重なお手紙をご紹介します
親愛なる素晴らしい里親の皆様、こんにちは。
私の名前はオリアーナといい、オシェルという小学1年生の子どもの母親です。私はシングルマザーで、女手一つで息子4人と娘1人を育てています。娘のオシェルはハデケル小学校に通い、今年からBFPのキッズプログラムでお世話になっています。その支援がどれほどの恵みを娘と私たち家族にもたらしているかをお分かちしたいと思います。
私はシングルマザーです。長時間働いていますが、どんなに働いても子どもたちを育てるために必要なお金すべてを得ることはできません。そんな中、うれしいことに、今年からオシェルがBFPのキッズプログラムに加えていただけました。毎日の温かい昼食、週に二回の課外活動に参加することができ、また誕生日プレゼントも頂きとても喜んでいます。もちろん学期初めのスクール・キットにも本当に感謝しています。
特に昼食には本当に助かっています。実を言うと、いつもきちんとした昼食を持たせてやれるわけではないからです。皆様のお陰でタンパク質も摂取できる、栄養バランスの整った食事を取ることができ、オシェルが健やかに育っています。彼女の元気な顔を見て一安心です。
うれしいことに、娘は日々活発になっています。喜んで周りの人たちと協力し、積極的に楽しむ姿が見られるようになりました。これも里親の皆様と学校のお陰だと確信しています。
娘は今まで、放課後の課外活動に参加したことがありませんでした。周りのお友達がいろいろなクラスや活動に参加している中、オシェルに金銭的余裕が無いことを告げる度、私の心は痛みました。「なんでうちにはお金が無いの……」と泣き出す娘と共に、私も心で泣いていました。
皆様のお陰で今年は週に2回大好きなアスレチック・ダンスのクラスに参加することができています。オシェルはとても喜んで、新しいダンスや振付を教わる度に踊って見せてくれます。動きも俊敏で、身のこなし一つとっても喜びにあふれています。
娘に対する里親の皆様の寛大なご支援に感謝致します。娘は以前より幸せに健康になり、またより一層勉強にも身が入るようになりました。先生にも「前向きで友達付合いも良く、とても快活な子」だと褒めてもらいました。周りの皆と同じように学び、読み書きも上達しています。
皆様には感謝してもしきれません。皆様は私たち家族にとって天からの御使いです。皆様はご自身を他者のために捧げ祝福をもたらしてくださっています。最後に一言、皆様のお陰で私は人を信じられるようになったことを、喜びと感謝と共にお伝えしたいと思います。
心からの感謝をこめて。オシェルの母、オリアーナより
多くの子どもたちが助けを必要としています
オシェルのように支援を必要としている子どもたちがたくさんいます。皆様の月々6千円のご支援で子どもたちを笑顔にし、親御さんの心痛を取り除くことができます。皆様、クリスチャンが愛の行動を起こすことによって、イスラエルの人々の生活を変えることができるのです。何千人もの子どもたちがこのプログラムを通して毎月祝福にあずかる日を夢見ています。どうか子どもたちの明るい未来のためにご支援いただけないでしょうか。
「イスラエルの子どもたちを助けたいけれど年間継続の支援は難しい」という場合は、単発のご支援も承っています。通常、単発支援はコンピュータ室、楽器、図書や校庭遊具、または教室のスマートボード等の寄贈に用いさせていただきますが、今年はシェルターが必要です。皆様のご支援によってユダヤ人に希望を届け、有事の際には命を救うことになります!
彼が民の悩む者たちを弁護し、貧しい者の子らを救い、しいたげる者どもを、打ち砕きますように。(詩篇72:4)